025話 エリザ嬢の婚約破談と公爵家の後継者変更手続きの完了の件。
この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。
この物語はフェイクションです。
物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。
私達は美味しい料理を夢中で食べていると、エリザ様が私達の話題からご本人の話題に変わり、その内容がまたシュールな話で私達が聞いていい話なのかと耳に疑った。
「エリザ、ところで先方とは話を付けたのかい」
当主のアディナスがエリザに王都に行った用事の件を確認する。
「はい、彼と伯爵家夫妻に正式に婚約解消と公爵家の継承権を弟のユティスに変更した旨を正式に陛下立会いの下で申し付けましたわ」
エリザは凛とした態度に変わり、きっぱりと父であるアディナスに報告をした。
「そうか、元々陛下の薦めも合って婚約させたがな、念のために彼の身辺調査をさせたが、見た目に反してロクでなしだったな隠し子まで居たとわな」
当主のアディナス様が呆れた表情しながらエリザと話す。
「そうですわね、貴族のご令嬢相手には一切目もくれず堅物で通っていましたし、まさか平民の女性相手に遊んでいたとは上手いこと猫を被ってましたわ」
夫人のユティア様は上手いこと騙されたとムッとした表情でお怒りになる。
「そうだな、彼は近衛騎士でもあり、将来が渇望されていただけに残念ではあったが、女癖が悪いのは流石に看過できないからな、これで伯爵家の評判も落ちたな」
当主のアディナスも少し表情をムッとさせて怒りを示す。
「ところでお父様、私は冒険者となりたいですわ、別に貴族でいる事に拘りがある訳でもないし、貴族令嬢としては晴れて傷物になってしまいましたもの、レティさん達のチームに入りたいわ」
エリザ様はレティに憧れの視線を送りながら両親に訴える。
「そうね、何も貴族だけが全てではないものね、エリザが貴族に嫁いだところで幸せになるとは思えないものね、私はレティさん達のチームに入るのなら賛成するわよ」
夫人のユティアはレティを気に入り繋がりを持ちたいと考え、娘のエリザをチームに入れさせようと画策する。
「えっ、良いのですか、エリザ様は公爵家の令嬢なのですよ、冒険者になっても良いですか」
レティは夫人のユティア様とエリザ様にこれで良いのかと訴える。
「いや、別に問題ないだよ、レティさん、貴族令嬢として婚約が破談になり傷物になったら、もう良い相手は見つからないからね、教会のシスターになるか平民落ちするかのどちらかだよ」
「そうね、それに、エリザの嫁ぎ先としては一番真面だと思っていた相手があれですもの、この国の貴族も大半が腐れ切っているわね、真面な貴族など半分も居ないわ、私は運よく王弟殿下でもあるアディナスと結ばれだけどね」
「まぁ、これから腐った貴族は粛清されていくであろうからな、徹底的に領地経営の監査をしていき、領民が真面な生活が出来ていない領主貴族は平民落ちされて行くだろ」
当主のアディナスは渋い表情でこの王国に内情をレティ達に話す。
「リソナさん、私ねこう見えてもCランクの冒険者なのよ、剣の腕は今まで騎士団の騎士相手に磨いて来たし、ダンジョンでも20階層までは単独で踏破したのよ」
エリザはリソナに自分を剣士として売り込む。
『ねぇ、リリスはエリザ様をどう思う』
『良いじゃないか、そもそも貴族の子息連中に対して見切りをつけて自活する心算で鍛えていたようだしな、まぁ、お嬢に似た所はあるな』
『そうなの、リリスが良いなら問題ないか』
『あぁ、むしろお嬢の夢が叶うぞ、なんせ領主様を味方に付けることになるからな面白い事になるぞ』
「ところでエリザをメンバーにしてくれたら、北側の魔の森の開拓権を与えても良いだか、どうだろうか、偶に反乱を起こして手を焼いていてね、間引きは定期的にしているが下手に開拓が出来んでな」
当主のアディナスはレティを見て、彼女なら出来そうな気がして期待をする。
「その話を詳しく聞かせてください」
私は魔の森の開拓権と聞いて思わず反応して公爵様の話に喰いついてしまった。
「アハハ、そうかレティさんは興味があるのかい、それなら明日にでも話そうか、リソナさん娘のエリザを頼んだよ」
当主のアディナスはレティの反応を見て、笑顔になりエリザのメンバー入りが決まった。
どうやら私達は公爵夫妻に好かれたようで、私達の要望を聞いて部屋の用意をしている間に食後に公爵夫妻とエリザ様とリビングルームに移動して、色々とダンジョン都市の現状と課題などを私達に話してくれた。
その時に私は夫人のユティア様に約束通りにスパイダーシルクの生地で3色の反物を試しに贈呈すると物凄く喜んでもらい、やはりスパイダーシルクの生地は希少で公爵夫人でも中々手に入らないそうです。
私達はリビングルームで公爵夫妻とエリザ様と一時ほどお話を聞いた後で、夫人のユティア様とエリザ様と共に大浴場へ行き入浴タイムのなり、メイドさんから全身をオイルマッサージを受けて気持ち良かった。
夫人のユティア様も若い頃は冒険者チームに護衛して貰いダンジョンに挑んでいた事もあり、私達を見下すような事も無く気さくに色々と談笑しながら、一緒に広い浴槽に浸り裸のお付合いをしてくれた。
夫人のユティア様の若い頃は貴族の子息に見切りをつけて、婿を冒険者の中から探そうとしていたと聞き私達は驚いた。
当主のアディナス様とは学生の頃に知合い、当時は第2王子として多くの貴族の御令嬢からは色々と持て囃されて追い回されていた様です。
ユティア様はその頃は冷めた目で眺めていたそうですが、あまり王家の王子には興味がなく関わらないようにして過ごしていたそうです。
ユティア様は学園が長期の休みに入るとは公爵家の帰り、ダンジョンに冒険者チームに護衛して貰いながら憂さ晴らしに魔物を討伐していたそうです。
ユティア様とアディナス様は入学してから3年間同じクラスメイトであり、1年生の頃は会話などした事も無く、交流も殆んどなかったそうです。
ただアディナス様は2年生の夏の長期休暇に入る前にユティア様のダンジョンに挑むという噂を聞いて、2週間ほど公爵邸にお世話になりユティア様と共にダンジョンへ挑んだ時に恋に落ちたそうです。
それから真面目な交際が続き3年生に進級して直ぐにアディナス様が公爵家へ婿入りする条件で婚約が決まり、卒業後に王都の教会で結婚式を挙げたとの事です。
「本当はエリザにも素敵な恋をして欲しかったのですが、陛下の推薦とあっては婚約せざる負えなかったのよね、本当にエリザには申し訳ないと思っているわ」
「そんな事はないですわ、私も最初の頃に彼に騙されてましたから、ただ婚約が決まってからの彼の態度が急に変わったから不信に思ったわ」
「そうね、その話をエリザから聞いて念のために身辺調査をさせたらロクでなしだったという事が判明してね、公爵家を乗っ取る計画だったのよ失礼しちゃうわよ」
「そうね、陛下の推薦だから下手に婚約破棄出来ないだろうと高を括ってたのよ、でもお父様達はそんなバカな親ではないもの、彼は陛下を味方に付けたからと安心してたのね」
エリザ様の婚約解消で大切な姪に傷をつけたと陛下からも彼に対してお怒りになり、近衛騎士団から第6騎士団へ左遷が決まり国境警備の任務に就かされることになった。
その彼は陛下の命で隠し子の平民の母親と結婚する事が決まり伯爵家夫妻には責任を取り、その平民の女性を大切に扱い将来の伯爵夫人とする様に命じられたと事の顛末を聞かされた。
レティはエリザ様の婚約者の事の顛末を聞いて、この国の国王は意外と国民思いの良い国王なのかもしれないと好感を持ち、この国にこれから先も住み続けても好いかもしれないと感じた。
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