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変てこなゴブリン  作者: 天威(てんい)
始まりの峡谷
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profile 02

宜しくお願いします。

 今の状況が今ひとつ理解できない!




「つかっ!何で全裸なんだよ。」




 人とは何とも浅ましい生き物だろうさっきまで喉の渇きを潤したいと懸命に水を求め、手に入った瞬間次の欲求を満たしたいと思ってしまう・・・



(今は人って感じじゃないが・・・生物的に当然と言えば当然なのだろうな、それに俺はもう何度も何度も死にたいと望んでいたではないか・・・)



 自然に周りの石を積み上げ、薪になりそうな木々を集め火を起こす準備をし始める。


 そう小さい頃に家族と一緒に行ったキャンプをした時と同じように。



(あの頃はまだ俺引き篭もってなかったな、そんでよく笑ってた気がする引き篭もるようになったのは中学2年の頃からだったしな・・・)




「な!・・・うおぉぉぉーライターねーじゃん・・・マッチどこよ!!」


(今更だが真っ裸な状態でライターやマッチなんかないわな)



「はぁ・・・仕方ないか・・・はぁぅ」



 木と木をこすり合わせ火を起こす原始的やり方【きりもみ式】を知識だけを頼りにやってみるが中々火どころか煙もでない。



スリスリスリ・・・スリスリ・・・血まめができる。かといって他の方法は知らない!どのくらい続けていたのか木のこげる臭いが鼻をつく。



『ジュジュジュ』



 木と木の間から煙が漏れ、冷たい風に乗って赤い粉が舞う。





「お!おぉぉ!!やっ・・・やった」





 薪が赤くバチバチと音を立ながら勢いよく燃え始め、寒さで忘れていた感覚!すり傷の痛みが再びチクチクと戻ってくる。




「いつっっぅ・・・傷だらけだな・・・」

有り難うございました。

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