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第5話 非情と嘘と優しさと ~其の二~

下手な自分が悲しくなってきた。


「え、えとね・・・私、翔の事が好きなの!だから私と付き合って下さい!」


***


「・・・俺は、お前とは付き合えない。大体、何で俺がお前と付き合わないといけないんだ?」


それからも、翔也の言葉が続き・・・


「そもそも、お前と付き合う理由も無いし、好きでもないお前と付き合うなんて考えられないね。


お前、そもそも魅力ねえよ。可愛くも無い。あと、その無駄に明るい性格も・・・はっきり言って


ウザいんだよ。」


香織はショックのあまり泣いているようだ。


その後も、翔也の言葉はやむ事が無い。


「ったく、折角今まで友達続けてあげたのによ。お前が告白したせいで、もう友達も終わりだな。」


香織も流石に耐え切れず、反論する。


「何よ!そんな言い方しなくてもいいじゃん!それに、一人ぼっちだった翔のために、


私と和君が友達になってあげたんじゃん。」


確かにそれは感謝してるよ・・・多分。


「俺は頼んだ覚えは無いし、むしろ迷惑だ。俺は一人が好きなのに、お前といい和樹といい


俺に付きまとって、うっとおしいったら、ありゃしねぇ。・・・もう俺に、近寄るな。」


この言葉を皆が聞いたらなんて思うだろう?


きっと、世界一最低な奴だと思うだろうな。


「ひどいよ!翔のバカ!もう知らない!」


ふぅ、・・・っと、和樹も居たんだ。・・・こりゃ、殴られるな。


「・・・和樹、居るんだろ。出でこいよ。」


呼びかけると、和樹が出できた。


コレで怒っていなかったら、どうなるんだろう。


そう思わせるほどの顔を、和樹はしている。


それに、思いっきり拳を握り締めている様だ。


ああ・・・うん、殺されるな。・・・まぁいいか。


「お前、どう言うつもりだよ。」


「何が?」


「さっきの事に決まってんだろ!どう言うつもりだよ!答えろよ!」


なんて言ったらいいかな?まぁいいか。


変に考えるのも、面倒だし・・・


「・・・別に。思った事を言っただけだよ。」


・・・ヤバイな。殺されるかも。


「・・・お前。本気で言ってんのかよ。」


「ああ、本気だよ。だから、お前も俺に近づくな。」


バキッ!


和樹が全力で翔也を殴った。


「っ痛ってて。」


「ああそうかよ。分かったよ。お前も、二度と俺等に近寄るな。」


そう言って、和樹は俺の前から去って行った。


これでいいんだよな?俺は一人じゃないと駄目なんだよな?











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