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変てこなゴブリン  作者: 天威(てんい)
始まりの峡谷
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profile 07

宜しくお願いします。

 話と言うより言い争いの中で色々と解った事がある。


 この世界はどうも中世ヨーロッパに近い感じで騎士や王がそれぞれ国をおさめていて『ゼノルア』ってのがこの大陸の名前で謀略やら戦争を隣国でよくしており土地を奪いあっているらしい。


 そして今いる此処はどこかと言うとロトスフェニム王国国境付近にある渓谷で『シェオルバリィ』と呼ばれている最も深く危険な谷で生きて戻った者はいない場所に彼等はいるのだそうだ。



「生きて戻ったものは・・・ゴクッ」



 後ルキアは名前でもわかるが此処の国の第一王女らしく確かに言われてよく見てみると、着ている服なんかは擦り切れ結構くたびれている物のシックに装飾が施されており元々はお高かったんだろうなと感じさせる。




「ジンクって随分風変わりなゴブリンよね」


「ほへ??そなのか?」




 彼女の知識では、ゴブリンは狂暴で普通は群れで行動し人を襲っては盗み・奪い・殺すなどの悪行を重ねているらしい。一体個体としてはとても非力で知能もそれ程高くないが集団で襲ってくるためかなりやっかいではあるとの事。




「ふむむむ・・・そだ!!魔法とかないのか?」


「魔法?何かの宗教的もの?」


「いやーこう何か唱えたら炎が出たり、氷を飛ばしたりとか?」



 そんな奇天烈なものは存在しないらしい・・・おかしいだろ!?ファンタジーだよな?魔物や怪物はいるのに魔法はない!?剣と盾と魔法セオリーだよね?ないの?まじで??なぜだぁぁーーーファイヤアァァボーーール


 いやいや・・・ルキアさんそんな可哀想な目で見つめるの止めて下さい。



「で、ジンクさっきから何作ってるの?」


「魚でも釣ろうかと釣り道具をね」


「そんなんで釣れるの?」



 糸はそれなりの物が出来たと思うのだが、どうも釣り針が石を砕いて神紅なりに加工しているつもりなのだがどうも上手くいってないような無骨な出来であることは認めざる得ない。




「とりあえず完成かな?まぁ釣って見るしかないな」




 木の棒に作った糸をくくりつけ糸先には精細には程遠い針にミミズ擬きを付けて川へと投げ込むのだった。

有り難うございました。

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