世界救う編
俺のノートが光った
ちなみに数学のノートだ
宿題をやっていた
んで案の定飽きて落書きをしてた
そしてトイレ行って
戻ってきたら光ってた
ぴかーって
こーゆーとき小説とかアニメとかなら、マジかよとか言うんだろうが…
現実はただただ驚愕するだけだ
あ、消えた
光が消えたためノートに近づく
確認するためページをパラパラと
光った
パラパラとしたら光った
光ったと思ったらノートから手が出てきた
何このホラー
気付いたら俺はノートを床に落としていた
んで1mくらい距離をあけてた
俺ビビりだから
ちょっと待ってたら
ノートから人が出てきた
今ノートの上に座ってる
大学生くらいの女の人
セクシーなどこか気の抜けた感じの人だ
ちなみに巨乳だ
格好は裸
ではなく白いワンピース
今は冬なのにね
て感じで軽く混乱してた
とりあえず女の人と話す
「あなたは誰?」
「…?」
首を傾げられました
「名前は?」
「…?」
首を傾げられました
「どこから来たの?」
「ん」
下を見ました
つまりノートと言いたいんだね
どうすればいいの?
2chでスレたてるか
絶対たたかれるだろな
「ユートピアが危ない」
はい?
なんか急にこのお姉さん言いましたよ
ユートピア?
何それ
「勇者…っぽい人が必要」
っぽい人て
なぜにぽい人なの
よくわからないね
「あなた、行こう」
「ok!任せてぶっちゃけヤル気な~い☆」
…は
今俺の中のチャラ男が目覚めてしまった
恥ずかしい
「はやく」
しかもスルーされた
泣きたい
「さあ、行こう」
さっきからなんなの?
と聞けたらどれだけ楽かなー
って考えてたら床が光った
んで
ここ、どこ?
「俺のーと1」
「あなたにはこの世界を救ってもらいます」
この世界にきて始めて言われた言葉でした
俺は今
地球とか太陽とか水星とか無い
別の世界
いわゆる異世界に来てる…らしい
んで、世界を救う勇者に選ばれた…らしい
らしいっていうのは全部聞かされた話だから
あの後
床が光った後
俺は気絶したみたいで気付いたらこの世界にいた
緑溢れる大平原に寝てたっぽい
起きたのは城っぽいとこだったから誰かが運んだらしい
詳しいことは聞いてないけど
簡単に言うと
俺はこの世界のお偉いさんにこの世界を救わせるために召喚された
といえるね
んで、案内人
いわゆる仲間のお姉さんが、あのお姉さん
名前はアスと言うらしい
ちなみに俺の名前は涼一だ(苗字は荒)
涼しいのが1番と親が夏に言って
夏に産まれたから丁度いいと言われ
涼一(番)
まあ、意味はともあれ
おかしくはないんで良しとしてる
聞いた話によると
この世界は人間と魔族と神族が共存しているらしい
なんかこの時点でファンタジー
んで、やっぱ種族の違いで反乱とかあるみたいで
魔族が一族総出で反乱を起こしたらしい
それで人間と神族は協力して魔族の反乱を抑えようと考えた
ところが魔族は魔獣を使ってきた
別に倒せばいいじゃん
と思ったが、そうもいかないようだ
なんとこの世界の魔族以外の種族は魔獣アレルギーをもっているらしい
…くだらねぇと思った
ただ、魔獣アレルギーってのはかかったら高確率で死
良くて一生入院て感じらしい
…やべぇて思った
そこで人間と神族は考えた
んで人間のお偉いさんが
「この世界のやつじゃ無いやつ連れてくりゃよくね?」
っ言って
異世界の者をこの世界に召喚する方法を探して
見つかったんだけど
(詳しくいうと、見つかったのはこの世界と異世界を一時的に繋ぐ方法)
どの世界からどんな人を連れてくるとかは選べなかったらしく
ランダムで選ばれたのが俺
ついてんだかついてないんだかね…
だから一般市民の俺にいきなり力試しとかいわれて剣を向けられても困る訳だ
「君は本当に何もできないのだな」
呆れ気味に…
いや、完全に呆れながらカナエさんは溜め息をついた
カナエさんてのは
俺に剣を向けた人で
人族騎士団の騎士団長をしている人だ
「だって俺のいた世界では騎士とか魔法使いとかいませんから」
いろんな人に何回も説明したが
俺の故郷は日本だ地球だ
別に魔王とかいない世界だ
「しかしな、君は近いうちに魔族、魔獣と戦うことになる。
そのためにも剣技は覚えなくてはいけない。」
「わかってますよ…」
この世界に召喚された意味を説明された後
何も力とかないんで帰ります
って言ったら
案の定無理で
一度違う世界と世界を繋ぐと、一ヶ月くらいたたないとまた繋げないらしい
んで一ヶ月も何もせずに待ってたら
魔族に攻められてすぐおわってしまうと言われ
結局俺が戦わないといけないらしい
「おい、ぼさっとするな」
「…あの、魔法とか使いたいんですけど」
「人間は魔力をもってないから無理だ。まあ、魔石があれば使えるが…才能に左右されやすい為、勧めることはできないな」
「じゃあ、必殺技みたいなの使いたいんですけど」
「簡単なのがあるぞ」
「え?あるんすか」
「相手の攻撃を見切り、すかさず反撃をする」
「カウンターですか…。そりゃあ必殺技っていえるけど、難しいし思ってた必殺技と違う」
こんな話をしながらも俺は剣の稽古をしていた
この世界にきて3日目
神族の1番のお偉いさんの都合がついたため面会をすることになった
俺はまだこの世界に来て3日目だというのに
すごい充実した生活を送ってた
剣の稽古も
カナエさんが厳しくも、とてもわかりやすくしてくれるから楽しいし
この世界の住人はみんな優しい人ばかり
俺が住むことになった屋敷のメイドさんなんか
ラノベとか漫画とかのメイドさんみたいに可愛くて優しくて
初対面時に思わず
「ご奉仕してください!」
と大声で言ってしまった
恥ずかちい
食べ物はすごく美味しくて
ほっぺたが落ちるとか、とろけるとかそーゆう言葉がある意味がわかったね
今は神族の長に会うため神殿へ向かってる
馬っぽい動物に乗って移動しているが…
この馬っぽいやつ(カクウダと言うらしい)
馬のように背中に乗るのだが…
めっちゃふかふかしてる
それは背中にすごいモフモフとした毛がたくさん生えてるからなのだが…
馬なんかより乗り心地が超良い
眠ってしまいそうだ
そういえば神族を俺はまだみていない
共存はしていても
ある程度差別化しているみたいで
人間が多く集まる地域
神族が多く集まる地域
魔族が多く集まる地域
があるらしい
俺が住んでるのは人間が多く集まる地域のお偉いさんがいるとこ(教会というとこに1番のお偉いさんがいるけど、そこのこと)の近くだ
だから人間しかみかけない
いろいろ考えてたりしたら、神殿についた
案内役兼お世話係のアスさんが神殿に入るため門番的な人に話しかけていた
門番的な人は神族なので
俺は神族をはじめてみたことになる
神族って言っても普通の人間にしか見えなかった
けど、なんか神々しい感じがした
なんか白人みたい
手続きが終わったらしく
俺とアスさんは神族の長と対面した
「足を舐めていいわよ」
それが神族の長、まあ、神族の王様、まあ、姫様なんだけど
が俺に言った初めての言葉だった
「あなたは無差別に選ばれ半ば無理矢理に連れられてきたのでしょ?
お詫びとして私の足を舐めていいわ。満足するまでどんな風にでも自由に舐めて」
これが理由らしい
「お詫びに足を舐めていいっておかしくないですか?」
「何を言うの?私は足を舐めている人を見てると興奮するわ」
なんか話かみあってない気もしたけど
確信した
この姫様ドSだ
年は俺より2つ上程度にみえる(俺は16歳である)が神族なのでそうみえるだけかもしれない
まあ、容姿はすっごい美人だ
けど、可愛い
可愛いのに美人とか最強だ
けど、ドS
世の中は理不尽だ
姫様(名前はオルディアナという)は俺と仲良くしたいらしく
親しみを込めてルディと呼べと言われた
俺は畑って呼ばれることになった
なんで畑か聞いたら
明日は肥料って呼ぶわ
って言われた
俺が姫様と戯れてたら
隣にいたアスさんが姫様に報告をした
「このものに魔族と戦ってもらうわけなのですが…この者だけだと魔獣には勝てないでしょう。そこで神具をこのものに与えてほしいのです。」
報告というかお願いだった
神具というのは
いわゆる、神の加護を受けた鎧とか兜とか、剣、盾とからしい
神の加護ってのはすごいらしく
なんと魔族には効果抜群らしい
やっぱ闇と光のように相対する力なんだね
「私は薄汚い魔獣どもを倒せるなら是非かしたいのだけどね」
はぁーと深くため息を尽きながらだらんとするルディ
ちなみにため息は全て俺にかかりました
超いい匂い
ナニコレ俺目覚めちゃうぜ?
「?何か問題が?」
またため息をするルディ
もちろん俺に…かからなかった
ため息するとき俺見て変な顔した後俺がいないとこに顔をそらした
ちょっと目を光らせてワクワクしてただけなのに
「問題といえば問題だわね。神具を守る部屋があるのだけど…管理人がその部屋に入るための暗証番号を忘れてしまってね」
そのとき誰かの声が響いた
図太い声だから兵士さん?かな
「オルディアナ王女!この前お忘れになってしまったとおっしゃっていた神具管理部屋の暗証番号のメモが見つかりました!寝室の机の上に置いておきます!」
「……」
「……」
「……」
おい姫さま
言ってることが全然違うぜ
なんか気まずいやん
あれ?姫さま涙目やん
…
しょうがないっすね
「ルディ姫!早く見つかった管理人が無くした暗証番号をとりにいきましょう!」
「え?」
「?」
突然俺が戯言言ったから完全にアウェー
アウェーの意味知らないけどね
「…わ、わかったわ!行きましょう!案内するわ!」
「…問題は解決ですね」
ルディもハイテンションで返事をしてくれた
アスさんも空気読んでくれた
よかったよかった
俺は理由がどうあれ美女は泣かせないタイプなんだよ
部屋に向かう途中
ルディがアスさんに見えないところで小声で
「ありがとう…あとで、その…私の…っ⁈」←ここで抱きしめた
だって可愛かったから
ずっと抱きしめてたかったけど(戸惑った横顔がまた可愛い)
アスさんの視線が少し痛かったからすぐ離れた
「うう…なににょ…」
ルディは顔を真っ赤にしてうつむいてた
「ルディ、いきなり抱きしめてごめん」
「あ、謝るなら最っ⁈」←ここで抱きしめた
だって可愛かったから
そして数日がたった
自分で言ってなんだけど
俺はかなり強くなりました
…まあ半分くらい神具のおかけだけどね
てことで今日はついに決戦の日
俺が魔獣を全滅させれば人族神族の騎士団があとはどうにかしてくれるらしい
戦力的にはこっちが勝ってるから
やっぱ俺が魔獣を全滅できるかどうかなんだよね
「そろそろ出発だぞ」
カナエさんに呼ばれたので返事をしてすぐに準備をした
いやー魔獣ってさ
どんなのかなー?とか思ってたわけですが…
なんじゃこりゃ
ライオン、シマウマ、キリン、ゾウ、カンガルー、カピバラ、クマ、トラ、ゴリラ…etc
完璧動物園だここ
「なにをボーッとしてる。ここは戦場だ。気を抜けば死ぬぞ」
カナエさんがお決まりの言葉を言ってるけど…
肉食動物以外は全く怖くもねぇよ
てか逆に和んじゃって戦えないよ
「数分前の自分の考えがいかに甘かったかを実感しました」
俺の援護で何人かの人属軍、神族軍の兵士達が戦ってくれてたんだけど…
ほぼ全滅状態
カピバラに触れただけで吐血とか意味わからないよ
やっぱり魔獣なのね…これでもさ
「カナエさーん!俺そろそろヤバイんで必殺技やってもいいっすかー?」
「ああ!苦戦をしている今、やるべきだろう!」
俺はこの数日間で必殺技はるを習得した
てか、神具のおかげもあってだけどね
「魔獣に対抗があるのはお前だけだ!我々はあくまでも援護。全てはお前にかかっているからな!」
「プレッシャーかけないでくださよ。…では!」
俺はかなりのプレッシャーを抱えながらそれを横に置き直し
「いっくぞー!!」
魔獣の群れへ飛び込んだ
全方向からの攻撃
カピバラなんかは口からビームだ
だが俺の必殺技は!
「精神統一決めへ繋がる神聖奥義!カウンター!!」
俺は全ての攻撃を受け流し全ての敵を葬った
「…かっこいいな俺」
「カウンターうまく使いこなせるようになったな」
「はい、カナエさんのおかげてす。ありがとうございます」
「いや、君の教官として当然のことをしただけだ。お礼をいうのはこちらだよ…本当に感謝している。魔獣はもういない。あとは私たちが…」
私たちが
もう俺は役目を果たしたから
カナエさんはキツそうにみえてとても優しい人だから
多分これ以上関係のない俺に面倒をかけさせないようと考えてるのだろうが
「魔獣倒した俺にはもう用無しってことですか?」
「え、い、いや、そういうことではない!君はもともと…」
「君君君君…カナエさんはいつも俺のこと名前で呼んでくれませんよね?やっぱり僕は用が済めばいなくなるから覚える必要なんか無いってことですよね」
「ちっ、違う!そ、それは…ただ男の人を名前で呼ぶのが…その…」
「なんですか?聞こえませんよ?」
「その……しいから」
「聞こえませんって。結局は俺のことなんとも思ってなかったんですね」
「だ、だから…はず…しい…から」
「はい?」
「は、恥ずかしいからよ!!」
辺りがざわめいた
俺はもう用済みだーみたいなことを言われて少しムカついたから少しからかったんだけど
恥ずかしがって真っ赤な顔のカナエさんがとても可愛くて
調子乗ったら
よ?
よよ?
よよよ?
よって言った
「お、男の人は…昔から苦手なの…だって怖い感じがするの…だから…騎士団の男の人とはあんま関わらないようにしてたのに…」
カナエさんは泣きながら自分のことを話し始めた
「あなたがっ…リョーイチがきちゃって…私はこの国、世界のため…苦手な男に関わらないといけないって…」
「カナエさん…」
「けど…リョーイチは…私が思ってる様な男じゃなかった…ちょっと乱暴だけど…優しくて…みんなのこと常に思ってて…」
俺はそんなに立派なやつじゃない
とは、言わなかった
「私は…いつも私のことだけしか考えてなかった…騎士団の隊長なんだからしっかりしないと…みんなを死なせない様にしないと…周りのことを思っているようで…けど、自分のことしか考えてない…」
「…」
「みんなを死なせない様にするのは隊長としての役目…果たせないと自分が隊長として認めてもらえない…結局自分のことしか考えてないの…けど、リョーイチは違った…何も関係のないこの世界の問題に一言も文句は言わず協力してくれて…こんな男の人がいるんだなって思って…リョーイチなら全て任せられる…けど、もとは関係ない人だから…任せちゃ…いけないから…」
「名前」
「え⁈」
「名前呼んでくれましたね」
「…!!」
「カナエさんがそんな風に思ってたなんてわかりませんでした。僕のことを評価してくれてたことは嬉しいです。…けど!」
「…」
「カナエさんは自分勝手なんかじゃないです!隊長だからってみんなのことを気にかける…それは十分みんなのことを思っているからです!」
「けど…」
「俺の世界では騎士団なんかないからわからないけど…リーダーだからやってるってのはただの言い訳です!面と向かって言うのが恥ずかしいだけなんですよね!カナエさんは!」
「わ、私は…」
「自分は確かに関係のない人でした。けどそれは過去のことです。今では魔獣を倒した関係のありありな人です。 だから、俺も戦いますよ」
「…リョーイチ」
「俺はカナエさんを尊敬してますよ。師匠として、一人の女性として」
「……ありがとう。リョーイチ」
「落ち着きましたか?」
「ああ、もう大丈夫だ」
あのあともう魔獣はいないから明日責めることにしてカナエさんに休んでもらった
俺のからかいからあんなこと言わせちゃったから申し訳ない
「リョーイチ…リョーイチのお陰で吹っ切れたよ…本当にありがとう」
「いえいえ…俺もありがとうです」
「?何にたいしてだ?」
「カナエさんの真っ赤な泣きっ面を見れたことに対して」
「⁈」
「照れてるカナエさん可愛いですよ」
「⁈!!!!」
「(ニコニコ)」
「…リョーイチにはかなわないわ」
「えへへ」
「…リョーイチ、明日全てが終わったら…その…結婚しない?」
「⁈!!!!!!!!!!」
「その、元の世界に…戻るなって言ってるわけじゃなくて……」
「え?うぇ?けつこん?けっこん?血痕?結婚??????」
「だ、だからその…」
「…」
「好きよ、リョーイチ…愛してる」
終わり