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050話 王妃様の相談事。

この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 入場門でエリザが公爵家の家紋の入った短剣を見せると衛兵に王妃様の所へ訪問するように言われたので、仕方がなく私とエリザの二人で王城へ向かう事になった。


「まさか王妃様に網を張られていたとは意外でしたね」

エリザは王妃様が網を張るとまでは予想してなかった。


「まぁ、別に貴族のお茶会に参加させられるようなのは流石に無いと思うけど、何か用でもあるのかな」

私は一応王子妃教育は受けていたけど、マナーは国によって多少違う部分もあるので通用するかは別の問題だと思っている。


「ううん、多分だけど息抜きがしたいだけだと思うわ、お母様と私の二人で会っている時は完全に王妃の立場抜きにして、従妹とその娘との会話を楽しんでいたもの」


「エリザはもう貴族の主催する社交界には参加しないのよね」


「えぇ、今後は貴族同士の公な催しものには参加しない事は王妃様に了承頂いているわ、だから貴族から招待されることは今後は無いわ、ただ条件として王妃様とはプライベイトで会う様にと約束させられたけど」


「あ、それか、プライベイトね、私も会わなきゃダメよね」


「そうね、私とレティと言うかチーム全員が対象ね、完全に王妃様の息抜きをする時の話相手に組み入れられてるわよ」


「そうか、これからは極力王都には来ない方が良いのかな」


「う~ん、あまりに行かないと王家の封蝋の付いた手紙が届くわよ、定期的に会いに行った方が気楽かもよ」


「それって王妃様が拗ねて強制的に御招待されると言う意味なのかな」


「そう正解ね、そうなると中々解放して貰えないわよ、少なくとも1週間くらいは城に軟禁されるかもよ、まぁ、拗ねない程度には相手をして上げなとね」

エリザが恐ろしい事をレティに吹き込む。


 私とエリザは王妃様の人となりを話しながら王城の城門に到着すると、門番衛兵にエリザが公爵家の家紋入りの短剣を見せると、直ぐに門を通してくれたのでモモカに乗ったまま私のエリザは城の玄関前まで行く。


 私はモモカを異次元空間へ移動して貰うと、エリザと二人で城の玄関前に立つ衛兵にエリザが用件を伝えると、直ぐに衛兵が案内係を呼んでくれた。


「エリザ様も、レティ様、お待ちどう様でした。直ぐに王妃様の所までご案内します」

王妃付きの侍女が10分程で玄関まで迎えに来てくれた。


 私とエリザは侍女の案内で城内の廊下を暫らく歩いて、階段を5階まで上がると王妃様の私室まで案内されて直ぐに王妃様の部屋の中へ通された。


「王妃様、エリザです。要請により参りましたわ」

エリザが王妃様に挨拶をする。


「王妃様、レティです。エリザの同伴として参りました」

私も王妃様に挨拶をする。


「まぁ、いらっしゃい、まさかこんなに早く会えるとは思わなかったわ。さぁ、こちらにお掛けになって、ミリア、二人に紅茶を淹れてくれる」

王妃ルキアナはエリザとレティを笑顔で歓迎する。


「はい、ただいま」

侍女のミリアは直ぐにエリザとレティの分の紅茶を手際よく淹れて、直ぐに二人の前に紅茶を置く。


「あの、王妃様、お願いがあるのですがよろしいですか」

エリザが王妃様にお伺いを立てる。


「お願い、何かしら」


「はい、実はお父様から【ダンジョンにおける貴族特権の廃止の申請書】をエドナル叔父様に届けに来たのです。よろしければエドナル叔父様を呼んで頂けませんか」


「あぁ、その用件があったから王都へ来たのね、好いわよ、ミラン、エドナル宰相補佐官を呼んでくる様に手配してくれる」


「はい、畏まりました」

侍女のミランは直ぐに部屋の扉の前で護衛の為に待機している騎士に伝えて呼びに行かせた。


「それで王妃様、私達に何か御用でもあるですか」


「う~ん、そうね、お願いがあるのだけど、私の話し相手に月に2度か3度でも良いからなってくれない。最近ねストレスが堪ってね気軽に話せる相手が欲しいの本当はユティアが良いだけど、流石に頻繁には呼べないでしょう」

王妃ルキアナは切実に表情でエリザにお願いする。


「月に2度か3度ですか、しかし、どうしてストレスが堪る事態になっているのですか」

エリザは素朴な疑問として王妃に質問をする。


「う~ん、最近は王都周辺で様々な事件が多発しているでしょう、先日の誘拐事件もしかり、最近ではレティさん達が倒した巨大な地竜といい、貴族の間でも不安が広がっている所為か私の所に色々と相談事が多いのよ」


「そうなんですか、噂ではその様な事は聞いておりますが、それほど深刻な事態になっているのですか」


「そうね、特に巨大な地竜は何者かに意図的に魔法薬で巨大化させられたみたいなのね、ここ2年くらい若い女性の誘拐事件も月に1人か2人の割合だけと起きていて未解決のままなのよ」


「あの前に私達が捕まえた犯人が、その誘拐犯なのではないのですか」

エリザは解決したと思っていたら、まだ解決してない事に驚く。


「そうね、誘拐犯の一部みたいだけど他にもいるみたいね、どうやら闇組織が絡んでいる様なのだけど、5日ほど前にも一人行方が分からなくなっているの・・・・・」

王妃様の話では私達が捕まえて誘拐事件が解決したと安堵していたけど、また誘拐事件が起こった事にショックを受けたいた。


 王妃様によれば5日前にも若い女性が1人行方が分からなくなり、王都の治安に対して民だけではなく貴族の中からも不安がさらに深まってしまった様です。


 それから私達が捕まえた誘拐犯から闇組織に、この国の貴族が複数支援しているとの情報があり、貴族間で疑心暗鬼が広がり王妃様も貴族のご夫人方に対して下手な事が言えなくなってきているのも現実としてあった。


「私もね下手に口を滑らせると直ぐに噂として広がってしまうから、特に誘拐事件のことに関しては慎重に言葉を選んで発言するようにと陛下からも言われたわ」


「なるほど、そう言った事からストレスが堪りやすいのですか」

私は王妃の話を聞いて、今の現状では言いたい事が言いづらいは確かにストレスが堪るなと思った。


「それもあるけど、王妃である私が護るべき愛する王都の民達に何もしてあげられないのが辛いわ」

王妃ルキアナはさらに悲し気な表情でエリザとレティの前で嘆く様に話す。


「王妃様、それって暗に私達に協力して欲しいと仰っているのですか」

エリザは王妃が遠回しに協力要請をしていると察する。


 私は王妃様とエリザの会話のやり取りを聞いて、私達が王都で2回やらかした件で私達なら何とかしてくれると、王妃様が私達に期待されているのかと感じた。


『ねぇ、リリスはどう思う』


『あぁ、王妃さんお嬢達を利用しようとしているな、まぁ、このまま関与せず放置してたら、いずれはお嬢達にも災いが及ぶことになるがな、まぁ、早かれ遅かれ巻き込まれるな』


『はぁ、でもね、王都って広くてゴチャゴチャしてるから、仮に解決しても似たようなことが繰り返されるだけよね』


『まぁ、王都自体を再開発するしかないな、一朝一夕では出来んがな、長期的視野でやらんと行けないだろうな』


「ねぇ、レティはどう思うの」

エリザが対応に困りレティに振る。


「えっ、そうですね、もう王都自体を区画整理し再開発を行い、犯罪が起こりにくい都市にしないとダメだと思うわ、そうしないと堂々巡りになるだけね」

私はリリスと念話をしている間に王妃とエリザが誘拐犯の捜査に協力したとしても無理があると言ってから意見を求められて思わず口が滑ってしまった。


「あら、レティさんは面白い事を言うのね、でも王都の再開発は来年から着手する予定なのよね、レティちゃんの意見が聞きたいわ」

王妃ルキアナはレティの発言したことに喰いつく。


「えっ、え~と思い付きで言ってしまったので、その具体的には・・・」

私が口を滑らせたことに王妃様が喰いついて来たので、驚いて言葉が出なくなってしまった。


 私はこれはヤバい下手に王妃様の言うと術中にハマり完璧に巻き込まれてしまうと背中に冷や汗が出るくらい焦り、どうやって切り抜けるか必死に考える。


「うっふふ、そう言えばレティちゃんって、かなりの容量の異空間収納をお持ちなのよね、そうだわ、使われていない建物を回収して貰おうかしら、どうかしらレティちゃん」

王妃ルキアナは獲物を見るの様な目でレティを見つめて逃さないわよと、強い意志を見せ付ける。


 私は王妃様の表情を見た時に、しまったと口を滑らしたのを反省しても時すでに遅いと察して、完全に王妃様の術中にハマってしまったと知る。

お読み頂きありがとうございます。

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