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077話 レティの野望。

この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 アトラス公王によってレミテリア公国の建国宣言が為されて10日が過ぎ、公国の王都レティナシアの人口は5千人を超えてから1ヶ月半も掛からずに7千人を超え日々移住希望者が後を絶たずにいた。


その原因がディリアスト帝国による北側の隣国ウルキシア王国への侵攻が始まった事が大きく影響しており、アトラス公王も公王に就任した翌日の帝国軍の侵攻が始まった報が入った。


 アトラス公王はディリアスト帝国が侵攻の報が入ってから10日が経ち、戦況分析と対帝国軍侵攻に対する対応に追われていた。


「オディナス、帝国軍の侵攻にウルキシア王国はどのくらい持つと思う」


「現段階の情報から推測すると、持って半月と言ったところでしょうか」


「ふぅ~、そうか、ユリシス、我が国の兵力はどうなっている」


「はい、騎士団員が200人魔術師団員は20人と言ったところですが、帝国軍の兵力は確認したところで1万5千人との事です」


「はぁ~、これじゃ、まったく戦にもならないな、レティナス王国とムランドリア王国から支援として2千人派兵してくれる事になっているが、それも正直疑問だな」


「陛下、さのことですが我が国の場合は少数精鋭で対抗するしかないので、レティさんとエリカさんに協力してもらい、魔剣や魔弓などの製作をお願いしてます。それだけでも1人で3人から4人分の戦力に底上げする計画を進行中です」


「そうか、私が今できる事は兵士の増員を500人まで増やしていくしかないな、ただなその先の事を考えると我が国の規模でそれ以上の兵士を増やすのは問題だし徴兵制導入するのも無理があるよな」

アトラス公王は新興国特有の悩みを抱える。


 私はユリシス軍務大臣だから魔具の武器の製作を頼まれて、工房でエリカと二人魔力消費量が少なく済む魔剣と魔弓の製作をしていた。


「レティ、魔晶石の付与は終わったけど他に何かある」

エリカが剣に取り付ける魔晶石の魔力付与を終わり、レティに次にする仕事がないか確認する。


「終わったのね、それじゃ、この魔水晶石に魔力付与して貰える」

私はエリカに魔力付与して貰う為に異空間収納から直径50セードの魔水晶石を出す。


「えっ、こんな大きいな魔水晶石を何に使うの」

エリカは大きな魔水晶石を見て驚く。


「うふふ、今は内緒よ、秘密兵器を造ろうかなと思っているの」

私はエリカに不敵な笑みを浮かべて見せる。


「レティが言うと何かとんでもない兵器を造りそうで怖いだけど」

エリカはレティの何か企んでいる笑顔を見て、また飛んでもない物を造るじゃないのかと一抹の不安を抱く。


『お嬢、本気でプレス砲を造る気なのか』


『そうよ、最強兵器は最大の防御と抑止になるもの、もう2度とこの国に戦争を仕掛けたくないと帝国側に思わせるのよ』


『ただな、管理するのが大変になるぞ』


『それはそうだけど、その為に安全装置を二重三重に設置する心算よ、悪用されない為にもね、だからリリス頼んだわよ、チャンと図面通りにアイスランサーを創ってよね、』

私は一瞬で戦争を終わらせる兵器の開発を進ており、リリスの鱗でプレス砲を放つ持ち運び可能な砲銃アイスランサーをリリスに創らせている。


 私は前世でリリスと戦った時に同士討ちに浴びたプレスを思い出し、モモカのファイヤープレスの3倍の威力があったと推測したアイスプレスを再現した兵器を造ろうと試みてる。


破壊力の想定としてプレス砲が着弾し爆発した地点から直径1ミッド四方が零下80度の冷気が一瞬で広がり氷漬けになるのを目指している。


 その頃、ディリアスト帝国軍の軍師であるルキュウリア元帥は作戦本部にて参謀補佐官達とウルキシア王国との戦況を分析している。


「うん、ウルキシア王国軍め中々粘るな、10日で落とせると思ったがな」

ルキュウリア元帥は当初の計画では10日で落とす予定が長引いている事に苛立つ。


「はい、事前に我々が侵攻する計画が漏れた様です。それなりに対策が取られている為でしょうな」

参謀補佐官が苛立つルキュウリア元帥に原因を淡々と述べた。


「エッイ、それでもだ圧倒的な兵力で予定日数が過ぎるとわな、戦力の見直しが必要だな、今回ばかり何としてもムランドリア王国を打破しなければならんのだぞ」

ルキュウリア元帥は机の上を拳で叩き怒りを滲ませる。


「元帥、武器の見直しが必要かと思われます。敵は魔剣や魔弓を駆使して戦っております。我が帝国軍の武器はあまりにも旧態依然とした物になっておるが原因です」


「ならば敵の武器を奪い取れば良いだけだろ!何とかするのがお前達の仕事だろが」

ルキュウリア元帥は言い訳ばかりする参謀補佐官達に大声を挙げて一括する。


 ウルキシア王国の兵士が使っている魔剣や魔弓の全てはチーム・レミリが使用している魔装武具と同じ仕組みであり、ムランドリア王国が仕組をクリジア商会経由で買取り製造して他国へ販売したものである。


その魔装武具は最初に魔力登録した者以外の者が使えるには最低でも6ヶ月間ほど未使用のまま保管する必要があり、それまでは魔力登録できず魔装武器として使えない仕掛けがしてある。


 ウルキシア王国軍は戦況が不利になると、直ぐに民達を北側の隣国ラティアシア王国へ避難させて、民の非難が終ると王家と共に兵士達も後退して国を一時放棄してラティアシア王国へ後退した後に合流して帝国軍を迎え撃った。


 帝国軍は後退するウルキシア王国軍の後を追い進軍するが、ウルキシア王国軍から回収した魔装武具が使えないと知ると直ぐに廃棄してしまい、戦を続けた。


 ウルキシア王国軍がラティアシア王国軍と合流し反撃に出ると、帝国軍の被害も甚大となり1万5千もいた兵士も6千まで減らし、一時ウルキシア王国まで後退して帝国から援助物資と追加の兵士の補充のために膠着状態となる。


 ラティアシア王国軍とウルキシア王国軍の合同軍はこの時点で深追いをせず、ウルキシア王国の近くまで進軍し、ムランドリア王国とレティナス王国の物資の支援を受けて前線の陣を維持していた。


 この時点でディリアスト帝国が進軍を始めて2ヶ月が経過しており、帝国軍のルキュウリア元帥も流石に疲労と焦りもあり、今回の進軍も失敗に終わる可能性が脳裏に浮かび始めていた。


 その頃にはレティが開発を進めていたプレス砲も完成して、チーム・レミリはリリカのけん引する馬車でラティアシア王国まで遠征に出掛ける。


 リソナがアトラス公王の書簡を預かり、ラティアシア王国の王城へ出向きラティアシア国王に書簡を渡して王城で待機させて貰い、帝国軍が進軍を始めたら直ぐに迎え撃つ体制をとる。


「レティ、このプレス砲で帝国軍を壊滅させるの、何だか帝国軍の兵士が可哀そうになるわね」

リソナがレティの開発したプレス砲を見て呆れる。


「うふふ、私の平穏の日々を壊す者達には容赦する気はないわ」

私は完成したプレス砲に頬擦りしながら不敵な笑みを浮かべる。


「プレス砲を陛下に説明している時のレティの姿を見て、ラティアシア陛下も流石にドン引きしてたけどね」

ミーヤがラティアシア陛下にプレス砲のお披露目の時の事を思い出して苦笑いする。


「でも、レティ、あのデモンストレーションの時に氷漬けにした森って何時頃になったらいける様になるの」

エリザが素朴な疑問としてレティに質問する。


「う~ん、夏だと1週間くらいだから、今は涼しくなっているから、もっと掛かるかな?」

私は氷漬けにした森が普段通りに戻るまでの日数がどのくらいか正直見当もつかなかった。


 私は帝国軍が早く動き出さないかなと秘かに期待しながら、帝国軍が戦力の補充が終り再戦するまでの12日間を手ぐすね引いてラティアシアの城で待っていた。

お読み頂きありがとうございます。

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