083話 帝国難民受入れ後の体制作り。
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この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
アドラス公王は帝国難民を滞りなく受入れを果たし、その後の帝国難民達をどう生活を安定させていくかの課題に取組み、その体制を整える為の政策を講じて行く。
カーティス子爵領も未だに開発途中で万全に状態とは這い難い段階での帝国難民の受入れてだったので、カーティス子爵自ら帝国難民の受入れの陣頭指揮を執って受入れて行った。
子爵領の収入の殆どがクリジア商会が運営するお店や宿屋等からの税収であり、後はムランドリア王国からの補助金を元手にカーティス子爵の補佐官であるオーグス男爵が資金のやり繰りをしている。
「オーグス男爵、どうだ資金繰りの方はまだ大丈夫なのか」
カーティス子爵はオーグス補佐官に資金繰りの事を確認する。
「はい、まだ今のところは何とか、それでも厳しいですけどね」
オーグス男爵は何とか切り詰めて帝国難民の生活補助の資金を回して支給していた。
「まぁ、レティ様の方である程度は開拓してくれたお陰で、ムランドリア王国の援助金が余ったから何とか出来ているがな」
カーティス子爵も流石に今回の帝国難民の受入れには頭を悩ましいた。
「そうですね、建国して日が浅い段階での帝国難民の受入れですからね、帝国軍による侵攻を食い止めたと思ったら、行き成り難民ですからねきついに決まってますよ」
オーグスも流石に愚痴が洩らしてしまう。
「そうだな、本当にディリアスト帝国の皇帝は何を考えているだろな、本当にどこまでも迷惑な話ばかりだ」
カーティス子爵も思わず愚痴を漏らす。
ムランドリア王国から派遣で来た職人も今では52人だけ残り定住して働いており、今は農園周辺の外壁作りの作業に取り組んでいる。
帝国難民の多くは若い未亡人と独身の女性ばかりで、どうしても男手が足らないのが頭の痛いところで当面は騎士達にも合間に農作業を手伝う様に手配し、クリジア商会からも農業支援として農業指導者を数人派遣して貰った。
カーティス子爵は男手不足解消のためにアトラス公王とムランドリア王国の王家にも男性の移住者の要望を記した書簡を送った。
帝国難民を受入れてから三日目になって農業従事以外の職業の希望調査をする為にアンケート用紙を成人した者達に配り調査をした。
そのアンケート調査の中で叶えられる者だけを面接し適性があると判断した者達には、その仕事に就いて貰うことにした。
私はそのアンケート調査でエリザの二人で面接した内50人程の女性を酒類工房と服飾工房で採用して寮に入って貰い仕事をして貰う事した。
それから私とエリザの二人で子爵領に行って面接を行い20人を採用し、王都へ連れて行き寮に入居して貰った。
アトラス公王は以前から計画していた冒険者や神殿の巡礼者等の人の流れを円滑にするために王都レティナシアとカーティス子爵領の間に乗合馬車の定期便の運行を始めた。
乗合馬車の定期便は朝の7時から2時間に1本ずつお互いの区間を走らせて、最終便は昼時の3時とした運行内容で開始した。
「ねぇ、レティ中々厳しそうね、私達で何とか出来る事は無いかしらね」
エリザはアトラス公王が帝国難民を受入れてからは日々眉間にシワを寄せて苦悩な表情して執務をしているよ様子を見て気の毒に思えていた。
「そうね、ただこればかりは私達でどうこう出来る問題では無いわ、むしろ気を使って私達が余計な事をして逆に迷惑をかける方が不味いと思うけど」
「そうね、私達は私達で出来る事をするしかないわね」
「そうそう、エリザがそんなに心配なら夜になったらアトラス公王の寝床へ行って癒して上げれば良いじゃないの、そうしたら頑張れるじゃないの」
私はアトラス公王の事を心配するエリザに冗談で少しエッチな話をする。
「もう、レティなら何を卑猥な事を言っているの、そう言う事は婚姻してからする事でしょう」
「うふふ、冗談よ、でも婚姻したらアトラス公王との寝床のお供はエリザに任せるわね、エリザが懐妊したら私が代行するけど」
「えっ、レティは婚姻したら私一人でアトラス様との夜の営みをさせる心算なの、レティも一緒に営みをしましょうよ」
「えっ、それはダメよ、第1王妃のエリザが懐妊するまでは私がアトラス公王の夜のお供はしないわよ、私が先に懐妊でもしたら嫌だもの、私は自分の子には公王の後継者になって欲しくはないもの」
「それはダメよ、公王になるのは能力と実力が伴う後継者が就くべきよ、私の子がそれに値しないなら、私はレティの子が優れていたらレティの子を選ぶわよ、そうでなければ国も民も守られないわよ」
「まぁ、後継問題はさて置き、私は第1王妃であるエリザにどうしても先に懐妊して欲しいの、それだけは譲らないわよ」
「でも、もし何年も私が懐妊しなかったら、レティはどうするの」
「その時はエリザと話合って決めるわよ、そうね3年経ってもエリザが懐妊しなかったら話合いの場を持ちましょうか、そうしないとまた王妃様が口だしして来そうだしね」
私としては何時までもエリザに第1王妃の座に就いて欲しいので、こればかりはどうしても譲れなかった。
どこの王家も大抵は後継者を先に産んだ妃の方が権力が持つの常であり、国王が何人も妃を娶るのは後継者を絶やさない為でもある。
だから複数の妃が居れば権力を欲して我こそはと競って懐妊する為に努力するのが常で、複数の妃の中で先に後継者を産んだ妃が優遇され第1王妃の座が交代させられる例が過去に多くある。
私としては表舞台に立ちなくない理由があるので、万が一アディアナ王国の王家と関わる事態となり、私が元イブリシアン公爵令嬢レイリアだとバレると色んな意味で不味い事になるからだ。
今はレティとして生きているけど私の過去を調べれば、私がアディアナ王国出身だと冒険者ギルドで過去の経歴を調べれば直ぐにバレてしまう、過去は生きている限り消えないものである。
だからアディアナ王国の王家や高位貴族と関わり悟られる事だけは避けたい、だから表舞台には何時までもエリザに就いて貰わなければ私が自滅する可能性がある。
『お嬢、そこまで神経質に心配する必要はないのではないか、いざとなったら我がアディアナ王国の者達の記憶を消去すれば済む事だぞ』
『そうかもしれないけど、それだとリリスの負担が大きくなるでしょう。それに表舞台に立ちたいとは考えた事がないわよ面倒なだけじゃない』
『確かにそうだな、面倒事が嫌いなお嬢は引籠りが一番似合うしな、我もその方が楽だな』
『リリスって何だか時々棘のある言い方するのね、まぁ、否定はしないけど』
「ねぇ、エリザ、そろそろアトラス公王の所に行く時間になるわよ、ドレスを着替えましょうか、一緒に彼の所に行って愚痴でも聞いて上げましょうか」
「あら、もうそんな時間なの分かったわ、ドレスに着替えましょうか」
私とエリザはアトラス公王と今晩は城で晩餐会をする約束をしているので、一応ドレスを着て城の向う事になっているので、向いの馬車が来るまでにドレスに着替える。
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