プロローグ
初投稿です。
思いつきで書いていますので不定期連載となりますがよろしくお願いします。
また、話によって文字数が大きく変わります、御了承ください。
俺は死んでしまった。
何かと特別な死に方ではではなかった。
家への帰り道、俺はスマホをいじりながら帰っていた。
途中後ろから叫び声が聞こえ振り返る、と何やら叫んでいるご老人と白い複数あるライン、夜の町に赤く光る光、そして俺に突っ込んでくる自動車が見えた。
俺は今死ぬほど後悔している。
心残りもたくさんあった。
実家の両親、高校時代からの親友たち、付き合っていた彼女………。
仕事も入社してから1年たち、やっと何事もスムーズいこなせるようになってきたところだった。
それがすべておしゃかだ。
俺が今までで気づきあげてきた24年間のすべてが、だ。
高校を首席で卒業し、一流大学をでて、一流企業に就職した。
そのすべてが無に帰った。
たった一つの俺のバカな行動で。
(ああそうだ、俺はすべてを失いそして死んだ。それなのに、いや、それでは……)
俺が今見ている世界はなんだ?
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少し薄暗い闇のなかに立ち並ぶ木々。
少し湿った感触がある土。
優しく頬を撫でるように横を通りすぎていく風。
風により小さく音を立てる草や葉たち。
つまりは森だ。
(……これが死後の世界とでもいうのか?生前となにも変わらないじゃないか)
男は特別神などは信じていなった。
クリスマス、バレンタイン、葬式……。
自分に益があるものと使ってきたが流石に死後の世界がこのようなものだとは思ってもみなかった。
服装も死ぬ直前まで来ていたものだ。
財布など身に着けていたものもしっかりと持っていた。
また、手に持っていた仕事用のカバンとスマホがすぐ近くに散らばっており、当時もっていたものがすべてうかがえる。
そしてスマホは充電もあり壊れてもいないようだが、やはりというかは圏外であった。
「これどーすっかなぁ……」
天使や神といった類もこの場には見当たらない。
そればかりか植物以外の生物がいるかどうかも怪しい。
「悪い夢でも見てんのかなぁ……。いや、逆にあの事故が夢だったのか?」
自分の頬をつねる。
傍から見るとスーツを着込みカバンまで持ったサラリーマンが、薄暗い闇の中で一人で頬をつねっているっいうなんとも滑稽な姿であった。
左の頬がじんじんと痛む。
(少し痛いな…。ということはこれは現実なのか?)
あたりを見回す。
あたり一面草木に囲まれており、あるのは多少の獣道だけで人が通るような道はない。
(とりあえず、どうするか……)
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男の物語はここから始まる。
男はこの世界では弱者であるあもしれないし強者であるかもしれない。
何か特別なことを起こすかもしれないし起こさないかもしれない。
死ぬかもしれないし死なないかもしれない。
そんな男の物語
シュ〇ゲを想像していただけるとわかりやすいかと………