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死の理由―解決編―  作者: 明日香狂香
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三途の川

「いつまでも真相しんそういかけていれば、成仏じょうぶつしそびれ、やがて地縛霊じばくれいになってしまう。」

 なかばあきらめながら武志たけし三途さんずかわふちへとやっときた。かわわたれば、もうこちらへ自由じゆうることも出来できなくなる。もし、あの事故じこ仕組しくまれたものなら、将史まさしがサイドをはずしたあとうごはじめたくるまりてもくるま勝手かってかわちるだろう。

「なぜ、おれをたすける必要ひつようがある。証言しょうげんさせるためか?」

 運転席側うんてんせきがわから脱出だっしゅつしたとせかけるには、武志たけし運転席うんてんせきにいたままでは都合つごうわるかったはずだ。

とくおよぎがうまいというわけでもないあにが、わざわざ真冬まふゆかわふくたままはいったのだろうか?」


「お~い、た~け~し~。」

 うしろから、武志たけし気味きみわるこえこえた。かえると、さきんだかれ両親りょうしんむかえにていた。

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