再会
拓は神楽町をさまよった。
「こんな所あんまり来たことねぇーし、どこいんだよ」
拓は神楽町にいるいろんな人に龍二について聞いて回った。
しかしこれと言った情報はない。
その龍二はクラブGDJへと向かっていた。
必死になって逃げる龍二は近場で知っている場所しか思い出せないでいた。
しかしこれは龍二が追われているように見えるが、実は龍二の住処に敵を誘っているのであった。
龍二はなんとかクラブに入り、身を潜めた。
辺りはまだ暗く薄っすら置いている椅子や酒の瓶が見える。
龍二は切らした息を整える。
「来い、来やがれここであいつらをボコボコにしてやる」
クラブの前には10人近くの敵が集まっている。
「ここにあいつは隠れた。お前等は裏口に回れ。ここで奴を仕留めるぞ」
バットやパイプ、メリケンなど道具を手にしクラブへと入って行く。
コツコツコツ・・・
静かに歩こうとする靴の音が響く、その音を聞いて龍二は間合いを測る。
そして黒い影が素早く動き次々に人が倒れる。
「な、なんだ?どうした?」
「ぐあっ!」「うわっ!」「や、やめろ!」
「あいつは一体何者なんだよ?なんでこの暗さで分かるんだよ?」
「も、もしかして・・・本当に・・・」
龍二は背後に立ちこう言った。
「ハデス、そう言ったのはお前たちだろ?」
バアァァァァァァァァァァァァン!!!!
これは拳の音なのか?まるで「破壊」そんなイメージの音である。
残りは2、3人だろうか?龍二は次から次へとたった二つの拳で潰していく。
そして最後の一人になった時、「カチャッ」と頭の後ろで嫌な音が鳴る。
そしてクラブ内の灯りがつく。
そこには黒いスーツを着た男が2人立って龍二に銃を向けている。
1人は頭の真後ろに銃口を向けている。
「お前が相手にしてるのは俺達だってのを分かってやってんのか?」
「ちっ・・・ヤクザかよ」
「ゲームセットだな。お前には地獄がお似合いだな。」
龍二は逆らうことが出来ず一気に体の力が抜ける。
「ここまでか・・・」
「あぁ、ここまでだ。死ねや!!」
龍二はゆっくりと目をつぶった。
「拓、じゃな・・・」
目を閉じた瞬間銃声が聞こえる。
しかし龍二は目を開ける事が出来る。それに痛みもない。
次の瞬間龍二の横を誰かが通り過ぎる。
「あ・・・・・」
「よう!探したぜ」
そこに居たのは汗だくの拓だった。
龍二は何故か助けに来た拓を傷でボロボロの拳で殴った。
「ど、どうして来たんだよ?」
「なんでってお前が心配で・・・」
「下手したらお前も危ない目にあってたかもしれないんだぞ!」
「俺なら大丈夫さ!」
「も、もうこんな俺をほっとけよ!!」
「ほっとける訳ねぇーだろ!理由なんていらない!俺達ただ友達だろうが!」
龍二の目からは我慢していた涙が溢れる。
「友達ならもっと早く助けに来いよ」
「わりぃ俺はお前みたいに器用じゃないからよ」
「でも、なんでここだってわかったんだ?」
「覚えてないのか?俺達が出会った時ここはまだ空き地だっただろ?入学の日俺達ここでタイマンして、友達になったんじゃないか!」
「そうか・・・だから俺はここに導かれたのか・・・器用ほど不器用なのかもな」




