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宜しくお願いします。
手持ちが一杯になったところで一旦焚き火の所に戻る事にしたのだが・・・
「・・・・・・」
「いきなり逃げ出すとはどういう事よ!」
「お前こそどういうつもりだ!」
両手を火にかざしながらルキアは我が物顔で焚き火を占領していた。
「またお前って言った!私はルキア=ゴッドバルザ・フォ・ロトスフェニムよ」
「そのロトフェチさんが何か用かよ」
「ロトスフェニムよ!!特別にルキア様って呼ばさせてあげてもいいわよ」
「・・・サヨウナラ」
「ちょ!ちょっと待ってよ!!別にあなたに危害は加えないそれに・・・呼び捨てでかまわないわ!!」
最後の方の言葉を口ごもりつつ半分泣き顔で言葉を紡ぐ。ルキアの足元がすり傷だらけになっているのを見て必死で追いかけて来たことが想像出来このままほっぽって行くのは気が引ける。
「本当に切りかかったりしないんだな?」
「う・うん!!」
パッと表情に明るくして頷くルキアに「はぁ」とため息をつき焚き火の傍で腰を下ろし中断していた釣り道具作りを再開させる。近く寄ったせいかルキアは少しビクッとして身を縮め上目遣いで見つめてくるなり
「ね・・・あなたには名前ないの?」
「ん??桐生神紅」
「へ~、ゴブリンってちゃんと名前あるんだね!きゅ・ちゅ・う・じんく?」
「きりゅう、きりゅうじんく。ジンクでいいよ」
「ふうん。ジンクか~!歳いくつなの?」
「30だな」
「おっさん!!」
「は??ド突いたろか!!」
「じゃーお前はいくつなんだよ!」
「またお前って!16歳よ」
「糞餓鬼」
「な!!無礼者!!」
こうして二人の睨み会いと罵り合いが行われたのだった。
有り難うございました。