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066話 今すべき事をする。

この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私はエリザとリソナと共に公爵邸を訪れ応接室でへ案内されてソファーに座り、メイドに出された紅茶を飲んで公爵様が来るのを待っている。


「いや~、待たせね」

公爵様が応接室へにこやかな表情で入ってきた。


「「お早う御座います。公爵様」」


「お早う御座います。お父様」


私とリソナとエリザは立ち上がり公爵様に挨拶をし一例をする。


「あぁ、お早う、まぁ、座りなさい」

公爵様もリソナ達に挨拶をして対面側のソファーに座る。


 私達も公爵様が座るのに合わせて一呼吸おいてソファーに背筋を伸ばして座り、何の用件を言われるのか緊張した面持ちで公爵様を見つめる。


「今日来た貰ったのは、既に王妃様から聞いているとは思うけど、イーティリア森林の開拓の件だよ」

公爵様は笑顔で簡潔に用件をリサナ達に伝える。


「やはり、そうでしたか、それで何か連絡がお父様の所へ来たのですか」

エリザは予想通りだと思い、その内容について気になり父である公爵アディナスに問いかける。


「あぁ、月明けまでには開拓する為の拠点を建てる資材が揃うようだから、月が変わったら王都へ来て欲しいとの事だ。場合によっては先遣隊として、そのままイーティリア森林へ行ってもらいたいそうだ」


「お父様、場合によってはと言うのは、どう言う事ですか」

エリザは場合によってはというワードが気になった。


「うん、まぁ、何と言うか、言い換えればレティさんの能力次第と言う事かな、拠点を建てる資材がかなりの量だからね、レティさんの異空間収納に納まればと言う事かな」


「では収まれば先遣隊として先に行って拠点作りを始めて欲しいと言うことですか」

エリザはレティを見てから父のアディナスに問いかける。


「まぁ、そう言う事になるのかな先遣隊として資材を運んで、そのまま始めて欲しいと言うのが王家の本音だろね、つまり魔物退治も混みでね」


「あの、念のために確認したいのですが、ディリアスト帝国の軍備の拡張が活発になっているので急いでいるのでしょうか」

私はどうしてもディリアスト帝国の動向が気になり、何か情報があるか公爵様に尋ねる。


「う~ん、その当たりの情報は私の所へは入ってきてないからな、何んとも言えないがな、ただ出来るだけ早く備えたいと陛下が判断したのだろ」

公爵のアディナスはレティからディリアスト帝国の名を聞いて、笑顔から真剣な表情に変わる。


「しかし、拠点作りは冒険者の私達の範疇を越えていると思うのですが、それでも私達の方でしなければならないのですか」

リソナが素朴な疑問として公爵様に尋ねる。


「そうだね、君達の主な仕事は拠点を建てる地点周辺の魔物の討伐だね、拠点を建てる職人達は後から向かわせると聞いているがね、細かい内容については王城に来た時に説明すると使者が言っていたな」

公爵のアディナスはリソナの問いに分かる範囲で答える。


「お父様は私達メンバー全員がアトラス王子の婚約者候補になっているのを御存じですか」


「あぁ、その件も聞いているよ、アトラス王子と君達のメンバーから最低でも誰か一人を妃とするとね、別に全員でも構わないとも聞いている。要は君達を公国の戦力として縛り付けたいのであろな」


「お父様はアトラス王子の事をどう思っているのですか」


「私かね、立派な王子だと思っているよ、もし婚約破棄騒動を気にしているのであれば、アトラス王子に落ち度はないよ公爵令嬢と恋人の伯爵令息とアトラス王子の3人は幼馴染だからね」


「そうなんですか、結論から言うと父親の公爵が隠居させられて、公爵令嬢と恋人の子息が婚姻して公爵家を継いだと聞いておりますが、公爵が何らかの企みがあって令嬢とアトラス王子を強引に婚約させたと言う事と出すか」


「まぁ、そうなるな、どうやら帝国の間者と繋がりがあった様だね、多額な賄賂を受け取り娘を王子と婚姻させて王家に対して発言力を高めようとしていたらしな」


「なるほどね、それで公爵が帝国側の間者と繋がりを掴んで隠居に追い込んだと言うことですか」

エリザは父のアディナスからの話を聞いて推察をする。


「まぁ、そう言う事だ。失脚させるのに手っ取り早いのが婚約者の令嬢が他の男との貫通で妊娠する事で破談に追込み、多額の賄賂を受け取った間者との関係を暴き間者を取押えて調べたら帝国と繋がりあった言う事だ」


「それでは公爵令嬢と伯爵子息とアトラス王子の3人が協力して公爵の悪事を暴いたと言うことですか、そうでなければ公爵家は本来ならお取潰しになっているはずですよね」


「うん、そう言う事だ。すべて3人が秘密裏に協力していたと言う事だな、公爵令嬢も急に欲にまみれた実父の様子を見て危機感を持ったらしいな、それでアトラス王子に相談したのが切っ掛けらしいな」


「アトラス王子の婚約破談には、それなりの裏事情があったと言う事ですか、しかしアトラス王子本人の面目もある意味潰した形になったのですよね」

私はアトラス王子の威信にも関わる問題なのによく決断したと感心する。


「まぁ、そうなるな、それでも王国が傾く危険性もある案件でもあるからね、自分の威信等気にしてない様だな、本人は冒険者にでもなる心算だったしね、だからダンジョンにエリザと共に積極的に挑んでいたね」


「あのイーティリア森林に公国を建国して帝国から侵攻に備えると言う事案は誰が計画したのですか、まさか王妃様では無いですよね」


「う~ん、ハッキリとは断言できないけどな、多分そうじゃないかな、王妃様が兄であるレティナス国王に持ちかけたという噂もあるがな」


「うわ~、あの王妃様ならやりかねないわね、そのくらいの事はやりそうよ」

私は思わず王妃様の顔が浮かんで口に出てしまった。


「アッハハ、そうだな、レティさんの言う通りだよ、それにエリザをどうしても貴族籍のままでと言う思惑もある様だな、ユティアに届いた手紙にもその様な事を書いていたらしぞ冒険者に絶対にさせたくないとね」


 その後も私とエリザとリソナの3人は公爵様のと腹を割って話し合い、アトラス王子とどう向き合って行けば良いのか悩んでいると話すと、自然体で良いと思うと言ってくれた。


アトラス王子の人柄は決して悪い者ではなく、結構砕けた感じだからそのまま自然体で付き合って行けば良いし、婚姻については公爵の方からは口出しする心算はないと言われた。


リソナは公爵様に妹のサランが所属するチーム・リムリを拠点に住まわせるので、どうか目を掛けて頂ける様にお願いしてから公爵邸を後にした。


「月明けにまた王都へ行かなければならないのね、と言う事は残り2週間と言うところよね」

リソナは2週間後にまた王都へ行かなければならないかと思うと憂鬱になる。


「そうね、また王妃様に会わなきゃいけないのかしら憂鬱ね」

エリザもまた王妃様に会うのが憂鬱になる。


「そうか、また王都ね、面倒ね」

私も王都へ行くのは別段問題無いけど、王家は正直苦手だなとしか思えなかった。


 公爵邸の帰りにお洒落な食事処へ行って、軽く昼食を食べてから美味しそうなスイーツと紅茶を飲んでから拠点へ帰った。


 夕刻頃になってミーヤ達が帰って来たけど、チーム・リムリの今日の戦い方の評価はミーヤとエリカとシュリの判定で合格と採点されて、明日から11階層から挑む事になった。


ミーヤから見ても連携もそれなりに取れていたし、危な気なくボス部屋のオーク2体まで倒せていたので合格と採点をした様であり、後は1にも2にも経験を積む事だとミーヤは言った。


 私も確かに冒険者稼業は何だかんだ言って経験がもの言う世界なので、過保護になり過ぎて経験を積ませないのは間違った指導方法であり、現に私もチームのメンバー達も経験を積んで強くなったと言う自負がある。

お読み頂きありがとうございます。

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