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7/11

美久とショッピングモールデート

今日は土曜日…

彩音ちゃん達と会ってから一週間が経った。

今週の学校は美久と彩音ちゃんがずっと俺についてきて男子からの殺気がすごすぎて生きた心地がしなかった。

だけど、今日は自由の身…家でぐうたら過ごすのだ…



「お兄ちゃん、なんでソファーに横になりながら漫画読んでるの?早く支度してよ。ショッピングモール行きたいから」


「え?ショッピングモール?」


「…忘れたの?この前一緒に行こうって言ったじゃん。先週の土日はレストランに行ったり引っ越しの手伝いして行けなかったから…だから今から行こうよ」


「う〜ん…分かったよ。ちょっと待っててな」


正直行くのだるいけど、妹の頼みなら行くしかねぇな。それに約束してたみたいだし。


そして、支度を終え家を出た。

ショッピングモールは駅前にあるので意外と近い。それに大きくて色んな物が揃ってるから便利なんだよなぁ。


「ねぇ…お兄ちゃんなんか言う事ない…?」


「ん…?」


言う事…?ん〜…髪型が変わったのか?…いや何も変わってなかったわ…

美久が言われたいことかぁ…あっ…思い付いた。


「シャンプー変えたか?」


「違うよ!というかシャンプー変わってないこと知ってるでしょ!」


「分かってる分かってる。ふざけただけだ、服…似合ってるよ」


「……!あ、ありがと…」


…どうやら服を褒めてほしかったのであたりみたいだった。いや〜…外してたらただの痛いやつだったわ…


うん…でも本当に服が似合ってるな。茶髪のツインテールに白色のワンピース…こんなワンピース今頃着る人少ないだろうけど。


そんなことを思っているとショッピングモールが見えてきた。


「で、ショッピングモールで何するんだ?服でも買うのか?」


「いや、服はこの前買ったから今日は買わないよ。観たい映画があってね」


「そうか」


それ、俺行く必要あるか…?まぁいいか


ショッピングモールに着いたので、エレベーターに乗って二階の映画館まで行く。

エレベーターはいつまで経っても慣れないな…

たった一階上がっただけなのに気待ち悪くなる…


「お兄ちゃん先ポップコーン買っといて。私席決めるから」


「おう、キャラメルポップコーンとジンジャーエールでいいんだよな」 


「うん!」


流石に何回も美久と映画館に来ているので何を頼むかくらい分かる。

ちなみに俺は塩バターとコーラだ。この組み合わせに勝るものはない。異論は絶対に認めないぞ。


どうでもいい事を考えながら、ポップコーンを買った。

美久も席を決めて戻ってきた。


「じゃあ行こ!」


「分かった、というか映画って何を観るんだ?」


「なんか恋愛物のやつ。クラスの子が面白いって言ってたから観たくなって。人気小説がアニメ映画化されたらしいからお兄ちゃんも観てて面白いんじゃない?」


「なら楽しみになってきたな」



………映画を観終わった。結論から言うと面白かった。ストーリーはしっかりしていて感動するところは泣けるし、面白いコメディなシーンもある。ただ…ただ…これ妹との禁断の愛の映画じゃん!!いや…可愛かったよ。妹ちゃんめちゃくちゃ可愛くて魅力的だけど、気まずいよ!実の妹とこの映画観るの気まずすぎるよ。


「あ〜…映画面白かったな…」


「そうだね…」


その反応はやっぱり気まずいよな…


「で、どうするよ…時間的にもう昼だけど、飯にする?」


「うん」


――――――――――


フードコートで俺はラーメンを、美久はパスタを買った。

ちょうど二人分の席が空いているとろがあったので座る。


「ねぇ…お兄ちゃんはさ…さっきの映画観てどう思った…?」


「どう思ったって…?」


その話題を出すのかここで…!


「だから…妹との恋愛の事…お兄ちゃんは妹と恋愛することってどう思う…?やっぱりだめだって思う?」


「ん〜…別に俺はいいと思うよ… 法律的にはだめかもしれないけど、互いが愛し合ってるならね」


「そっか…」


美久は何かを決心したような顔で拳を握っていた。…え?なんでそんな顔するの?拳握ってるけど、今の俺の言葉きもかった…?お願いだから俺を殴らないでね。


「……っ!ふふっ…そんな顔しなくても殴らないから大丈夫…」


「おう…」


え?そんなに顔に出てた?まじかよ…


その後は学校で使う文房具を買ったりした。

ついでに服も買っていた。 

買わないんじゃなかったのかよ…


そんなこんなでもう日も暮れてきた。

今は、ショッピングモールから出て家へ帰る道中だ。


「お兄ちゃん…ショッピングモールに着いてきてくれてありがとね。今日は楽しかったよ」


「おう、俺も楽しかったから別にいいぞ」


「お兄ちゃん…あのね…」


「ん?なんだ?」


「………いや…やっぱりここではやめておくよ…」


「うん…?そうか、ならいいが」


「その代わり学校では覚悟しといてよねっ…!

お兄ちゃんのびっくりする顔が楽しみだなぁ」


美久は満面の笑みでそう言った。

背景の日が暮れている景色も相まってとても幻想的で綺麗だ… 胸の鼓動がどんどん速くなる


って、実の妹に何ドキドキしてんだ俺…

きもすぎるだろ…


「美久が俺をびっくりさせられるわけないだろ」


美久にドキドキしているのがバレないように速く歩いて帰った。



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https://ncode.syosetu.com/n1893hv/ 「男だけど女性Vtuberを演じていたら、現実でメス堕ちしてしまったお話」も投稿しています。 興味があったらぜひ読んでみてください。
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