042話 ユティア様の護衛の依頼を受け王都へ行く。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
今日は早朝からユティア様が王妃様とのお茶会に招待されたので王都へ向かう為の護衛依頼を受け、公爵邸の玄関前で私達の馬車の前でユティア様が来るまで待機している。
「皆さん、お早う、待たせたわね」
ユティアが玄関から出て、チーム・レミリのメンバー達に挨拶をする。
「お早う御座います。ユティア様、さぁ、馬車の中へ」
リーダーのリソナが代表でユティア様に挨拶をしメンバー達が一礼する。
エリザが後方の馬車の扉を開けてユティア様をエスコートし、ユティア様を馬車に先に乗せてその後に続いてエリザが乗り、その後にメンバー達が乗る。
私は皆が乗ったを確認する扉を閉めて、それから御者席の座って手綱を握ってモモカに合図してゆっくりと走り出して玄関前から出発する。
ユティア様はエリザと鏡の部屋に入りソファーに座ると、部屋で待機していたメイドのレミナがユティア様とエリザの前に紅茶を置くと後方で待機する。
「レミナ、ありがとう、頂くわね」
ユティア様はレミナが淹れてくれた紅茶を一口飲む。
「お母様、まさかこんなに早く王妃様から、お茶会のご招待を受けるとは予想してましたか」
エリザが母のユティアに早々に王妃様からお茶会の招待を受けた感想を聞く。
「まぁね、手紙が届く度に会いたいと書いてあったからね、だから私の荷物は先に王都邸へ送ったわ、これから頻繁に呼ばれると思うから、エリザも覚悟していた方が良いわよ」
「ガゥ~」
ルキがソファーに飛び乗り、ユティアの隣に座る。
「あら、ルキも居たのね、さぁ、膝の上に乗って」
ユティアはレティの守護獣の見た目黒猫のルキを見て微笑みルキを膝の上に乗せて優しく撫ぜる。
「今回は特別にルキもお母様の護衛です」
エリザはユティアの膝の上で大人しく撫ぜられているルキを見て和む。
ユティアとエリザがゆっくりと紅茶を飲みながら会話をしている間に、レティが手綱を握りモモカがけん引する馬車は北門を抜けてレミリ街道に入り快走する。
「ねぇ、エリザ、王都には夕刻には到着するのよね」
「えぇ、速度で計算すると到着するハズなんですけど、実際にモモカが従来の速度で王都まで走らせたのは今回が初めてなので、あくまでも予測なのですが」
「そう、でも今は馬車を走らせてるのよね、レミナ悪いけど馬車がどの辺を走っているか確認してくれる」
「はい、畏まりました」
レミナはユティアに頼まれて鏡の部屋を出て、車窓から外の景色を眺める。
「あの、リソナ様、今レミリ街道のどの辺まで来てます」
レミナは外を見てもピンとこないのでリソナに尋ねる。
「うん、そうね、レミリ街道の半分は行っていると思うわよ」
「半分ですか、分かりました。ユティア様にどの辺を走っているか聞かれたものですから、失礼します」
レミナはリソナに聞いた理由を伝え、一礼して鏡の部屋に戻る。
「あのユティア様、レミリ街道の半分程だそうです」
レミナはリソナから聞いた通りにユティアに伝える。
「そうなの、何だか走らせてる距離感が全く感じないわ、普通のお部屋にいる感じで馬車が走行している感じが全くないもの快適過ぎよね」
ユティアは馬車が走行している感じが全くなく快適すぎると感心する。
「うふふ、ところでお母様、お昼はどうなされます。私達はいつもパンサンドとスープですけど、別のものにしますか」
エリザは母親のユティアの反応を見て思わず笑ってしまい、その後にお昼ご飯をどうするか尋ねる。
「あら、パンサンドね、懐かしいわね、私も同じ物で良いわよ」
ユティアは若い頃にダンジョンへ挑んでいた時にお昼の定番であったので、久しぶりに食べたくなった。
私はモモカを気分良くレミリ街道を走らせていると、クリジア商会の荷馬車3台の隊列して走行しているのを3度も追い抜いている。
「うふふ、今日のモモカは絶好調ね、お昼まで頑張ってね」
「グォー」
モモカも久しぶりに気分良くマイペースで走れて嬉しく感じている。
昼の一時ほど前になるとリソナとシュリがパンサンドとスープを作る為に鏡の部屋のキッチンへ行き、パンサンドに挟む魔物肉をスライスしたものとフライパンで焼き始める。
シュリは鍋に水を入れて火をかけてスープに入れる野菜を刻み始め、メイドのレミナも手伝いに入り3人で皆のお昼の食事を作り始める。
「あら、お昼の食事を始めるのね」
ユティアはルキを背中を撫ぜながらキッチンを見る。
「その様ですね、後一時程でお昼になる様です」
エリザは馬車での旅でいつもお昼の一時ほど前に昼食を作り始めるのが慣習になっているので、その事をユティアに伝える。
私はレミリ街道からホスターン街道に出ると一時程走らせ、そろそろお昼になるので、馬車を停めても通行の妨げにならないくらいの広いスペースを探しながら馬車を走らせる。
ホスターン街道を走りホスターンの街の防壁が見えて来た所で街道の脇に広めスペースを見つけたので、モモカに徐行走行させて広いスペースの所で馬車を停めた。
私は馬車を停めるとモモカに餌と水を与えてから、車内に乗り座席に座り異空間収納から水筒を取り出して水を飲み喉を潤す。
「お疲れ様、レティ、直ぐにお昼ごはんを持ってくるね」
ミーヤは御者をしているレティを労い、鏡の部屋へ行き先にレティの分を取りに行く。
「うん、ミーヤお願いね」
私はミーヤの心遣いに素直に甘える。
「お疲れ様、私は皆の分を持ってくるね」
エリカも座席から立ち上がり、お昼ご飯を持ってくる手伝いの為に鏡の部屋へ行く。
ミーヤがキッチンへ向かうと、ダイニングテーブルでユティア様とエリザが先にパンサンドを食べていて、ミーヤは出来ているパンサンドとスープを二人分を乗せたトレイを持ってレティの所へ持っていく。
エリカとシュリの二人で出来たパンサンドとスープをトレイに乗せて車内へ持って行き、リソナも使った調理具を洗ってから車内へ行く。
それで皆で車内でパンサンドとスープを頂きながら、王都まで後どのくらいで到着するかをリソナがレティに尋ねる。
「ねぇ、レティ、王都までどのくらいで到着するか見当がつく」
「うん、入場門までなら二時も掛からないかな、あっ、リソナも御者席に一緒に座ってくれるかな、例の特権とやらを使いたいの」
「あ~、王家公認冒険者チーム・レミリ伯爵特権の短剣ね、うん、分かったわ、せっかく頂いた特権ですものね使わないと損よね」
「うん、そうそう、クリジア領では使う機会が無いからね」
私達のチームにはエリザが居るお陰で門番の衛兵にも知られ、最近は顔パスで優先してくれる様になっているので王家から授かった特権を使う機会が無い。
昼ご飯を食べ終わると、一緒に食べていたメイドのレミナが私達の食器を片してくれたので、私達は馬車から降りて外で身体を解したりして軽く運動をする。
私は身体を軽く解す体操をしてから、モモカの餌の器を片付けてるとユティア様とエリザも外に出て周りを見渡す。
「あれはホスターンの街の防壁なの、それなら、もう王都まで近いわね」
「はい、そうですね、そうだとすると二時くらいで王都に到着しますね」
「本当に早いわね、これは王妃には内緒にしましょうね、知ったら大変なことになりそうね」
ユティアはこんなに早く王都に着く事が王妃に知られたら気軽にホイホイと誘って来る可能性があるので、絶対に知られてはいけないと危機感を持つ。
私達はお昼休憩を終えると直ぐに出発して、リソナと二人で御者席に座って貰い、二時も掛からず入場門に到着すると検閲を受ける列に並ばずに、列の脇を通り過ぎて王家公認冒険者チーム・レミリ伯爵特権の金の短剣を見せて門番の衛兵に見せると敬礼されて素通りで門を通った。
そのお陰でだいぶ早く公爵家の王都邸へ到着して、ヘレリア子爵夫人も驚いて慌てて玄関の前に出て来てユティア様を出迎えたくれた。
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