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宜しくお願いします。
その後、彼女は一言も喋らずただただ神紅を睨みつけており神紅にとって何とも言い難い居心地の悪さがつづき辛抱たまらず渋々お尻の下に隠していた剣を取り出して
「わかったよ・・・返してやるよ」
「敷物にしてたの?!なんて事を!」
「返していらねーのかよぉ」
「・・・・・・いる・・・」
「じゃー!ほらよっと」
剣を頭上高くほり投げルキアが唖然と空を見てる隙に!!焚き火から薪火を掴むと脱兎のごとくその場から逃げ出した。
「え??」
ルキアは剣を両手でキャッチしたままその姿を目を点にして見ていた。
「また切られたらたまらねーつーの」
投げやりな言葉を吐きつつも薪火を片手に上流へと何気に新たな憩いの場を求め足を進める中、冷たい風が心の芯まで吹雪いてくる。
(何で怪物・・・ゴブリンなんだよ!!)
闇夜を駆け抜ける中で気付かない内に目から一滴の涙が流れ落ちた。2・3時間ほど歩いただろうか・・・そびえ立つ岩壁にポコッと窪みができている場所を見つける(あそこが良さそうだ)まずは焚き火の準備からはじめる、ついこないだやったばかりだ。それでも手は血豆だらけになるのだが・・・
「始めのとこより快適だな!奥は草でもひきつめてベットでも作るか!!その前に食料をどうすっかだよな~。網があれば早いんだが・・・んー」
すぐそばで流れる川を眺めながら色々と楽に食料を手に入れる方法を考えてみるものの。今一つ現実的でない事ばかり頭をよぎる。
「釣りが一番現実的だよな。竿はその辺の木でも見繕って問題は糸と針か糸は草の繊維を抜き取ってそれらを編んで行けば何とかなるか?結構手間だよな!釣り針だがどうしようかね・・・昔の人は骨を使って作ったとか聞いたことあるが骨なんて見当たらないしな・・・」とりあえず釣り道具に必要な素材を集めるため辺り周辺を探索して回ることにした。
「うーん、よくわかんね・・・丈夫そうだったら何でもいいかな?」
取りあえずは近くにある茂みで食べれそうな物を物色してみるもののどれがどうなのかさっぱりで直感だけを頼りに採取していった。
有り難うございました。