閑 話 第2王子オディアスとティアラとの逢瀬とレイリア焼死事件の顛末。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私の婚約者である第2王子オディアスとティアラの関係は私が10歳の時に婚約者に内定してから、オディアスが魔力無しの私が気に入らずに拒絶されても、王の命で月に一度公爵家に訪れずれるようになった時からです。
私はその頃には屋敷に出入り禁止されていたので、オディアスと会う時は中庭の東屋でお茶会を開く形で、その時の私はヨレヨレのさびれたドレスで王子に会わせられていた。
「いらっしゃいませ、オディアス王子殿下」
「チッ、フッン・・・・・」
私とオディアスのお茶会はこんな感じで始まりその後は沈黙が続き、オディアスが紅茶を2杯から3杯ほど飲んだら席を立ち、屋敷へ行き残り時間をティアラと応接室でお茶を飲み会話を楽しんでいたのです。
お母様は私が王子に徹底的に嫌われて婚約破棄されて、妹のティアラと婚約し直す様に企てていたのですが、その事も私に就けられていた影によってすべて記録されて報告書として国王に報告されていた。
私は5歳の時に魔力測定を受けて魔力量がゼロと測定されてから、お母様から憎まれるハメに合っているけど、実はもう一つ判定されているは王家と教会だけで加護の判定されていた。
魔力測定の場合は魔力量によって魔水晶の玉が光を放ち、白・青・黄・赤・金と魔力量によって色で示すけど加護の場合は文字で表示される。
私の場合は豊穣の加護と文字が浮かび、測定した教会の司祭から極秘に国王へ報告がなされ、後に国王から父親の公爵家当主のブライアスに極秘事項として知らされていた。
豊穣の加護は国の繁栄をもたらす加護だと言われ豊穣の加護が強い程、魔力が少なくなると言われ、私の魔力がゼロなので加護が強い事を意味する。
その事は私もしらなかったけど、強い豊穣の加護を持った者が他国に知られると誘拐や場合によっては戦争さえなるほど他国でも喉から手が出るほど欲しい存在となる。
なので私の加護については隠匿して国で保護する立場であり、しかも公爵家の娘という事で父に保護を一任された経緯があった。
ただブライアスは正妻のエブリナを信じて任せて騎士団団長の仕事に没頭して家族を顧みない性格であり、唯一月に一度の晩餐を家族全員でするだけだった。
私は一度実の母親エブリナに首を絞められて殺されかけているのに、その現場を見た父親はその時はエブリナに対して激怒して厳重注意を1度たげして、もう二度としませんと言う母の言葉を鵜呑みにして任せていた。
月に一度の公爵家でのオディアスとのお茶会も半年で終わり、私は王城で王子妃教育が始まってからは公爵家でのお茶会も終わった。
私が王子妃教育を受ける為に登城する際も母親は馬車の使用を禁止して徒歩で通わされ、登城許可証を首に下げて門番の衛兵に見せて城の中に入っていた。
その時には既に第2王子オディアスが婚約者のレイリア嬢を拒絶しているのは城の従事者の間では有名な事案となっており、下級の従事者達は見て見ぬ振りをしていた。
私が王立学園の中等部に入学してからはクラス編成は魔力量至上主義であり、魔力無しの私クラスは常にDクラスであった。
学業は成績は常にトップクラスを堅持しており、魔法関係の授業がない分だけ自由な時間は作れたので勉強に時間を当てていた。
学園の中等部に入学してからはオディアスとティアラが同じクラスとなり、ティアラは常に一緒に居て席も隣同士でなり着実に愛を育んており王子の護衛も兼ねた取り巻きと一緒に過ごしていた。
その頃からオディアスは父である国王ダクティスに対して婚約者をティアラに変えて欲しいと訴えていたが国王ダクティスに強く拒否をされていた。
「父上、僕の婚約者をティアラ嬢と変えてください。同じ公爵家なのですから問題ないはずです」
「絶対にならん、いいから影からの報告書を読め、読んでもなおそんな事を言っているか、よく考えろ、いいなオディアス、もう話にならん出て行け」
国王ダクティスはオディアスを強く叱り部屋から追い出す。
「チッ、父上はなぜあんな無能の奴の肩を持つんだ。俺は絶対にあんな無能な女を婚約者になんかに認めないぞ」
オディアスは益々レイリアに対して憎しみだけが込み上げていた。
オディアスが取り巻きの3人と学園へ登校して、教室へ入り席に座るとティアラが悲し気な表情をしていたので理由を聞く。
「実はお姉さまに酷い嫌がらせをしたのよ、見てここが赤くなっているのでしょう」
ティアラは自分がレイリアにした仕打ちを自分がされたかの様にオディアスに訴える。
「なに、それは本当か、ヨッシ、後で僕が咎めてやるからな」
オディアスは益々レイリアに対して怒りを覚えて身体が震える。
お昼休みになるとオディアスはティアラと取巻きの3人を連れてレイリアのクラスに行き、レイリアを呼びたして怒鳴り出す。
「おい、貴様、またティアラを虐めたそうだな、いくら僕の婚約者だからと言って嫉妬に駆られて妹を虐めるとは、どういう事なんだ」
「えっ、はぁ~、別に殿下の事は何とも思ってませんが、それに私はティアラには何もしてませんが、逆に私がほらここに傷があるでしょう、いつもの虚言癖では」
「お前は無能の癖に僕に楯突く気かいい加減しろよ、父上に行って処罰してやるぞ」
「はい、ぜひ処罰してください。私もそれを望んでおります。どうぞティアラと仲良くなさってくださいね」
私はその時点でもう処罰でも何でもされて公爵家と王家から縁を切りたいと切に思っていて、まったく王子も妹にも興味もなかった。
こんなやり取りがまさか4年近く続くとは、流石にレイリアのクラスでもなぜ王家はレイリアの婚約を破棄なり解消しないのかとレイリアも望んでいるのにと疑問の声があがっていた。
オディアスとティアラは中等部に入学してから空いた時間があれば学園の中庭にある人気のない東屋で二人切りで逢瀬を重ねるようになる。
高等部に入学してから益々二人の仲は親密となり、いつもの東屋で抱き合いキスをしたりとスキンシップも激しくなり一線を越えるのも時間の問題だとされていた。
国王ダクティスはレイリア嬢に対する態度が一行に改善しないオディアスに対して、重要に機密事項を一回だけ強く申し付けた。
「レイリア嬢がこの国にとって最も重要である豊穣の加護を持った令嬢なんだぞ、いいかだからお前は影の報告書を読んだのか」
「まだ影の報告書の話か、もうウンザリだ。失礼する」
オディアスはレイリアの話をされるだけで拒否反応が起きてしまい、その時も聞きたくないと執務室から逃げるように出て行く。
それから暫くしてティアラがレイリアが住んでいる物置小屋に放火してレイリアが焼死したという事件が起こり、オディアスは国王ダクティスからもあらゆる所から婚約者を見殺しにした王子と烙印を押された。
オディアスは国王ダクティスから改めてレイリア嬢が豊穣の加護を持った令嬢であり、王家が保護する最重要対象者である事を告げられて、自分はそんな重要に事を任されていたのに自ら放棄したのかと愕然とした。
国王ダクティスからオディアスは王位継承権剥奪と王家から廃嫡して王都からも永久追放されてしまい、自室に戻り呆然と荷物を整理してカバンの中に仕舞って準備が終る。
それから机の引き出しにびっしりと詰まった影のレイリアに関する報告書の一部を読むと、飛んでもない内容が記されていてあのティアナと母親によるレイリアの虐待内容がびっしりと書かれていた。
その時に初めて自分がその虐待に加担していた事に気が付き、父である国王から警告も注意喚起もすべて無視して豊穣の加護を持ったレイリアを虐めていたと知ると万死に値する行為だった恥じる。
王都を追放されて出た後のオディアスは忽然と姿を消して、消息不明となってしまい、レイリアの殺害と虐待容疑と殺人未遂などで審議されていた。
母親のエブリナと妹のティアラは死刑では生温いとして、犯罪性奴隷として魔力封じの枷を首に嵌められて公営娼館送りと裁定をされて、死ぬまで管理されて平民相手の娼婦として勤める事が決まった。
レイリア嬢焼死事件をきっかけに国にとって重要に豊穣の加護を持った令嬢を亡くした事件で貴族院会議で魔力量至上主義は廃止し、違反すれば重罪となり貴族なら爵位剥奪とする処罰が決議され国王が承認して法制定された。
レイリアの焼死事件はあまりにショッキングに事件であり、この事件を忘れてはならないと小説にもなって芝居にもなり定期的に公演が行われる事になる。
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