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ちょっとでかけてきます

作者: あづま

 


 ボクは今日、此処を出て行きます。

 キミはきっと、正直に告げても、黙っていなくなったとしても、許してはくれないのでしょう。

 だから、たったひとつウソをつきます。

 まるでおやつでも買いに行くように、足りなくなったノートを買いに行くように。

 『ちょっとでかけてきます』と言って。


 昔、ボクが泣いてねだったモノは全て、そのまま残してあります。

 昔、キミが捨てろと言ったモノも全て、そのまま残してあります。

 今、全てをキミの自由にしてください。


 ボクのことで足を止めないで。

 キミの未来のために。

 変わるセカイに戸惑っても、キミは歩いて。




 強くて、泣き虫な、愛するキミへ

 

 

誕生日を迎えたのでちょっと普段とテイストの違うモノを書いてみました。



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