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雑巾かけのシニガミ  作者: コワレモノ
3/3

罪:罰=0:100

「ここに死神が生きている。」

その事実がクロスの脳を硬直――させなかった。

が、そのショックは大きく、逆に平静を保とうとする。

「あれ?ナナナ何で生きてるのかなぁ?」

間違いない、このクソガキは、あの死神だ・・・・ぶっ殺して、封印したはずの・・・

クロスは復讐の危険性を察知し、剣を引き抜く、

王国最強の剣士として名を馳せるクロスの抜刀は、鞘から剣を抜くというそれだけの行為にも息を飲ませるものがあった。

その優雅さとは裏腹に、クロスの額には汗が流れる。

届かないと確信しながらも、クロスの剣は風を切りながら死神の喉元を切り裂ーーー


「ひぎゃぁぁ!!」

死神はまるでゴキブリのように後方へ退避、


クロスは追撃の一閃を放とうとする。

だがクロスの剣が空を切るよりも速く死神は叫びを上げる。

「ちょちょちょたんまたんままじたんまいやまじですみませんおねがいだからゆるしてくれまじでいましんじゃうからしゃれになんねぇってすみませんおねがいですほんとにごめんっておねがいだからねえははははなしをきいてぇぇぇ!!!!」

とてつもなく早口で語られた言葉はクロスの動きを止めることはなく、クロスはそのまま死神のお腹に一撃をお見舞いする。

ズチャッと嫌な音をたてて死神の腹がぶちまけられた。

クロスはそのときはじめて真に硬直してしまった。

間違いなくクロスの勝利は決まっており、地面に横たわり虫の息の死神もそれを証明している。

それでも彼の動揺はとけなかった。

なぜだ、そんなはずはない。記憶違いでもあるはずがない。なのに、、、

「き、斬れた、、、、、」

クロスはそのときはじめて自分が切ったこの少年が不死身の肉体を有した過去の死神とは別物であることを確信した。

「ば、ばかやろう!!!」

あわてふためいた英雄の悲鳴が真昼の広場にこだましていた。





更新遅れましたすみませぬ。

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