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084話 エリカの母国ルキリアス王国で異変?

この作品を選んで、お読み頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 アトラス公王と宰相のオディナスは帝国難民を受け入れた時から男手の不足や財政のやり繰りで悩み続けながら執務を行う日々を過ごす。


帝国難民を受入れてから3週間が経過した辺りから徐々に家族での移住希望者が増えて来て、そのお陰か男性も増えつつあって農園の仕事に就いて貰っている。


 カーティス子爵領にも家族での移住者を積極的に受けいれており、農園の方も徐々に男手が増えて来て活気づいて来て、未開墾の農地の開墾も徐々に進める事が出来るようになっている。


 収穫まではまだ時間が掛かるが農作も順調に進んできており、人口も着実に増えて来ているので、今は厳しいが将来的には明るい展望が見えつつあった。


 私とエリザはアトラス公王が視察に出掛けて不在の時に執務の手伝いで、アトラス公王の執務室で書類整理と書類の内容確認をしていた時に、エリザが移住者リストを手に取り内容を見る。


「ねぇ、レティ、最近移住者が増えて来たでしょう、殆どの移住者がルキリアス王国からなのよ」

エリザが移住者のリストを見て、殆んどがルキリアス王国からだとレティに教える。


「あら、そうなの理由は分かる」

私はルキリアス王国と聞いてエリカの母国だと思い出し、移住の理由をエリザに聞いてみた。


「理由、そうね、え~と、そうね理由の殆どが土壌が瘴気で汚染されて農地として使えなくなり、収穫が出来なくなり税も払えないから出国したと記されてるのが殆んどね」

エリザが移住者リストの中に記されていた理由を読んでみると、殆んどが同じ理由であった。


「あ~、なるほど、そっちの方に影響が出たのね、ルキリアス王国はもうダメかもしれないわね」

私は聖女エリかを追放して事で、真面に浄化の結界が張れなくなったのだと推察した。


「あら、その口ぶりだと原因が分かっているみたいじゃない、原因を知っているの」

エリザはレティがまるで原因を知っているかのように話したので、何となく気になって聞いてみた。


「うん、エリザには言ってなかったけど、エリカはルキリアス王国の元聖女のなのよ、聖女だったエリカは婚約者の王太子の罠にかかり魔物に居る森に放逐されて死にかけていたのよ」


「えっ、そうなのメンバーの中で知らないのは私だけなの」


「う~んシュリも知らないかも、ただね、助けた時にあまりにも悲惨な状況だったから、リリスが記憶の一部を削除しているの、だから本人の前ではその事に触れない様にしているわ」


 エリザには私とリソナとミーヤの3人だけが知っている事で、助けた時にリリスがエリカの記憶を探り得た内容を教えると、エリザもその悲惨さに涙するほどで内緒にしていた理由に納得する。


「だから、エリザもエリカの前ではルキリアス王国の話題には触れない様にして上げてね」


「うん、そうする。誰だって探れたくない過去だってあるもの気を付けるわ、でも土壌が瘴気の汚染されるくらいだから、そのうち瘴気溜まりが出来て魔物が異常繁殖するんじゃないの」


「そうね、だからルキリアス王国はもうダメねと言ったのよ、瘴気を浄化できる人なんてそれ程多くは居ないもの、これからもっと大変になるでしょうね」


「ねぇ、レティこれでハッキリ分ったでしょう。無能な後継者に権限を与えると国が傾くわ、王族でも王子や王女には権限を与えちゃダメね、守られる権利だけで独断での裁定権と命令権は与えない様に法に明記しましょうか」


「そうね、それが良いと思うわ、二人でアトラス公王に進言しましょうか」


私とエリザはアトラス公王が視察から戻ってくると、早々に王家規範の改定を進言し、アトラス公王も応じて公王家の王子及び王女の裁定権と命令権に制限を掛ける王家規範の改定を行い、違反すれば公王継承権を剥奪とした。


 さらに一月が経過した頃には人口も増えて1万5千を越えて、工房の生産量も増え加えて農産物の収穫高も向上してきた。


 さらに他国から噂を聞きつけてダンジョンに挑みにくる冒険者の数もここにきて急な増加傾向となり、その中から安定した収入と生活を求め女性魔術師が魔術師団に入団希望者も増えて来た。


 レティとエリカの二人で面接を行い才能ある多くの女性魔術師を採用し、魔道具開発に人員を多く配置できる様になって、魔道具の生産も上がって来てレティはその監督責任者として忙しく働く事になる。


 その影響もあって周辺国との交易も盛んになり、国内のクリジア商会とレミティア商会の商いの量も増加し繁盛してきて税収も増加傾向になってきた。


「アトラス公王さま、ここにきて要約財政も黒字に転じましたよ」

宰相のオディナスが最近の経済状況が右肩上がりの傾向になり、赤字から黒字へと転じて喜びアトラス公王に報告する。


「そうか、ふぅ~、やっと一息付けそうだな、宰相、これからも気を緩ませずしっかり国内運営の舵取りを頼むぞ」

アトラス公王もこれで一息入れられると安堵し、手伝ってくれた婚約者のエリザやレティと他のチーム・レミリのメンバー達に感謝をする。


「はい、勿論です。これからが本番ですからね」

宰相のオディナスも婚約者のリソナとミーヤの精神的な支えと助けもあり、何とかここまで来たかと感無量になる。


 軍務総括のユリシスも騎士団による定期的に入団試験を行い、男性を20人と女性を20人採用をして打ち切り、総勢で300人となって騎士団もようやく王都での治安維持ができる態勢が取れた。


 アトラス公王はここにきて漸く国の土台が出来たとして、宰相から赤字から黒字へ転じたと報告を受けた日の午後からクリジア商会とレミティア商会の支店長を呼んで会合を開いた。


「今日は忙しい中すまんな」


「いいえ、アトラス公王様にお呼び頂けたのならば、私は喜んで参じます」

レミティア商会の支店長はアトラス公王に礼を尽くす意思を示す。


「私もです。アトラス公王様のお陰で商いも順調で御座いますので、呼ばれれば喜んで参じます」

クリジア商会の支店長もアトラス公王に賛辞を送り礼を尽くす意思を示す。


「ところでだ。今日々我が国に移住者が増加傾向にあるのは存じているだろうけど、大半の移住者がルキリアス王国の民達なんだが、何か情報はないか」


「それに付いてはやはり王太子が聖女を断罪して追放した事で土壌が瘴気に汚染されてしまったのが原因だと思われます」

レミティア商会の支店長がルキリアス王国の主な原因を伝える。


「これはあくまで噂ではありますが、王太子が婚約者であった聖女に悪意を持って愛人の令嬢と結託し事件を演出し、その罪を着せて追放したようです」

クリジア商会の支店長は聖女が冤罪で追放されたという噂話を伝える。


「まぁ、噂ではなく真実であろうな、聖女が平民出である事が王太子は特にお気に召さず冷たく当たっていたのは有名な話だからな、私も耳にしたよ」

アトラス公王はその聖女がユリシスの婚約者であるエリカであるで事はエリザとレティから事前に聞いていた。


「そうですか、現在ではルキリアス王国王家の威信は地に落ち、国民の3万人から5万人が国から出国したとも言われ、他国と面している領主は隣国に寝返り支援を受けているとも聞いてます」


「はい、そうですね、王家が抱える騎士団も崩壊してしまい、もう完全に求心力を失い他国へ寝返る貴族が多くいると、流石に放置する訳にもいかず支援要請を受けて国では浄化の支援に応じている様です」


レミティア商会の支店長とクリジア商会の支店長は現在のルキリアス王国の現状について知る限りの事をアトラス公王に伝える。


 アトラス公王はルキリアス王国の現状について二人の商会支店長から確認の意味で聞いたが、流石に崩壊の危機に瀕しいる状況は間違いないなと認識し、もう暫らく様子を見てから対策を講じることにした。

お読み頂きありがとうございます。

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