052話 王都でお仕事をする。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私達は今昼休憩を取ってからホスターン街道をモモカがけん引する馬車で走り王都へ向かっている最中であり、まだ日が明るいうちに王都の入場門にもう少しで到着するので私の隣にはリソナが座っている。
「あぁ、そろそろね、入場門が見えて来たわね」
リソナが入場門が見えて来て微笑む。
「そうね、このまま貴族の専用の門へ向かうわね」
私はリソナに笑顔で伝える。
「明日の午後は私的な王妃様とのお茶会か、それを考えると何だか緊張するわね」
「うん、でも王都で王妃様のからの依頼の仕事するから、その間は頻繁に王妃様と会うことになるから覚悟をしていた方が良いわよ」
「そうよね、はぁ、王妃の事を考えても仕方が無いわね」
リソナは溜息を吐いて諦める。
『お嬢、異空間魔法の収納の仕組を改良してからな、生物を除いて収納できる様にしたから安心して建物を我の異空間へ収納してくれるか』
『そうなの、まぁ、リリスの暇つぶしには良いわね、ところでピンキーとブルーは元気にしてるの』
『あぁ勿論だ。今もちゃんとお嬢達に下着類とか送っておるだろう、リキとメイと一緒に色々と実験して新たな生地の制作中だ』
『そうなの、なら良いけど、新しい生地ね、楽しみにしているわね』
『あぁ、そうしてくれ』
私がリリスと念話をしているともう貴族専用の門の傍へ来たので、リソナがポシェット型のマジッグバッグから金の短剣を取り出し、私は一旦衛兵の傍で馬車を停める。
「ご苦労様です」
リソナが衛兵に金の短剣を見せると直ぐに敬礼して門を通しいくれた。
「うふふ、この時だけはこの金の短剣は便利よね」
リソナは衛兵に見せると金の短剣をポシェット型のマジックバッグへ仕舞う。
私達の馬車は門を通り過ぎて王都内の通る街路を貴族街へ向けてゆっくりと走らせると、行き交う民達はやはり珍しいのかドラゴンホースのモモカに視線が集まるのを見ると何だか笑ってしまう。
王都の街は三層になっていて一番外側が平民街で平民達の居住区となっていて2階建や3階建の住居やアパートメントが建ち並び、所々に古びた居住区が点在して浮浪者が住み着いているが、この辺りも再開発の指定区域になっている。
次の層が繁華街となっており、街路沿いには華やかな3階建の店舗や綺麗に外壁の高級宿などが建ち並んで艶やかな街並みに見えて主に商人が住む街でもある。
ただ裏路地へ1歩入ると閑散として暗く古びた3階建の建物が建ち並んで格安の商品を扱う店舗や酒場街にもなっているが、裏路地の奥へ行けば行くほど所有者不明の建物が多く在り、今回はこの辺りが建物回収のメインとなる。
王都の再開発については街路の幅を統一して区画整理が行われ、日当たりの良く犯罪が起こりにくい街づくりを目指し、かなり大規模に行われるようなので表通りの店舗も場合によっては新たに割り当てられた店舗へ移転させられるとの事である。
王都の再開発は10年計画で行われる予定で、浮浪者の雇用を主軸に置き新た雇用を作りだし、新たな産業を生み出し王都の活性化を図るのが主な目的である。
私達がこれからする仕事は王都の再開発の第1歩を踏み出す切っ掛けになるので、それなりに責任重大でもあるのでやり甲斐のある仕事だとも言える。
次が貴族街であるが、ここの区画は既に街路の幅も全て統一されて区画整理が為されているので、再開発の対象地域から外れており変わる事がない。
私達は貴族街の街路を通り、王城の近くに在る公爵家の王都邸へ夕刻の時を迎えるまでに余裕で到着する事が出来た。
私達はヘレリア子爵夫人が出迎えられて、私がモモカと馬車を異次元空間へ移動させて、メンバー達と一緒にヘレリア子爵夫人と共に応接室へ行き女子会が始まった。
「でも、本当に1日で到着できるって良いわよね、今朝でしょう出発したのが」
ヘレリア夫人はエリザを見て尋ねる。
「はい、そうですね、馬車をけん引するのがモモカだからですけどね、普通の魔馬だと1日半位ですけどね」
「うん、そうだけど父が先日来てね、以前よりもかなり時短できて安全だからって喜んでいたわよ、それにかなり大幅なコスト削減が出来るって物凄く感激してたもの」
「アッハハ、それは良かったですね、これもレティのお陰ね」
エリザはヘレリア夫人の話を聞いて思わず苦笑いしレティを見る。
「うふふ、でも貴女達を見ると、また何かしてくれるかなと期待しちゃうのよね、また誘拐犯でも捕まえてくれないかしら」
ヘレリアはチーム・レミリのメンバー達を見ながら何となく期待してしまう。
「えっ、流石にそれは無いと思いますよ、ましてや狙って出来る事でも無いですし偶然ですよ」
リソナは期待を寄せるヘレリア夫人にやんわりと無理ですと伝える。
「うふふ、偶然が2度続けば実力ですわよ、まぁ、それは置いといて明日の午後から王妃様とのお茶会なのよね、二日前に一度お伺いに行ったけど機嫌が良くて助かったわ、色々と宝飾品とドレスの注文を受けたわ」
ヘレリア夫人がレティを見て微笑む。
「あ~、まさかスパイダーシルクの生地を預かってドレスを仕立てる注文ですか」
私がヘレリア夫人が私の方を見ながら言ったので確認をする。
「正解よ、これもレティさんのお陰ね、王太子妃様の分も注文を頂けたもの」
ヘレリアは仕立代だけでもかなりの儲けになるので喜ぶ。
私達はその日は王都邸でヘレリア夫人と王城から帰ってきたエドナル子爵と共に晩御飯を共にして、ダンジョンに関する貴族特権の廃止もすんなりと陛下の決裁が下りた事を聞いて安堵する。
翌日の午後にはメンバー全員で王城へ行き、王妃様と会い私的なお茶会に参加して、美味してスイーツと紅茶を御馳走になって王妃様は終始笑顔のままご機嫌であった。
「うふふ、やっぱりお貴女達と話すと気が紛れて良いわね。ところで皆さんに最後にお願いがあるの」
王妃ルキアナは笑顔から急に真面目な表情なり、チーム・レミリのメンバーの全員の顔を見てから一礼する。
「どうしたのですか王妃様、急に頭を下げて、お願いですから上げてください」
エリザは突然真面目な表情なり、メンバー達に頭を下げてきた事に驚き、王妃様に頭を上げる様にお願いする。
「あのね、先日また一人若い娘が行方不明になったの、このまま放置するわけにはいかないの、だから明日から直ぐに建物の回収作業を始めて欲しいの、第一地区の繁華街付近の裏路地から捜索も兼ねてお願いしたいの」
王妃ルキアナはチームリーダーのリソナにお願いする。
「王妃様、分かりました。明日からメンバー全員で捜索を兼ねた建物の回収作業を始めます。レティも良いわよね」
リソナは王妃様にお願いされたのと、やはり被害に遭っている若い女性の事を考えると決して他人事とは思えなかった。
「うん、良いわよ、多分だけど誘拐事件はこれからも頻発するでしょうけど、その都度犯人を捕まえるだけよ」
私は闇組織は次から次へと誘拐犯グループを送り出してくると思うけど、その都度捕縛するたげと誓う。
「皆さん、ありがとう。貴方達の働きに期待するわ、だけど無茶だけはしないでね」
王妃ルキアナはチーム・レミリのメンバー達が快く引き受けてくれた事に感謝の気持ちを抱く。
私達は王妃様とのお茶会が何事もなく無難に終えた事に安堵しつつ、誘拐事件に心を痛めている王妃様にチームのメンバーの全員が畏敬の念を抱く。
翌日の朝を迎えて、私達はチームメンバー全員はサポート役として2人の騎士をと共に第1地区の繁華街の路地裏から接取済み建物の回収作業を始める。
「あの、この印が付いた建物が王家にて接収済みですので、回収をお願い致します」
「分かったは、試しにしてみます」
私はサポート役の騎士に言われて、接取済みの建物を異空間収納に収納すると建物にいたネズミが地面に叩きつかれていたを見てリリスの改良が正しく機能している事を確信する。
「なんと、生物だけは回収されずに残るのか凄いな」
サポート役の騎士が生物は回収されない事に感心する。
「レティの異空間収納の性能は凄いわね、普通は生きたままだと回収できないか、対象物が大きいと中に居る小さい生物も一緒に回収されてしまうけどね」
リソナはレティの異空間収納の性能に驚く。
私はリリスが改良してくれた異空間収納を使い、サポート役の騎士の指示通りに次々と接収済みの古い建物を回収して行くき、隠れ住んでいた浮浪者を捕縛して騎士団の詰め所に連行して行く。
お読み頂きありがとうございます。
もし面白いと思い頂けたなら、ブックマーク、いいね、リアクションの評価をして頂きますと励みになりますので、宜しくお願い致します。




