2 クリップ
連休明けの朝の教室はいつもより少しだけ騒がしい。ジャンプを回し読みしている男子の横を通って一番後ろの自分の座席に行く。すると、隣の席の友人の髪型が変わっているではないか。
「どしたの、それ。かわいーじゃん」
彼女はトライアングル型のシックなヘアクリップでセミロングの髪をサイドに纏めていた。
「彼氏がくれたの」
「お熱いわあ」
「えへへ」
「どこで買ったの?」
私は内臓が煮えてしまうような嫉妬の炎を我慢して、できるだけ怪しまれないように用心しながら聞いた。
「最近できた隣町のショッピングモール」
「へぇ、なんて店?」
「ガールズトークって店だよ、今度行く?」
「うん、いく」
その日の放課後、私は隣町のショッピングモールに足を運び、彼女がつけていたのと全く同じヘアクリップを見つけ出して買った。
私が彼女の前でそれをつけることはない。これはコレクションだ。私の部屋には彼女が持っているものと同じものがたくさんある。彼女が捨てれば私も捨てる。一緒になるのが心地いい。
これは恋なのだろうか。
神様、どうして私は、こんなに醜いのでしょう。
今日もあまり気が乗らない感じでした……。
指が動かず、パソコンの前に座ってるだけの時間が長くて辛いです。




