第2話 ロイド•レイジと魔の勇者エレニス
俺はロイド•レイジ。転生して勇者になり、魔王を倒すため世界各地にいる勇者を集まる冒険に出た。
とりあえずは隣の国ペルセ•ポーネに勇者がいるはずとのことで、デイズ国王が手配してくれた馬車に乗って目的地に向かった。ペルセ•ポーネには、休憩も挟んで2日足らずで着いた。
ロイド「ここがペルセ•ポーネ」
レイジ王国は、城の周辺に出店がある程度で、後は近くに海があったり、畑が広がっていたり、かなりの田舎感があったが、ペルセ•ポーネは出発前デイズ国王が教えてくれた通り、レイジ王国に比べるとかなり街も発展している。城下町も賑わっていて楽しそうだ。楽しみたいところだが、とりあえずここでの目的は、新たなる勇者を仲間に入れること。
デイズ国王にもらった勇者の印とか言うよくわからないデイズ王国の紋章の入った印籠のようなものをこの国の王に見せれば、とりあえず勇者ということは信じてもらえるそうだ。ただ、デイズ王国は他の国から冷遇されているので、あまりいい顔をされないかもとのことだった。
ロイド「とりあえず城は目立つ場所にあるから、正門まで向かうか」
しかし、この世界は新鮮で面白い。特に食材は、地球とは全く違う生物がたくさん並んでいて、味も気になる。とは言え、デイズ国王からもらったお金。出店を見ている感じ、日本円にして銅のミリゴコイン1枚1円、銀のミリゴコイン1枚千円、そして金のミリゴコインが1枚一万円ってとこか。どうやらコインは3種類だけのようだな。王に渡されたのが金のミリゴコイン5枚だから、日本円にして5万ってところか。まだ稼ぐ手段も見つけていないし、食費は抑えておかなければ。なんか勇者の旅立ちだってくれた金はのにケチだな。
読み書きは問題なかった。なぜか転生した時点で頭に入っていた。女神様のサービスなのか転生した特典なのか。そして、転生したことや、前世の記憶はあるのに、何の目的で転生したのかが思い出せない。そこだけスッポリと記憶が抜き取られたかのように...さらに、デイズ国王の書類に指印を押した後から前世の俺の名前も思い出せなくなっていた。あの契約は、結構強力な魔法?がかけられていたようだ。とにかく、今は魔王デハス討伐に向け仲間を集めることに集中しよう。
小腹も空いたし飯にしようと思っていると、何やら男が2人近づいてきた...。
男1「お兄さん。何かお探しかい?」
ロイド「少し腹が減って、あまり金もないし、安くてたくさん食えるとこがいいんだが」
男2「そりゃちょうどいい。こっちにいい店ありますぜ」
なんだこいつら?日本でいうキャッチみたいなもんか?ぼったくられなきゃいいけど。
男たちに案内され着いていくと、賑わっている場所から離れ、暗い路地裏へと案内される。そして、
男1「ここいらでいいだろ。さ、お兄さん。大人しくもってる金渡してもらおうか」
男2「おとなしくわたしてくれりゃ、悪いようにはしねぇよ」
うわ。マジかよ。超ベタな展開じゃねぇか。てか、俺そんなにチョロそうに見えたの?なんか腹立つなぁ。
男1「その地味でダセェ格好、どうせレイジ王国だろ。あとお前の挙動不審な様子とか見てたらカッペなのはすぐわかったぜ」
なんてやつらだ。そりゃ異世界きて見慣れないもんばっかあったら楽しくてキョロキョロしちゃうだろ。服もレイジ王国出発前にせっかく選んで買ったのに。何と失礼な。
?「まちなさい」
振り返ると、多分俺(28歳)より年下の、だいぶエロい格好をした姉ちゃんが居た。
男1「おいおい姉ちゃん。なんか用か?俺たちの相手してくれんのか?」
?「その通りよ。さっきから見てたけど、明らかに観光客を狙った強盗でしょ?この国でそういったことはやめて欲しいわね」
男2「うるせぇよ。女がいきがってんじゃねぇぞ?」
男2「ぬわっ!?」
女がブツブツ呟いたかと思うと、詰め寄ってきた男2に火の玉が飛び、男2は吹き飛んだ!
男1「ちっ!てめぇ、魔法使いか。おい、相手が悪い。逃げるぞ」
そう言うと男たちは路地裏へと消えていった。
?「大丈夫だったかしら。私の名はエレニス。見ての通り、魔法使いよ」
ロイド「俺はロイド。助けてくれてありがとう。俺は一応勇者。もしかして今から城に向かったりする?」
エレニス「は?あなたが勇者?冗談なら笑えないわよ」
俺はデイズ国王にもらった勇者の証をエレニスに見せてみる。
エレニス「!?本物!?え!?本当にあなた、勇者?プッアハハハハハ!」
ロイド「そんなにおかしいか?」
エレニス「だってあなた、そんな田舎もの丸出しの格好で、武器も持たずにフラフラしてる勇者なんて初めて見たわよ!」
ロイド「そんなこと言われても」
エレニス「あーおかしい。まぁ言いいわ。とりあえずあなた、城に行くなら、一通り装備揃えてから行った方がいいわよ。てかあなたは何を生業としているの?」
ロイド「前は、サラリーマンしてたけど、今は何も」
エレニス「サラリーマン?何それ」
ロイド「この世界にはないのか。サラリーマン。俺、転生者だからその辺のことはまだわからないんだ」
エレニス「転生ですって?アハハハハハ!」
いちいち馬鹿にされて腹立つなこいつ。
エレニス「一応証は本物だから、私のも見せてあげる。私はこの国の大賢者ドグドルスの娘にして魔の勇者、エレニスよ。私の父を持ってしても転生なんてしているのみたことないわ。そんなのただの伝説よ。ふざけてないで、とりあえず勇者の証明にあなたのスキルでも見せてみてよ」
ロイド(こいつ勇者なのかよ。てかスキルって、魔法とか技とかのことだよな?)
ロイド「多分今のところ、無い」
エレニス「あなた本当に勇者なの?その証、感じる魔力からみても本物だけど、あなたが勇者と言うのはどうも信じられないわ。誰かから取ったんじゃ無いの?」
ロイド「そんなこと言われたら、自信無くすなぁ」
エレニス「とりあえず、あなたが勇者とわかるまで、私はあなたと旅に出る気は無いわ。私は出発の儀を城で受けたら終わりだし、別に急いで魔王を討伐する必要もないから、しばらくここにいるつもりだけど、その間に勇者と証明できなければ、その勇者の証は私がいただくわ」
ロイド「1人で冒険するし、いいけど」
エレニス「へぇ。いいの?多分この先あなただけだと、必ず命を落とすことになるわよ」
ロイド「そんなこと言われたってどうやって証明すればいいんだ。あ!神器!これはレイジ国の王から貰ったものだ!」
エレニス「確かにすごい魔力が宿っているけど、勇者でなくても神器を使える者くらいいるわ。大体何なのその神器」
ロイド「そうですよね。注射器ですもんね...。でも他に証明するものなんてないぞ」
エレニス「そんなの自分で考えなさいよ。でもわかりやすいので言えば、そうねぇ...あ!とりあえずギルドに行って、ここの国のギルド内でランク1位になったら認めてあげる!期限は2ヶ月よ!勇者なら、かんたんだとおもうけど?」
ロイド「ギルド?それって金もらえたりする?」
エレニス「当然、クエストによって報酬は違うけど、クエストを達成すれば報酬は手に入るわよ」
よしよし、とりあえず金は確保できそうだ。
ロイド「じゃあ、とりあえずギルドに行ってみるよ。なんか城に行っても門前払いくらいそうだし」
エレニス「じゃ、私も行くわ。あなたがズルしてランク上げないか、監視も兼ねて」
ロイド「俺ってそんなに信用ないのか」
エレニス「さ、善は急げよ!とりあえず私は今から城で出発の儀を受けてくるから、あなたはギルドに行って手続きしたら、集会所ででも待ってなさい」
ロイド「はいはい。わかりましたよ」
俺はとりあえず、この国のギルドへ向かうのだった。
ゆっくり書いていこうと思います。もしよければ見てくだされば幸いです。