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宜しくお願いします。
そう・・・俺は死んだはずなんだ。
ここはあの世なのか?この姿はいったい・・・わけがわからない。辺りには人のいる気配もない、ただ暗闇だけが神紅を包み込む。
見ず知らずの場所と寒さとでか、不安・孤独そして寂しさが神紅の身体を駆け巡る。今まで感じたことのない不安感に戸惑い恐怖した。
躰を丸め、強く、より強く!自分自身の躰を抱きしめたのだった。
うずくまったままどれ位の時が流れただろうか・・・ふと耳に微かだが水の音が聞こえてくる。
「喉が渇いたな・・・」
うずくまった姿勢をゆっくり起こし、水音がする方向をしばらく見つめていたが唾をひと飲みするや否や、のそのそと暗い道なき道を歩み始める。
「痛い・・・」小枝が顔を掠め、雑草が足にまとわり付く。
「痛い痛い痛い」でもなぜか歩みをとめることができず、痛みを堪え進んでいく。
段々水音が鮮明に聞こえてくと暗闇に少し慣れてきた目に川辺がぼんやり見えて来ると足どりも早く。
「川だ!!」
我も忘れてがむしゃらに小川に駆け寄ると顔をそのまま突っ込んで水を飲んだ。
「ぷへえーーうっめええー」
喉の渇きを潤し、水から顔を上げてふと水面を見ると・・・そこにはギョロっとした白目のない目、口は頬まで裂けており大きな口元からにょきっと突き出す二本の八重歯、鼻は2個穴が開いているのみで高いも低いもあったものでない、尖った悪魔のような耳・髪は少しウェーブがかっており白銀のパイナップルヘアー、もう怪物そのものの自分がそこにいるではないか・・・。
「何なんだよこれは・・・」
何かの間違いだと思い目をこすり見返すが水面には同じ怪物となり果てた自分の姿だけが写っていた。
有り難うございました。