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ショートストーリー

動く箱庭

作者: だくさん

箱の中で僕は誰かに歌を贈る。


今は閉じ込められているんだ、きっと。


この歌が、君に届くのかも、他の誰かに届くのかも、わからないけど。


僕は目をつむって、浮かんでくるメロディーに言葉を乗せた。


僕を乗せて動く箱がガタンゴトンと鳴って、左右に揺れる。


僕を乗せたこの身体も、それに合わせて左右に揺れた。


この身体が運ばれて、何処へ行き着くのか、何処かへ着くのか、何処へ向かうのか、何処かへ向かっているのか。1つもわからない。


暗い、黒い、トンネルのような中を、それはただ進んでいて、まるで僕にはなにも決められないみたいに思えてくる。


決められた僕はもうそこにはいなくて。

次の僕が手を振って、頭と心を交換していく。


どこかに繋がる――前にこの歌を。


届いて。

なんて他人任せにしてる間は届かないんだろうな。



届かせよう、僕が僕を、この歌で。


Twitter:@dausanno

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