048話 ダンジョンへ挑む為の貴族特権を廃止へ。
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この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
エリザが見かけた女性の冒険者達を強引にダンジョンへ挑むために貴族の子息が絡んで誘っていた件で、貴族の子息が貴族特権を不正に行使していた事を受けて公爵家当主アディナスは貴族特権の見直しをする事にした。
「お父様、ルディナス伯爵家、レティアン子爵家、ヨディアン子爵家の3家の子息が貴族特権を不正使用してましたわ、あんなへっぴり腰でオークどころかゴブリンすら倒せませんわ」
エリザは今回の貴族の子息が貴族特権の不正使用を父である公爵家領主のアディナスに直訴する。
ダンジョンへ挑むために使用できる貴族特権の使用条件が定めがあり、最低限1人でオーク1体を討伐できる技量を持つ事が条件と定めており、承認した貴族家が保証し責任を取る事になっていた。
「うん、そうだな、今回の貴族特権の不正使用に関してはダンジョン都市の5年間は出入り禁止を保証した貴族家に命じる処分をするが、これからは貴族特権の使用を廃止にしよう」
当主アディナスは今まで見過ごしてきたが、今回の不正使用によってダンジョンへ挑むための貴族特権を廃止することを決めた。
「そうですね、悪戯に貴族特権を使い他の冒険者の足を引っ張りかねないですし、場合によっては命取りに為りかねないです」
私は貴族として箔をつける為にダンジョン攻略し、貴族の見栄の張る為に貴族特権が使われるのは好ましい事ではないと考える。
「まぁ、そうだな、最近はあまり貴族特権を使ってダンジョンへ挑む貴族の子息は減っていたからな、冒険者登録をしてCランクとなってチームを組んで挑むのが主流だったからな」
当主のアディナスは最近の傾向として、貴族特権を使わなくなったので見過ごす結果となってしまった。
「それではお父様は今回を機に貴族特権の使用を廃止すると言うことで宜しいのですか」
エリザは父のアディナスに貴族特権の使用の廃止を再確認する。
「あぁ、ダンジョンへの立ち入りに貴族特権の使用を廃止する手続きを王家に申請する事に決めたよ、しかし今回の不正した貴族家は何かつけて悪評の多い家の者達だな」
当主のアディナスは不正をした貴族の家名を知って、やはり腐った貴族の家の子息達も腐っているのだなと改めて実感する。
「お父様、私達もこれから廃止手続が完了する間は貴族特権の不正利用がないか監視を強化したいと思いますが、私達にも取締る権限を頂けませんか」
「あぁ、それは構わんよ、王家公認冒険者チーム・レミリ伯爵特権証があれば取締りも出来るだろう」
「あっ、そうでしたわね、特権の中に貴族の不正を取締る権限もありましたわね」
エリザは王家公認冒険者チーム・レミリ伯爵特権証の中に貴族の不正を取締る権限がある事を思い出す。
「うん、そう言う事だ。但しくれぐれもやり過ぎないようにな特権と言っても諸刃の剣だからね、乱用は重罪になるから気を付けるようにな」
当主のアディナスは娘のエリザに特権の乱用に気を付ける様に釘を刺す。
「はい、分かっております。特権を行使するにも重大な責任が伴うと言うことですね」
「うん、そう言う事だ」
ムランドリア王国の貴族の子息又は民は15歳になると王立学園を卒業するが、卒業後に騎士団や魔術師団を希望する子息又は民は必ずダンジョンへ挑んで30階層を踏破した実績を持つ事が必須項目である。
貴族の子息又は民はダンジョンの30階層を踏破しギルドが発行する30階層踏破証明証を取得して、初めて騎士団と魔術師団の入団試験を受けれられる仕組みになっている。
エリザが父である公爵家当主アディナス様との今回の貴族特権の不正利用についての報告が済んだ後は、直ぐに私と一緒に訓練場に行って騎士達との模擬戦を昼前までに5戦ほど行った。
因みに公爵家の騎士団には100人の騎士が所属しており、公爵家周辺を街の中心部の巡回警備する第1師団から始まり第2師団は街の東門と周辺巡回警備任務が担当している。
第3師団は北門と周辺巡回警備任務と第4師団は西門と周辺巡回警備任務と第5師団は南門と周辺巡回警備任務と別れており、1師団騎士20人で構成されている。
その他にダンジョン都市の街の治安維持のために、冒険者ギルドと創世教教会の聖騎士と他には宿屋組合等で組織している自警団などにも協力して貰っている。
私とエリザは騎士団の食堂で昼食を済ませてから、冒険者ギルドへ行ってエリザの叔父であるギルドマスターのオディオンに面会する。
「オゥ、どうしたんだ。何か問題でもあったのか」
「えぇ、今朝ほど貴族特権の不正利用を摘発しましたので、叔父様にもご報告をと思いまして」
「はぁ~、未だにそんなバカが居るとわな」
「そうですわね、尽きましてはお父様と話し合い、貴族特権の廃止を王家に申請する事になりましたので叔父様にご報告に参りました」
「まぁ、それが一番妥当だな、ダンジョン内では命のやり取りをする訳だからな、貴族の見栄の為に遊び半分でダンジョンに挑まれたら堪ったもんじゃないからな」
「えぇ、そうですわね、冒険者を脅して身代わりになってもらい資格を取ろうなんて言語道断ですわ、私もその辺で見回りでもしようかしら」
「まぁ、こっちも貴族特権を行使する貴族や子息が居たら実力試験でも実施するさ、ダメな奴はこの都市から追放でもするか」
「えぇ、ぜひそうして下さい。申請が受理されたらお父様の方から叔父様へ連絡があると思いますわ」
「あぁ、貴族特権の廃止を王家に申請をしたら、また連絡をくれればギルドでも対応がしやすくなるからな、今の段階では下手に貴族相手に何も出来んからな」
「はい、分かりましたわ、叔父様、そうさせて貰います」
「ところで最近はダンジョンの方へは行ってないみたいだな」
「はい、王都へお母様の護衛依頼などで行ってましたから、明日からチームで挑む心算ですわ」
「そうか、王都では何かやらかさなかったのか」
ギルマスのオディオンはレティをチラと見て、何か面白いネタがないかエリザに聞く。
「えっ、叔父様、その言い方には棘がありますわ、確かに東の森で15リードもある地竜をレティ達が討伐しましたけど、私は王妃様のお茶会に着ていくドレスの仕立て直しをしていたので、その場には居合せる事が出来ませんでしたけど」
「はっ、王都の近くの森にか~、そんなデカい地竜が居たのか、それじゃ騒ぎになっただろうが」
ギルマスのオディオンがレティを見て驚く。
「まぁ、森の中でしたから街では騒ぎなりませんが、王城では大騒ぎでしたね、私とリソナが城へ行って地竜の亡骸を売りに行ったら大変な目に遭いましたけど」
「えっ、ギルドでなく王城へ地竜の亡骸を直に売りに行ったのか」
「一応ですがギルドで討伐証明証は発行して貰いました。オークションに出さないと買取れないと言われ、早く報酬が欲しいのなら王家へ直に売れば良いとギルマスに言われたので、そうしました」
私はギルマスのオディオンに王家に直に売りに行った経緯を伝えた。
「あ~、なるほどな、それで幾らで売れたんだ」
「え~と、財務部の鑑定士から即金で払えるは1千万ルドまでだと言われたので、面倒なのでその金額で売りました」
「ほぅ、それはまた結構な額だな、しかし15リードもある地竜か実物を見てみたいものだな」
「えぇ、私でも見た瞬間ビビりましたよ、2足歩行で中々素早い動きでしたから、モモカが居なかったら勝てなかったもしれませんでした」
「ハッ、2足歩行の地竜なのか珍しいな普通は4足だろう、う~ん、それなら余計にデカく見えるわな、俺でもビビるぞ、そんなデカいの見たらな・・」
「ですよね、流石に私達も今回の件で王都へ行くのが嫌になりました。かなりの高確率で災難に遭いますからね」
「アッハハハ、そうだな前回は誘拐事件だったか、それで今回が巨大に地竜と出くわすだもんな、お前達がそう言う気持ちになるのも分かるぞ、アッハハハ・・」
ギルマスのオディオンはレティの話を聞いて大笑いをする。
「叔父様、笑い過ぎですよ、ただでさえ私達は王妃様に纏わりつかれているのですから洒落になりませんのよ」
「あ~、そうなのかエリザはともかく、レティ達も目を付けられているのか?」
「はい、もう顔も名前もしっかりと憶えられてました。王太子妃様からもですけど、地竜の亡骸を売りに行って昼前に用が済んだですけど、しっかり王妃様達に掴まりお茶会に強制参加させられました」
「ウッアハハ、それはヤバいな、王妃様に会うだけでもレティ達にとっては災難だな、ウッフフ、はぁ~、まぁ、頑張れやんん・・・」
オディオンは王妃にも目を付けられた事自体が災難だと笑いが富まなくなりそうなのを堪える。
「フッン、どうせギルマスからしたら他人事ですよね、私達からしたら洒落にならない事態なのですけどね」
私は笑うギルマスを見て不愉快になり抗議をする。
そんな感じで暫らくギルマスのオディオンから王妃様のことやら、王都で噂までになっている問題になどの事案等の情報が沢山教えて貰い、実際に未解決事件が沢山ある事を初めて知った。
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