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AIを使うことについて。

作者: みももも
掲載日:2025/10/25

初心者です。

数年後に見たら稚拙に思えるかもしれません。(そうなることを願っています)

とりあえず、今時点のあるがままを書いています。

 最近、将棋を指すようになった。

 とはいっても対人戦はどうにも苦手で、コンピュータ相手にスマホアプリでぺちぺちする毎日で、決して『強い』とは言えないレベルなのだろうけれど。


 もともと、将棋のルール自体は子供の頃から知っていた。

 今より頭が柔らかかった頃は、家族で『詰め将棋』を解いたりも楽しんだ。

 そんなこともあってその頃は将棋は『正解を導き出すゲーム』なのだと考えていた。


 だけどこの歳になって改めて勉強して……それは将棋の一面でしかなかったのだと思い知らされる。


 まず前提として、駒組みを覚えないと勝負にもならないことが多い。

 初手に角道を開けたり飛車先の歩を突いたりは、流石に小学生の頃からやっていた。

 だけどそれだけじゃ、最低レベルのCPUにすら勝てやしない。

 詰め将棋的な終盤どころか、その裾野にすら到達することなく大差がついてしまい、為す術もなく蹂躙される。


 序盤を覚えると、ある低度状況が改善する。

 少なくとも、最初の10手〜20手ぐらいは、評価値0を保ったまま進める事ができるようになり、最弱CPUぐらいになら勝てるようになる。

 だけどCPUのレベルを上げていき、相手が強くなってくると別の問題が現れる。

 その時点で、将棋というゲームが、また別の一面を見せてくる。


 互いに○○囲いを完成させて、いざ駒がぶつかり合うとなったとき、どうすれば良いのか見えない。

 形勢が互角であればある状況では選択肢があまりに多く、その先の展開も多岐にわたる。

 だいたいの場合、どの択を選んでもその時点で大きな差がつくことはないのだが……ときに、たった一手で形勢が大きく傾くことがある。

 たいていの場合、自分に悪い方に。


 評価値が急角度で傾いて、敵が「よしピヨ」とか言って煽ってくる始末。

 次の手を指されれば、それがいかに『悪手』であったのかを思い知らされ恥ずかしい気持ちにすらなるわけだが、じゃあ「待った」と言って考え直しても、良い手が浮かぶわけじゃない。

 一つ戻って指し直しても、それはそれで評価値が悪くなる。

 じゃあこっち、じゃあこっち。考えているうちに気分が悪くなり「ヒント」を請うと、自分でも思いついていた手の一つを「これが良いよ」と教えてくれる。

 なぜその手が良いのかもよくわからない。

 よくわからないまま次の手もヒントで教えてもらい、やがて私はAIの指示に従ってスマホをポチポチするだけのマシーンと化す……


【閑話休題】


 これは推測なのだけど、今の私は基礎的な棋力が足りないという問題に直面しているのだと思う。

 序盤を覚えるとか、詰みの手順を覚えるとか、そういう話に至る以前の問題として「こういうときはこうすべき」というパターンが圧倒的に不足している。

 まあ、そりゃそうだ。だって序盤を覚えて真面目に将棋を指すようになって、まだ半年も経っていないのだから。知らないことが多すぎる。

 そして知らないからその『答え』をAIに問うわけだが……それがあまり、よくないのだろう。

 AIは、間違いのない正着を教えてくれる。それに従っていれば、とりあえず悪くはない戦いが出来るようになる。

 だけどそれだけだ。それを繰り返しても、私が強くなるわけじゃない……さて、どうしたものか。


 今の時点では、将棋の指手ほど正確に人生のアドバイスをくれるわけではないのだが、これからの時代はそうでもないのかもしれない。

 たとえば小説の執筆を考える。

 私が「書いてほしい」と指示したプロンプトをAIに執筆される。

 すると、AIは、私が出来るよりも遥かに優秀な文章を、一瞬のうちに組み上げてしまう。

 私はただその文章を、投稿サイトに流すだけで良い。


 状況を表す単語が出てこない苦しみも、書いた文章が気に入らず全消しして書き直す苦しみも、産んでは堕胎してを繰り返し没原稿の山を産み出してしまう苦しみも。あるいは書いた作品が貶される苦しみも。

 それらのすべては私が考える必要もなく、成果物だけがポンと出来上がる。

 あるいは序盤さえも切り捨てて、全てをAIに委ねてしまうのも良いかもしれないが……はたしてそれは、小説を書いていると言えるのだろうか。


 ◇


 現時点ではAIに小説を書かせることには、賛否もある。

 小説じゃなくて、イラストとか、仕事での活用とかでも、やはり賛否がある。

 個人的には、人間の棋士がAIと戦う時代が終わったように、創作の分野においては『AI小説を投稿する場と人間が小説を執筆する場が分離してくれれば』と思うけど、将棋界が現在の状況になるのに時間を要したように、それはまだまだ先のことなのだろう。


 創作以外の分野だと……どうだろう。

 仕事でAIを使う。AIにビジネス文書を書かせて、AIにプログラムを書かせて、AIに企画を考えさせて。

 人間はそれを実行する肉体労働だけが残される……なんて時代が来るのだろうか。あるいは既に、来ているのだろうか。

 私は『AIが無能の象徴だった時代』に社会入りしてるので人間らしい教育を受けているのだが、これからはそういう『無駄』がそぎ落とされた、AI的な人材が増えるのだろうか。

 AIに頼りきりで育った人が、AIの使えない原始的な環境に置かれたらどうなるのか、ちょっと見てみたい気持ちにはなる。家に帰ってAIに相談して「退職代行サービスを使いましょう」とでもなるのだろうか。


 それはそれとして。私個人としてはもう少し「将棋が強くなりたい」という気持ちがあるので、AI利用(ヒント)は控えめにしようかな……と思いました。

 そしていつか、対人でもある程度自信を持って戦えるようになりたいな。なれるかな。なれるといいな。

 ……という話でした。

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― 新着の感想 ―
 ある意味将棋は全てが詰め将棋かも。古くからの定石はあるし棋譜を模倣した打ち方もありますし。人間がAIに勝つことが難しいのはかAIがそれらの全てをデータとして組み込まれているからであり、故に過去の名人…
わぁ……。将棋の話、私と同レベル(*´∀`*)←将棋歴約30年…… 自分の頭で考えて、『なぜその手がいいのか』がわからないと、成長しないんですよね(*>_<*)ノ
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