え、ナンパから助けた?
久しぶりの更新!三連休中に一気に投稿したるぜ!!
今日は日曜日、真由美さんと彩音さんが家に引っ越してくる。
今日は1日中アニメ観て過ごそうと思ってたのに…
引っ越しを前日に伝えてくるって本当にバカだろ父さん…
しかもその父さんは今仕事で家に居ないし。
まぁ文句ばっか言っていてもしょうがないか…
そろそろ家に付く時間とか言ってたけど…
ピンポーンッ…!!
「あ、来たか」
チャイムの音が鳴ったので、玄関に行き扉を開けた。
「あ、雪斗君。今日はよろしくね」
外には真由美さんと彩音ちゃん、後ろに引っ越し業者の人も居た。
「はい、真由美さん達はリビングに行ってくつろいでいてください。僕は業者の人達と引っ越しの手伝いをするので」
「私達が引っ越してくるのに手伝わないのは悪いわ。私達も頑張るから。ね、彩音ちゃん」
「うん…」
「そうですか、では早速やりましょうか」
業者の人達と一緒に荷物を運ぶ。2階には空き部屋が2つあるので、そこが2人の部屋になる。
やはり女性だからか分からないけど、荷物が多いな…2人分なのに…
「よ〜いっしょっ……!!ふぅ〜…」
ようやく荷物を運び終えた…
業者の人も居たとはいえ、腕がパンパンだ…
今日で一ヶ月分の体力は使ったな…
業者の人達は荷物を運び終え颯爽と帰っていった。この後もすぐに仕事があるそうだ…
あんなに重いのを…いつもお疲れさまです…
「皆疲れてお腹減っただろうから下でお昼ご飯を作ってくるわね」
「はい…ありがとうございます」
真由美さんがご飯を作ってくれるみたいだ。真由美さんのご飯はまだ食べたことがないので楽しみだ。料理美味しく作ってくれそうな顔してるし…
いや…顔関係ないけど…
美久は炭酸がどうしても飲みたいからって、さっきコンビニに出かけて行ったし…真由美さんも今一階に降りていったからこの部屋には俺と彩音ちゃんしか居ない…
彩音ちゃんあんまり話さないから少し気まずいんだよな…
俺コミュ力あんまり高い方じゃないし…
「………あ…あの…その…」
「そんなに焦らずゆっくり話していいよ。僕は気にしないからさ」
彩音ちゃんみたいな人見知りな子が話そうとしてる時は、急かさずにゆっくり話していい事を伝えるのが重要なんだよな…
「……!!あっ…はい…あの…この前は…ありがとうございました!!」
彩音ちゃんは勢い良く頭を下げて感謝の言葉を言ってきた。
……え?この前?なんか感謝されるようなことしたっけ俺… 思い出せない…
「えーっと…この前って…?」
「あっ…雪斗さんは覚えてない…かもしれないんですけど…数ヶ月前にナンパから雪斗さんに助けてもらったんです…」
「数ヶ月前に…ナンパから…?……っあ!!あの駅前でナンパされてた子が彩音ちゃんか!」
全然分からなかった。確かその日は好きなゲームのレアキャラが当たって気分が高まりすぎて、いつもならしないのに調子に乗ってナンパから女の子を助けたんだ…
「はい…そうです…それでありがとうって言いたくて…でもすぐどこかに行っちゃって…誰か分からなかったから…でもレストランで雪斗さんが居たときには驚きました。でも…無事会えてよかったです…こうして感謝の気持ちを伝えれたので…」
「そっか、レストランで僕と目があったときに驚いてたのはそういう事だったんだね」
「はい…それでいつもより緊張しちゃって…今もなんですが…」
「う〜ん…まぁ僕もコミュ力高くないし、緊張するのは分かるよ。だから少しずつ慣れていこうね。僕は彩音ちゃんと家族になれて嬉しいし、仲良くなりたいからね。遠慮とかはしないでいいから」
「………っ!!はい…!」
「今更だけど…これからよろしくね彩音ちゃん。じゃあ僕は下に行くから…」
そう言って後ろを向いた瞬間…
「……え!?」
彩音ちゃんが僕に後ろから抱きついてきた…
大きい胸の柔らかい感触に…女子の良い匂い…
って何を考えてるんだ俺!? というか…どうした彩音ちゃん!
「と…突然どうしたのっ!?」
「え、遠慮は…しなくていいんですよね…だったらこういう事…恥ずかしいけど…どんどんしていきますから…!!よろしくお願いします雪斗さん!」
そう言って満面の笑みを僕に向けてくる。
僕は彩音ちゃんの笑みにやられてその場で固まってしまった… 可愛すぎる…
というか、急にぐいぐい来るね…彩音ちゃん…遠慮しなくていいって…そういう意味で言ったんじゃないんだけどな…