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085話 創世教神殿の奇跡。

この作品を選んで、お読み頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 レミテリア公国は漸く国として土台も出来上がり、アトラス公王も難しい局面を何とか乗り越えたと安堵し、これから国を発展させていく第2フェイズに入る。


 レミテリア公国にはダンジョンの他にもう1つ重要な施設である創世教神殿があるが、国の苦しい局面の中でも着実に信者を増やし公国にとって重要な役割を果たしている。


民達の精神的な支えともなり苦境を何とか乗り越え、お祈りを捧げるだけで健やかな日々が送られると、王都に住む多くの信者達が週に2度3度と空いた時間にお祈りに来ている。


他に他国からも神殿に来る深々な創世教の信者が巡礼に来るようなり、宿屋の宿泊代や買物等で外貨収入が稼ぐ事ができたので、そのお陰もあり経済の下支えを担ってくれていた。


 創世教神殿を管理責任者は18歳の祭主ティアラ・エブリナと副祭司メティアと他に巫女が10人と聖騎士10人全てが18歳未満の乙女達で神殿が管理運営されている。


 アトラス公王は神殿を管理する為にレティナス王国の創世教教会王都教会に打診する際に派遣の条件として聖典に記されていた通りの条件を記して書簡を送った。


王都教会の祭司がアトラス公王から送られた書簡の内容に準じて派遣してくれたので、その中から祭主をレティの守護聖龍リリスが人選をし加護を与えたのがティアラである。


聖典に基づいて祭主に選ばれたティアラにはエブリナの姓を与え、神殿の祭主ティアラ・エブリナと名乗り神殿の長としての務めを果たす事になる。


祭主ティアラ・エブリナは聖典に基づき副祭司に同僚の中で最も信頼を寄せるメティアを指名し、祭主のティアラと副祭司メティアの二人を中心に神殿の管理運営が始まった。


 祭主ティアラ・エブリナは聖典に基づいて神殿の運営に当たり、ダンジョンで採れた魔石を買取り創世の女神エブリシア像の前に台に乗せた魔石を一晩置く。


聖典通りに巫女達が朝のお勤めが終ると、台の上に乗った魔石を別室へ運び一つ一つとお祈りを捧げながらお守り袋の中に入れて行く。


こうして作られたお守り袋は健康と家内安全が1年間の効力があるとして大が5千ルド、中が3千ルド、小が2千ルドで神殿の売店で薬と共に売られている。


 お守りの大は家族4人向けで中は夫婦2人で小は独身となっており、効能としては小さい切り傷はお守りの触れると治り、風邪なども直ぐに治癒できる効能があり、子宝にも恵まれると評判である。


 神殿の祀られている創世の女神エブリシア像の美しさもまた信者達を魅了し、見るだけでも十分な価値があると評判となり、その評判が他国の信者達にも広がり巡礼に訪れる様になった。


 創世教神殿の所有権は公国にあるが、オーナーは私となっていて王都の街で不都合が生じた場合に修正をする為にコアールームへ行く必要があるので時々神殿へ行く事がある。


その際に形上ですが祭主を指名したのは私なので、神殿に行った際は祭主のティアナと会談する事もある。


「ティアナ様、ご無沙汰しております」


「これはレティ様、今日はまた何か問題でもありましたか」


「うん、ちょっとね、学園の学生寮を増築しようと思ってね」


「そうですか、もう暫くお待ちくださいね」


「どうですか、神殿の運営は順調ですか」


「はい、お陰様で何事もなく信者さん達も相変わらず熱心にお祈りを捧げに来てくれてます。お布施も貯まってますので薬草の種と苗などの購入資金に充ててます」


「ところで恋人とかはできないの、別に婚姻しても構わないのだから恋バナとかを貴女から聞きたいわね」


「う~ん、そう言われても出逢いが無いです。ところでレティ様は後2ヶ月くらいですね、アトラス公王様との婚姻の儀まで準備は進んでますか」


「う~ん、まぁ、それなりにかな、婚姻の儀の時は仕切りをお願いね」


「うふふ、相変わらずレティ様は照れ屋さんですね、婚姻の儀の仕切りをお任せくださいね」

私と祭主のティアナは一般礼拝の時間が終るまで世間話をしながら過ごした。


 私は一般礼拝の時間が終ってから女神像の裏側にある入口を開けて階段を下りて地下に在るコアールームへ行って学園の学生寮の拡張を行う。


『お嬢、少し防御壁を拡張して王都の面積を広げて欲しい』


『えっ、リリス何かする心算なの』


『別に今すくではないが、念のためだ』


『ふ~ん、どのくらい広げれば良いのかしら』


『とりあえず、少しずつ広げてくれるか』


『別に良いけど、それじゃ、始めるわよ』


『あぁ、頼む。もう少し・・・・あぁ、そのくらいで良いだろ、あまり広げると民達が驚くだろからな』


『それも、そうね、それじゃ帰るわよ』


『あぁ、すまないなお嬢』

私はリリスの指示通りに防御壁の拡張し王都の面積を広げておいて終わったら直ぐに拠点に帰った。


 神殿には元聖女だったエリカも時々お祈りを捧げに来ている様で、祭主ティアラと副祭司メティアとも親交を深めており、時々3人でお茶会もしているそうです。


エリカは元聖女として創世教を信仰していた所為か、やはりお祈りを捧げている間は心が洗われ清らかになり落ち着くらしいです。


 今の創世教教会は嘗て創世教教皇国と言う創世教の総本部となる国が在りましたが、およそ300年前にディリアスト帝国の侵攻により徹底的に破壊尽くされ今ではただの帝国領の1部となっている。


 それ以来創世教の統一した本部が無く聖典も焼却されてしまい、聖典を失った事で国単位で本部を置き信仰と布教活動を行っている為に、国によって教義にバラつきが生じている。


エリカの居た創世教教会は聖典の教義から懸け離れた教えとなり、聖女信仰に成り代わってしまい、お布施を多くしてくれる貴族優遇する教義に書き換えられて行き腐敗が蔓延していた。


 ムランドリア王国とレティナス王国の創世教教会の本部は王都に置かれて、兄弟国と言う事もあり、お互いに交流を持ち教義をなるべく変えない様に務めて来たので、神殿にある聖典の教義とはそれ程ズレてはいなかった。


 ムランドリア王国とレティナス王国の創世教教会では神殿を新たな本部にしようと言う動きが有り、神殿では女性のみが女神の元で仕えるとされている点がどうやら問題となっている。


 ただ神殿の聖典では女性のみが女神の元で仕えられると記されている以上はそれを柱に据えて、男性の上位聖職者は支部の教会で女神の元に仕える方向で協議が行われている。


 神殿を本部に置く利点として、神殿に仕えている巫女達が聖属性の魔法が使える様になり治癒魔法で信者の軽症の怪我なら治癒が出来るようになっていた点である。


創世教教会の司祭達は若いシスターの修行の場として有意義である事は間違いないので、祭主のティアラと月に一度会いに行き、シスターの修行の場として受入れて欲しいと折衝中である。


「今はまだ、私達自身が修業の身なので、後2年は待って欲しいのです」


「祭主ティアラ様ならば2年待ちますので、私達の提案を受入れてくれるよう検討して下さい」


「はい、女神様の真意のままに検討させて頂きます」

祭主ティアラは司祭達の提案を女神様と検討すると司祭達告げて会談が終る。


 祭主ティアラとしては創世教教会の本部になるのは好ましくはないとの考えもあるが、時間の猶予を貰い日々のお祈りで女神様の判断を頂けたらと願っていた。


 その事は神殿のオーナーであるレティ様にも以前相談したけど、それは時間を掛けて熟慮した方が良いと言われ、祭主ティアラは司祭達に2年間と言う猶予を取ったに過ぎなかった。

お読み頂きありがとうございます。

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