068話 イーティリア森林へ向けて出発する。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私達は先日王妃様とのお茶会を終えて今日は明日イーティリア森林へ出発する為に報酬の前金として1千万ルドを王城の財務課へ行き受取り、その後にクリジア商会で二週間分の食糧をメイドの二人を連れて買いに来ている。
イーティリア森林へは私の従魔達も全員連れて行くので、その餌も合わせて購入する予定でいる為に、何時も世話をして貰っているレミナとケイナに餌の購入を任せている。
ダンジョン都市の拠点はリリスの防御結界を張って貰い部外者が入れない様にしてあり、リソナの妹がメンバーとなっているチーム・リムリ以外は入れない様にしている。
それと拠点の鏡部屋の中にもう一つ大鏡を設置して馬車の大鏡と繋げて行き来が出来るようにリリスに再設定して貰い、何時でも帰れるようにしている。
「従者の間で王妃様が元気が無いと噂になっていたけど、エリザにビッシと言われてショックだったのかしら」
私がエリザに城内で従者達が噂をしていたのを耳にした事をエリザに問いかけた。
「えっ、そうなの、でもあの王妃様の事だから、また良からぬ事でも企んでいるかもよ、あのお方は一筋縄ではいかないですもの、また飛んでもない策を講じてくるかもよ」
エリザは王妃様の性格を知っているので、そう簡単に落ち込む様な性格ではないので直ぐにでも王都から離れたい心境である。
私とエリザは買物をしながら王妃様の事を話しながら、他のメンバー達と私的な日用雑貨等を見て選んで籠の中に必要な品物を入れて行く。
イーティリア森林まではモモカの足でもまる3日ほど掛かり、魔馬がけん引する馬車で順調に行って1週間の道程であるので、それまでは私達だけで過ごさなければならない計算になる。
イーティリア森林には定期的にムランドリア王国とレティナス王国の騎士団が合同で派遣されて魔物の間引きをしていると聞いているけど、それなりの数の魔物や魔獣が棲息していると聞いている。
イーティリア森林はこの世界最大の魔境ブルシアン大森林のおよそ1/3くらいの面積で、4ヶ国を跨ぐこの世界で第2の魔境と言われる程の森林地帯である。
ただイーティリア森林には森林を東西に横断するイシス川が流れており、過去にディリアスト帝国の軍隊がイシス川の河川敷を通りレティナス王国に進軍してきた経緯がある。
イーティリア森林には古代都市の遺跡ではないのかと言われている遺跡群があり、その遺跡群の石材を再利用して公国の王都を建設すると言う計画らしいです。
リリスはその遺跡群に興味があるらしく、この世界では嘗ては高度な文明社会があったけど大災害により一度文明が滅んだという伝説があるけど、その大災害を引き起こしたのが若き頃の氷雪を司る神龍であったリリスその者であるらしい。
他にも炎を司る不死鳥フェリアンと水を司る神獣ポレシアンが一斉に暴れ出して三つ巴の戦い繰り返した結果として文明を破壊し尽くしたらしく、リリスもその時は若気の至りであったと言っている。
私と戦った時は古の時の戦いで負った深手の傷が完全に癒えず、それと1千年以上の時を重ね老化からくる身体の弱体化も相まって、万全な状態でなかったので私と相討ちとなって亡くなった訳である。
私もリリスから古代文明の話を聞いて興味が湧いたので、ぜひとも古代遺跡の探索と復元も出来る事ならしたいと考えていて、リリスも古代都市の再現に興味があると言っている。
私達は万全な準備を整えていざ王都邸から早朝にイーティリア森林へ向かってモモカがけん引する馬車に乗って出発して王都の街の街路をゆっくりと進み南門へ向かった。
王都の南門を出て街道に出るとモモカは気持ち良く走り出して、いざレティナス王国方面へ向けて街道を軽快に走り、途中から街道へ東よりの街道に曲がってイーティリア森林へ向かい途中で夜営する。
「ねぇ、エリザ、え~とイーティリア森林へ出る門はこの街道で間違いないわよね」
私は昼休憩で休んでいる時に地図を見てエリザに確認をする。
「良いじゃないの、イーティリア森林へ出る門は騎士団の施設の砦の中に在る門だから周辺には街が無いから殺風景に見えるだけよ」
エレザがレティの問いかけに答える。
「そうなのね、街が無いのね分かったわ、でも砦の周りにも街をつくればいいのに不便だと思うけど」
私は砦の周辺にも街をつくれば利便性があって良いのなと単純に思った。
「そうね、でも近くに村が幾つかあるから食料とかは近くの村から配達されてくるから、それほど不便は無いわよ」
エリザがレティの疑問に砦について知っている範囲で答える。
私は昼休憩が終ると直ぐに出発して、イーティリア森林へ向けて街道を走りだし、予定では日暮れ前には門の在る街に到着できると思ったけどエリザから街が無いと聞いたので、日暮れになったら適当な場所で馬車を停めようと考えた。
街道を馬車で走っていると街道の左右の景色は森の樹木が少し離れた所に見えるだけで何もなく、暫らくして森の樹木が遠くに見える様になると、今度は麦畑が広がる穀倉地帯となり遠くに集落らしき家屋が建ち並ぶのが見えて来た。
街道には集落に行く道なのか幅の狭い道が幾つか交差しているのが見えたけど行き交う馬車が殆んどなく、これまで2台くらいの荷馬車とすれ違った程度であった。
モモカは快適にもうスピードで街道を走り抜けて行き日が高いうちに砦に到着したので、砦の入口で王家の紋章の付いた開拓依頼証を見せると直ぐに門を通して貰い1日早く目的地に到着した。
「あぁ、予定より1日早く着いたわね」
私が隣に乗っているエリザに予定より早く着いたと伝える。
「そうね、まぁ、良いじゃないの早く着く分には」
エリザも直ぐ先にイーティリア森林の樹木を眺めていた。
「明日から森の中へ入って魔物退治するしかないわね」
私は明日から魔物退治する気満々になり、出来れは遺跡群を見たいと願望を持つ。
「ねぇ、レティ、まさかと思うけど遺跡群に興味を持ってないわよね」
エリザがレティに対して魔物退治よりも遺跡群の方に興味が行ってないか心配する。
「えっ、そんな事は無いわよ」
私はエリザに鋭い所を突かれて動揺して変な口調になってしまった。
「はぁ~、ねぇ、レティ遺跡に興味を持つのは良いけど魔物退治もしっかりしてよね、そっちが本業だからね」
エリザはレティの様子を見て釘を刺しておく。
「アハハ、善処します」
私としては魔物退治は二の次でどうしても遺跡群の方へ気が行く自信だけはあった。
「まぁ、良いけど、その分モモカ達に働いて貰うから」
エリザはレティの様子を見て、これはダメな奴だと察して従魔達に期待する事した。
その晩は馬車の周りに二重の防御結界を張って魔物対策をしっかりしてからモモカに餌と水を与えて外で休んで貰い、私達は馬車の中の鏡の部屋で明日に備えてしっかりと食事を摂って早めに休んだ。
朝を迎えて私達は朝食を食べてから装備服に着替えて馬車の外に出ると、先ずは1ミッド先まで街道を造るためにモモカにファイヤプレスで地面を削るくらいの感じで放って貰った。
「良いモモカ、私が描いたように森林の中を1ミッド先まで焼き払うのよ」
私はモモカの額に額を合わせ私が描いているイメージを送った後に指示を出す。
「ガァオー」
モモカはレティの指示通りにファイヤープレスを放つ。
「おぉ~流石はモモカね、いい子だわ」
私はモモカが良い感じでプレスを放ってくれたので頭を撫ぜる。
モモカがファイヤープレスを放ち1ミッド先辺りでドカンと爆音が生り響いたのを聞いてから、モモカの背に乗ってその先へ行きながら抉った地面を魔法で冷却して行く。
エリカはレティが冷却し終えた抉れた地面を魔法を駆使して地均しをして平らにしていく作業を始めて、エリカの傍にはルキが護衛して付いて行く。
馬車の周辺はシルバウルフのジルとベルに警戒して貰い、リソナとミーヤとシュリとエリザの4人は馬車の近くにある森に入り周辺の魔物討伐に行った。
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