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(0)黒深き騎士
「スパークリング・ダスト(弾け飛ぶ氷塊)!」
赤いローブで体を覆った魔術師は、足元に描かれた方陣を輝かせ、鋭き氷の刃を目の先に存在する黒き鎧の騎士にめがけて飛ばす。しかし、その氷の刃は鎧に当たると砕けて足元に溶け散った。
「こんなものか……、ただの魔術師風情では私を倒すことなど出来ないのはわかっていたが。」
黒い豪勢な兜の中に隠された顔は笑っているらしく、男性と思われる低い声の間断が響く。
そして、騎士は大地に剣を突き刺すとこう叫んだ。
「冥府の皇よ、我の声に答えふつつかながら力を与えたまえ……覇っ!」
剣の先が黒く輝くと大地は割れ、衝撃波が地を走り魔術師を襲う。
魔術士はそれをかわす事が出来ず、舞い上がる塵に塗れた。




