ピアス
ピアスをした現実の言葉です。
ピアスデビューした。だからなんだよって感じだけれど、ピアスデビューしたのだ。耳朶に確かな存在感を感じる。まだ、ホールがしっかりしていないけれど、ピアスがトラブルで取れてしまったから、現状のホールがどうなっているか見た。
ホールの周辺には乾いた血が固張りついていて、それは地獄の入口のようにも見える。さらに、よくわからない、ぬらぬらした液を確認した。それは乾いた血を湿らせて、半分赤く、半分透明という、少し気味の悪い様子を披露している。しかし、痛みや痒みはないので、大して気にすることでもないと思う。
ところで、行方不明の胡椒と七味は元気だろうか。七味と言っても、山椒や陳皮、芥子などは抜いてあるので、実際は四味くらいだと思われる。ちなみに、柚子も入っていない。柚子は苦手なのだ。それにしても胡椒たちは何処に消えたのだろう。あれは生命線だ。食に対して割と消極的な私を奮励させてくれる大切な生命線なのだ。
話を戻すが、ピアスだ。いつかは両耳にあとひとつずつは開けたいと思っているが、そんな「いつか」が来るのだろうか。案外、時間というのは急かしてくるので、そんな悠長な時間があるのだろうか。いずれ来てくれる筈の「いつか」に期待しながら、今日もファスナーを模して調子に乗ったピアスを揺らしているのだ。




