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8 申込書
生まれてから三十一年。これほど惨めで屈辱的な申込書に個人情報を記入していくのは初めて。見て、情けなくて手が震えてるわ。
だけど仕方がない。私にはもう後がないの。高校からの親友も、大学のサークル仲間も、会社の同期も、後輩たちでさえみんな結婚した。一人、また一人と独身仲間が減っていく恐怖をあと何度繰り返せばいいわけ?
それでも先月まではまだ耐えることができたわ。彼氏がいたの。年下の、将来有望な大学医院生。私は本気だった。彼も本気だったと思うわ。なのに繋ぎとめることができなかった。自分が散々振りまいて、今は失ってしまった若さの暴力に成す術がなかった。おばさん呼ばわりされて勝ち誇られる日が来ようとは夢にも思っていなかった。自分がしてきたことなのに、笑っちゃうわよね。
孤独な夜はもう沢山。
これで終わらせるの、絶対に。
この、街コンで!
二分で思いついて五分で書いた。
寝る、おやすみなさい。




