表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
変てこなゴブリン  作者: 天威(てんい)
始まりの峡谷
5/46

profile 04

宜しくお願いします。

 彼女は息を呑むほど美しい女性であった。まだ幼さを少し残した美少女であった。



 腰まで伸びた癖のないクリーム色の髪・輝きを帯びた白く艶やかな肌小粒な瓜実顔にすっと通った鼻・少し厚みのある整った唇そんな女神が降臨したかのような美少女が焚き火の前で眠っている。



 ものすごく高い所から堕ちて来たように思ったのだけどすり傷は所々あるが大きな外傷は見当たらない。



 何か夢でも見ているのか、唸り声を発し、ちょくちょく譫言を口にする。始め、彼女が起きる前に何かで縛り付けて置かないと彼女が目を覚ませば自分の命がまた危くなると思慮していた神紅だが・・・。



『お母様』と涙ながらに譫言を言う彼女を見て拘束するのを断念した。(また襲ってきたら全力で逃げるしかねーな・・・剣は渡さないようにしないと!)



 神紅は頬の傷をそっと撫で彼女の寝顔を見つめながらそのまま眠りに堕ちていった。



 神紅は彼女の「きゃぁぁぁ」と言う悲鳴によって起こされる事となった。まだ眠い目を擦りながら彼女の方へ視線を向け観察する。




「け・・・剣!剣!!私の剣!!」




 まだ彼女は闇夜に目が慣れてないのか手探りで自分の剣を探し神紅の視線に気付くや否や警戒する姿勢をとりつつ深い緑色の瞳で神紅を睨みつけ




「私の剣を返しなさい!」




「それは無理な相談だなぁ。返したらまた切りかかってくるんだろ?」


「な!?ゴブリンが喋った!!」


「へ??ゴブリンて喋れないのか?」


「あなたがゴブリンでしょ!!まぁ、そんな事はどうでもいいから早く剣を返してよ!大事な物なのよ」


「お前なぁ・・・人の話し聞いてたか?」


「お前ですって!!我が名はルキア=ゴッドバルザ・フォ・ロトスフェニムよ!」




「くそ長!・・・覚えられねっつの」


「く・・・くそ!!?・・・ゴブリンの分際で無礼な!」





「・・・・・・どっちが無礼なんだよ」

有り難うございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ