037話 国王との対談と褒章。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
先日の誘拐事件で攫われた令嬢を救出したまでは良かったけど、公爵様との約束を破ったという事で罰として今日は屋敷の中で大人しくする様に命じられた。
私達メンバーは昼までは各自の部屋でゆっくり過ごして、公爵様とヘレリア夫人と昼食を共にした後で、リビングルームでヘレリア夫人とお茶会をしている。
「そう言えばエリザと貴女達も王城へ行く事になっているは知っているわよね」
ヘレリア夫人は思い出したかのようにエリザと私達に確認する。
「えっ、エリザはともかく私達は聞いておりませんが」
リソナが少し驚いてヘレリア夫人に答える。
「あら、お義兄さまは言うの忘れているのかしらね」
ヘレリア夫人は怪訝そうな表情をする。
「そう言えば、私は婚約の件で陛下が今後のことで私の意見を聞きたいとは言ったけど、チームに関しては街道の開通に貢献したから陛下に進言するとは言ってましたけど」
エリザが思い出しながらヘレリアに答える。
「そうね、確か場合によっては謁見もあり得るとは聞いてましたけど確定ではないはずです」
私はあくまで可能性の話でしか公爵様から聞いていないと記憶している。
「あっ、王家から書簡が届いたのが昼食後だからかしら、私とお茶会すると言ったから後にしたのかもしれないわね、一応王城へ行くのは確定だからその心算でね」
「そうなのですか分かりました。一応ですけど謁見用の装備服は用意はしてありますけど」
リソナが万が一の為に用意した謁見用の装備服がある事をヘレリア夫人に伝える。
「うふふ、そうなのね、多分だけど攫われた令嬢の救出した事への褒章も出るかもしれないから、何が良いか考えておいた方が良いかもしれないわね」
「褒章ですか、褒章とは基本的には金銭の方が良いのでしょうか」
リソナは褒章と聞いて何を望めば良いのか参考までにヘレリア夫人に尋ねる。
「そうね、冒険者だからね、今回の手柄がどの程度王家の方で評価されているかにもよるけど、後は叙爵とか領地とかも頂ける場合もあるけどね」
「爵位か、私達の場合は爵位があった方が良いのかしら、貴族に絡まれたら一介の冒険者では下手に逆らえないのも現実ですから」
リソナも貴族不信が根深いので、貴族に対する対抗手段は日頃から欲しいとは思っている。
「そうよね、まぁ、自分の国を悪くは言いたくはないけど、確かに腐った貴族が多いのも事実のなのよね、エリザの件もあるからね」
ヘレリア夫人も今の国の現状について特に貴族の品位低下については嘆く。
「例えば王家特別認定冒険者チーム証みたいな、貴族からの理不尽な命令に対する拒否権とかさらに貴族の違法行為の取締逮捕特権なんて好いわよね」
私はエリザを公爵家の家紋入りの短剣を思い出して、一番欲しい特権を願望として言ってみた。
「うふふ、それは良いじゃないの下手に叙爵されるよりは好いかもね、陛下に褒章として進言してみたら良いじゃないの」
ヘレリア夫人は笑いながらレティの行った特権もアリかなと感じた。
そんな夢の様な特権を得た時の話題や私達の貴族に対する不満とか、貴族特権を振りかざして民達に理不尽に事をする輩の悪口などの話で盛り上がる。
ヘレリア夫人も貴族ではあるけど元々はクリジア商会の会長の令嬢であり、根っからの商売人なので従来の貴族とは感覚が違うので、私達の貴族に対する話題に一緒に乗って来てくれた。
その日の晩餐で正式に公爵様から私達に陛下との内輪の謁見がなされることを伝えられて、私達も明日は公爵様と同行して王城へ行く事になった。
「リソナさん、明日は私とエリザと君達も一緒に陛下と内輪の謁見をすることになったらから、私達と同行して貰うからね」
公爵様は晩餐の為に席に着いた時にリーダーのリソナにチームとして一緒に陛下と謁見する事が伝えた。
「はい、分かりました」
リソナは事前にヘレリア夫人から聞いていたので冷静に公爵様に返答した。
晩餐の最中に公爵様から先日捕まった誘拐犯達の取調から、ある貴族が絡んだ犯罪組織であり闇奴隷商もその一部の組織であることが判明した。
しかし今回捕まった犯人達は闇奴隷商の下っ端らしく、書面でのやり取りで指示を受けていた為に犯罪組織の上層部の事はまったく知らなかった様だと教えてくれた。
晩餐の後もヘレリア夫人と共に大浴場へ行き、私達メンバーと一緒に入浴タイムとなり、ヘレリア夫人も娘のユリシアが高等部の学生で今は寮生活をしているので女同士でお風呂に入るのが楽しいらしです。
「そう言えば叔母様、ユリシアに恋人は出来たの、高等部に上がったら探すとか言ってたけど」
「う~ん、その気配はないわね、今一つピンとくる男性が居ないみたいよ」
「叔母様は叔父様とは幼い頃からの幼馴染でしたけど、恋愛結婚になるのかしら」
「恋愛結婚か、何だか微妙に違う気がするわね、友達感覚だったけどお互いに他に好きな異性が出来そうも無いから、それなら気心知れる仲だから結婚しちゃうみたいな感じよね」
「意外と軽いノリで結婚したんですね、それでも夫婦生活が上手く行くもんなんですね」
リソナが意外と軽い感じで結婚しても夫婦として長く続くものなのかと感心する。
「うん、そうね、でも政略結婚に比べたらマシだとは思うけど、お互いに好きな仕事をしているし、何と言うのかお互いに良い距離感を維持できてるお陰かな、エリザの御両親とはまた違うでしょうから、まぁ、夫婦色々よね」
「でも、良くそんな軽いノリで結婚する気になりましたね」
私は疑問に思いヘレリア夫人に質問した。
「あ~、それわね、お互いの親が煩かったのよ早く結婚しろと、それでもう面倒だから手頃な所でね、お互いのメリットが一致した感じね、そうでなければ全く知らない相手と強制的に結婚させられそうになったのよ」
「それでは娘さんの結婚についてはどんな感じて考えているのですか」
エリカが自国の国が貴族の令嬢の半分以上は政略結婚だというイメージがあったので、ヘレリア夫人はどう考えているのか興味を持った。
「う~ん、娘には結婚を強要する心算はないわよ、だって今の貴族の大半が腐っているし別に平民が相手でも本人が幸せなら、それで良いと思うし独身のままでも別に良いと思ってるわよ」
ヘレリア夫人は基本的に結婚だけが女の幸せとは考えていないので、娘には自由に好きな事をさせたいと考えている。
女同士の裸の付合いの中で女性の幸せが本当に結婚するだけなのかと、いい相手が居なくて妥協して結婚だけはしない方が良いとヘレリア夫人が私達にアドバイスしてくれた。
朝を迎えて私達は謁見用に誂えた装備服を着て、公爵家の馬車2台で王都邸を出発して王城へ向い、城門へ着くと簡単なチェックを受けて城門を通り城内の道を通る。
城の玄関前に到着すると執事さんが出迎えてくれて、城の中を執事さんの案内によって廊下を歩き、2階に上がって暫らく廊下を歩いて、広い会議室へ案内された。
執事さんの指示通りに長い会議机の席に座り陛下が訪れるを待っていると、会議室に陛下が入室して来ると私達は全員が起立して一礼する。
「あぁ、楽にして座ってくれ、久しいなアディナス、うん、エリザもなよく参られたな、その者達がエリザが入ったという冒険者達が歓迎するぞ」
「はっ、陛下に拝謁させて頂き恐縮です」
公爵が短めに挨拶すると椅子に座ったので、それに合わせて私達も座る。
「うん、それでだ、エリザとその仲間の冒険者達か、私の右腕もである伯爵の令嬢を誘拐犯から救出したと聞いた感謝する。それと新たな街道の開通にも貢献したと聞く」
「はい、陛下、その通りで御座います」
「ほぉ、そちらの冒険者は中々だな、エリザは本当に冒険者として生きて行くのだな」
「はい、陛下、私には素敵な仲間が出来ましたので、これからは冒険者として精進して行きたいと考えております」
「そうか、う~ん、アディナスもそちらの冒険者達を気に入っておるようだな、そうであろう」
「はい、その通りです。ただ無茶をするところがありますが信用できる冒険者の者達だと思っております」
「そうか、それではその冒険者達に私から褒章を与えよう、何か希望があるか」
「あの、陛下に褒章の件ですが、私達に王家特別認定冒険者チーム証の様に物で、貴族からの不当な権力から身を護ることと、あとは違法な行為への調査と逮捕権の様な特権を頂けますでしょうか」
私が陛下に褒章として特権を頂けるか、お伺いを立てた。
私が生意気にも陛下に褒章として貴族へ対する特権を頂けるのか尋ねると、陛下は黙って考え込み公爵様と私達と見てから色々と暫らく思案している様に見えた。
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