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GUARDIAN~ガーディアン~  作者: 夢見る卵
第一章:校内闘争
3/3

第二話 決闘

頂いた感想を自分なりに考えて少しでもわかりやすいように情景描写を入れたつもりですが自分の文才のなさがどんどん憎たらしくなる今日この頃なのです。しかし、少しずつ精進したいと思いますのでよろしくお願いします。

第一高校理事長室

金髪のロングヘアをした美人天上瞳がこの部屋の主と対面していた。

「以上が今日の岩沢拓海と新入生松野良太との衝突の顛末です。」

「なるほどそれでその岩沢君の攻撃を止めた第九高校の生徒はどうしていますか?」

今問いかけてきたこの人こそ伝説のガーディアンズの一人|虎岡白助≪とらおかしろすけ≫そして第一高校の理事長。

「はい、その生徒は回復したのですでに帰りました。」

「そうですか。それにしても岩沢君にはがっかりです。誰かいませんかねぇ、岩沢君を一瞬で葬り去れるような生徒は。」

「私は存じません。」

(相変わらず何を考えているか分からない人だ)と瞳は思った。

「それにしても、今年はわが校に一人も四神がいないとは困りましたねぇ。」

「そうですね」

四神とは青龍、朱雀、玄武、白虎の四体のガーディアンと契約したガーディアンズのことで、血筋による契約ができる。青龍と契約できるのは|龍河≪たつかわ≫家、朱雀と契約できるのは|朱翼≪しゅよく≫家、玄武と契約できるのは|甲長≪こうちょう≫家、そして白虎と契約できるのは|虎岡≪とらおか≫家である。そしてその下に八王と呼ばれる集団がある、天上瞳は八王の一族の一人だ。

「あ、天上君。」

瞳が部屋から出ようと一礼する時に虎岡が話しかけた。

「けがをした生徒の名前まだ聞いていませんでしたね。何というのでしょう?」

「龍ヶ崎勝です。理事長。」

「龍ヶ崎勝?本当ですか?」

明らかに虎岡の顔には驚きがあった。

(珍しいこの人がここまで感情を表に出すなんて)と瞳が思っていると、

「そうですか、もういいですよ」

「はい、失礼します。」

そして虎岡は瞳が出るのは見届けてから、

「もしもし、第九高校ですか」

彼の瞳は怪しげな光りで満ちていた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

(ここはどこだ?)

そこには何もない真っ白な空間が広がっていた。

(夢?なのか)

そこは彼以外誰もいない彼だけの空間。

(黒龍、炎龍、水龍)

ガーディアンの名前を呼んでも誰も出てこない。

(あそこに何かある)

しかし彼のずっと遠くに何かの影があった。その陰に向かって彼は必死に走った。走って、走って、走って、走って、だが距離は全く縮まらない。

(あ、待って)

そして彼の意識は現実に戻って行った

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ピッピピピピピピピ

「うーん」

黒髪の黒い瞳の少年が朝の眠気と目覚まし時計の音と格闘をしていた。

「うーん」

少年の手が目覚まし時計にのび、目覚ましを止めたが


バタッ


再び少年は眠りについてしまった。あと5分というお決まりのフレーズを残して

「起きろ、勝。朝だ。」

しかし彼のガーディアンたちはそんなに甘くはなかった。

「早く起きてください。勝」

「そうだ、早く起きろ。花蓮が怒るぞ」

順に黒龍、水龍、炎龍。そして彼らの最大の味方?が

「兄さん起きてください。朝ですよ。」

そう龍ヶ崎勝のガーディアンたちの最大の見方がこの龍ヶ崎花蓮なのだ。

「頼む花蓮あと5分だけでいいから」

勝の小さな望みも彼女の前では

「だめです!」

布団と一緒にむなしく床に落ちて行った。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

朝の穏やかなひと時を終えて勝と花蓮は学校に向かっている。

「今日の一限なんだっけ?」

「今日の一時間目はガーディアン講習です。」

「うわー、めんどくせー」

「まぁ、仕方ないですね」

通常ガーディアンを行使する場合は特別の許可か刑法に書いてある特殊な場合のみなので、昨日のけんかはある意味法を犯していたのである。ガーディアンを正しく行使するためガーディアンズは必ず半年の間ガーディアン講習でガーディアンの基礎知識を学ばなければならない。これも法律で定まっている。

「俺たちには不要な気もするでどな」

「確かにそうですね」

「ところでお前は決めたのか?」

ここでは普通何を決めたのか聞くところでがそこを聞くほど通じ合っていないわけでもなく

「はい、私は兄さんと同じところに。」

「そんなに俺に合わせなくても自分の好きな所に行けよ。」

「私は兄さんのそばにいたいといいますか、何といいますか…」

「どうしたんだ?花蓮?」

「なんでもありません。早く行きましょう。」

顔を赤くしたまま走れ出した花蓮を勝は急いで追いかけた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

学校に着くと人だかりが校門前にできていた。

「何でしょうかね?」

「さぁな」

学校まで走って肩で息をしている花蓮とその花蓮にすぐに追いついて一緒に走ってきたの全く息が上げっていない勝が並んで話していた。するとそこに

「お、おい、勝、花蓮さん」

「おい、忠。どうして俺は呼び捨てで花蓮にはさん付け何だよ?」

「そんなことよりも大変だぜ、第一高校の」

忠のセリフが言い終わらないうちに

「龍ヶ崎勝さん、お話があります」

「あ、あなたは」

そこには第一高校生徒会長天上瞳が立っていた。

「何の用ですか?」

花蓮が何の含みもない声で尋ねると

「龍ヶ崎花蓮さん今はあなたではなく龍ヶ崎勝さんにお話があります。」

冷たいだれも逆らえないような声が返ってきた。

「天上第一高校生徒会長お話とは何でしょうか?」

「私と決闘をしてください」

この瞬間周りがどよめいた。忠と花蓮は口をあけたまま立つのみだった。

「なぜでしょうか?第一高校の生徒会長ともあろうかたが第九高校の新入生ごときの僕になぜそのようなことを?」

「第一高校理事長の意見です。これからあなたと私で本気の決闘をしてあなたの実力を調査します。その実力によってはあなたたち兄妹を第一高校に転校させます。」

「決定事項なんですか?」

「えぇ、こちらの理事長の許可もいただいております。」

「わかりました」


「来い、黒龍」「来てください、光天使」


勝と瞳が同時に声をあげてガーディアンを呼び出した。ちなみにガーディアンを呼び出す速度はガーディアンズの瞬発力をみる一つの基準になっている。

「私と同じ速度でガーディアンを呼び出すとはやりますね。」

「相手が本気なんです、こっちも本気じゃないと。それに八王に手を抜いて勝てるほど俺は強くありませんので」

「ならば私も手加減入りませんね、岩沢君の大鮫波をあの短時間で回復した治癒能力があればね」

「レマインド」

レマインドこの言葉を告げたガーディアンズのガーディアンは生き物の精霊の姿ではなく武器の姿へと変化する。

(レマインドこの掛け声は俺が封印し続けている力を呼び出す言葉。どこまできたねぇんだ虎岡!)

と勝が毒づいている間に、瞳の背後にいた光天使が消え瞳に白い甲冑と白い身の丈を優に超える西洋風の剣が握られていた。


「お、おい。やべぇんじゃねぇか、花蓮さん。このままじゃ勝殺されるぞ!」

「えぇ、心配です。天上会長が殺されないか。」

「は?何言ってるの?花蓮さん。」

「いいからこの決闘を見守りましょう、忠さん。」


花蓮と忠の心配もつゆ知らず瞳と勝の間には殺気が満ちていた。

「早くあなたもレマインドしたらどうですか?」

(駄目だ、レマインドしたらあの時の二の舞になってしまう。それだけは避けないといけねぇ。)

と勝が悩んでいる間にも

「さぁ、早く。早くしたらどうですか。」

瞳の催促は続いていた。

(このまま戦うしかない)

「どうしたのですか?早くレマインドしないのですか?」

「俺はレマインドしない。」

「それは余裕の発言ととらえていいのですか?」

「どうとらえるかはあなた次第です。」

「わかりました。」

次の瞬間、瞳の背中に白い翼が生え勝に猛スピードで突進してきた。

「はっ!」

「くっ」

間一髪で振り下ろされた巨剣を身をひねりながらかわしたが、


「|光天砲≪こうてんほう≫」


瞳の手から発射されたまばゆい光の弾丸によって勝の体は空高く飛ばされてしまった。

(このままじゃ、マジで殺される)

宙に浮きながら勝の目に入ったのは第一高校の理事長室から自分たちを見ている虎岡の姿だった。

(しかしレマインドしなければ確実にここで俺は死ぬ!でも虎岡は俺がレマインドするのを待っている。どうする、どうするんだ、龍ヶ崎勝?)


その頃第一高校理事長室では勝の悩みの種である虎岡白助が無線機で瞳と会話をしていた

「天上君、龍ヶ崎君はまだレマインドしていないようですね?」

「はい、理事長。彼はまだしていませんが」

「そうですか。なら適当に周りの生徒を一人殺してください。それで彼はレマインドするでしょう。」

「理事長!何言っているんですか?」

「早くしてください。天上君。」

「しかし、理事長」

「私の命令が聞けないと?」

「ですが第一高校の生徒会長として、」

「早くしてください。」

瞳はこの男には逆らえないと格の違いを無線機越しではっきりと感じた。

「わかりました」


場所は戻ってここは第九高校グラウンド

虎岡からの命令に従うべく瞳は周りにいる生徒たちに刃を向けた。そして瞳が刃を向けた相手は、岡野忠だった。ちなみに勝はまだ上空にいる(どんだけ飛ばされたんだよ!)

(ごめんなさい。あなたに罪はないけど、あれには逆らえない。)

瞳が心の中で忠に謝った後、

「はっ」

またもすさまじい勢いで突進を始め、忠に剣を振り下ろす瞬間

「レマインド」


ガンッ


瞳の剣が忠まであと少し、いや実際には届くはずだった剣が途中で折れなけらば。

「えっ」

瞳が声を上げるのと同時に、瞳の後ろに剣の先半分が地面に突き刺さった。

全員が唖然とする中瞳の前に立っていたのは

「何もするつもりだったんですか?天上会長?」

右手が龍の口になりその手に黒い片手権を握っている勝だった。


その沈黙のなか唯一の音は結党の勝利が勝であることを告げるサイレンだけだった。

どうでしか。賛否両論大歓迎ですので感想よろしくお願いします。

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