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鶴見日向子の独り言(雑談)  作者: 鶴見 日向子


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11/15

なぜか夫が後輩になっていた話

10年ぐらい前のお話です


私は楽器演奏が趣味でした。


中学・高校と続けていたのですが、卒業と同時にやめてしまいました。


それから大人になり、今の場所へ引っ越してきたところ、小さな楽団がありました。


ひょんなことがきっかけで仲間に入れていただき、約20年ぶりに楽器演奏を再開することになりました。


長いブランクはありましたが、仲間たちはとても親切で、みんな仲が良く、本当に楽しい時間を過ごしていました。


そんなある日、楽団のメンバーではない方から、


「うちの楽団にも来ない?」


と誘われました。


しかし、練習時間や場所が私の生活に合わず、お断りしました。


それに、大変失礼な言い方ですが、その楽団は初心者の方が多く、学生時代とはいえ一応経験者だった私にとっては、少々物足りなく感じたのです。


もちろん、そんなことは口には出しませんでした。


当時は何かと忙しく、時間にも余裕がありませんでしたから。


ところが、その方はなかなかあきらめませんでした。


そしてある日、私を駐車場に呼び出したのです。


「あなたのご主人のことなんだけど。ご主人って私の後輩なの」


私は思わず首をかしげました。


夫は他県出身ですし、その方はずっと地元で暮らしている方です。


それに、夫の方が年上です。


どう考えても話が合いません。


「それはないと思います」


そう答えれば済む話だと思ったのですが――。


「あなたは知らないだけよ。後輩で間違いないの。あなた、騙されているのよ」


その方は断言しました。


いやいや、そんなはずはありません。


夫の中学・高校時代の友人とも交流がありますし、何より亡くなった姑はバリバリの大阪人でした。


それでも、その方は譲りません。


あまりに自信満々なので、


「もしかして主人はここの県出身だったのかしら?」


と、こちらまで錯覚しそうになったほどです。


もちろん、そんなことはありません。


そこで私は、


「どなたかと間違えているのだと思います。私と同姓同名の方が県内の別の町にいらっしゃるそうなので、その方と勘違いされているのでは?」


と伝えました。


すると、その方は言いました。


「あなたの名前は関係ないの! そうじゃないの!」


そして続けます。


「××君という子が私の後輩にいたのよ!」


なるほど。


しかし、それだけです。


苗字が同じというだけで、その方が私の夫だと思い込んでいるのです。


「その方のお名前は何というのですか?」


私が尋ねると、


「覚えてないわよ! とにかく××君よ!」


と言い切りました。


いや、そこは覚えていてほしい。


その時です。


私たちが二人で話しているのを見た別のメンバーが近づいてきて、


「何を話しているの?」


と声をかけてくれました。


私はようやく解放されました。


その方に、今あった話を説明すると、


「……へえ」


と微妙な表情を浮かべ、そのまま黙ってしまいました。


どう反応していいのかわからなかったのでしょう。


我が家が転勤族だということは、周囲も知っていましたから。


その方とは、このほかにもいろいろありました。


結果的に、私が楽器演奏から離れたことで縁も切れました。


今となっては、それで良かったのだと思います。


不思議だったのは、その方の周りには、いつも意見に同調する方々がいたことです。


私も仲間に取り込めると思ったのでしょうか。


今でも時々思い出しては、複雑な気持ちになります。


まあ、せっかくですので、こうしてネタにして昇華させていただこうと思います。


こういう人って「いるいる」なのでしょうか?


幸い離れる事ができましたけど、今来られたら本当にこちらがおかしくなると思います

本当に未だに理解に苦しみます

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