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024話 夢のダンジョン都市クリジアに到着、領主の公爵邸に招かれる。

この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私達はダンジョン都市クリジアの領主アディナス・グラン・クリジア公爵の御息女であるエリザ様が乗る赤い馬車が盗賊団に襲われているところを助けてくれたという事で、そのまま護衛を兼ねて同行する事になった。


 領主の御息女が到着するという事で夕刻の閉門の時間が過ぎていても扉を閉じた入場門の前で衛兵が待機しており、エリザ嬢が乗る赤い馬車の到着を待っていた。


 私達は2度目に盗賊団に襲われた時に、レティがイラつきブチ切れて単独で38人の盗賊団を氷漬けてして僅か数分で一掃して亡骸を異空間収納に自動収納した事がエリザ嬢に気に入れられてお屋敷に招かれる事になった。


「まぁ、何と勇ましいですわ、ぜひあの方達をお屋敷にご招待したいわ、そう伝えて来てくれる」

エリザ嬢は護衛の騎士に命じて後方の私達の馬車に伝えられた。


「あの、エリザ様が貴女達をお屋敷にぜひにと、ご招待したいそうなので、お屋敷まで御同行お願いします」


「えっ、あっ、はい、分かりました」

リソナはまた面倒なことになったなと思いながら護衛騎士に応じる。


 その頃にはもう空が夜の闇に覆われつつあり、西の地平線が薄っすらとオレンジ色に染まるくらいなのにと、リソナは厄介事にならなければ良いなと一抹の不安を感じながら後方のメンバー達に伝えた。


「ねぇ、このままエリザお嬢様の馬車に同行して、お屋敷へ行く事になったから、その心算でいてね」


「えっ、貴族のお屋敷に、はぁ~、面倒くさいな~」

ミーヤが貴族の屋敷に行くと聞かされて面倒がる。


私もリソナから貴族の屋敷へいくと聞いて面倒くさいと思ったけど、エリカもシュリも嫌そうな表情をしていて、誰一人として喜ぶメンバーはいなかった。


 私達メンバーは基本的に貴族を毛嫌いし関わりたくないと言うのが本音で、今回は仕方がなく助けただけなのにという思いが強かった。


 エリザ様が乗る馬車が門の近くまで到着すると衛兵達が門の扉を開けて、エリザ様と私達の馬車が通り過ぎると門の扉が閉められた。


門を通ると広場があり、そのまま真っ直ぐ進むと幅の広い街路を通り街に入ると幅広い街路の両側に3階建や4階建ての建物が建ち並んでいた。


建物の1階が飲食店なのか灯りが漏れ街路を照らし、冒険者らしき人達が歩道を埋め尽くすくらい行き交い賑わい、夜なのに街全体がお店の入口の外灯と店内から漏れだす灯りで明るかった。


 私達はエリザ様の馬車の後をゆっくりと明るい賑やかな繁華街を抜けて周りが薄暗くなった街路を通ると屋敷の門が見えて来て門番の衛兵が門扉を開けて門を通り抜けて行く。


 そして屋敷の玄関前に馬車が停まり、リソナもモモカを止めて馬車に停まると私達も馬車から降りると、私が直ぐにモモカと馬車を異次元空間へ移動させた。


「おっ、凄いな、あの冒険者は・・・・」

当主のアディナスがレティがドラゴンホースのモモカと馬車を消すところを目撃して関心を示す。


 エリザが護衛騎士の一人にエスコートされて馬車から降りると、直ぐに父親のアディナスの元へ駆け寄り抱き付いて挨拶をして、それから私達の事を話す。


「お父様、ただいま帰りました。彼方の方達は冒険者ですが、私達の馬車が2度も盗賊に襲われている所を助けて下さったの、だから、お礼に屋敷にお招きしたの」

エリザが父親から離れるとリソナ達を紹介する。


「うん、そうか、中々のやり手のようだな、君達、娘を助けて貰い感謝する。今晩はもう遅い、私の屋敷で泊って行きたまえ食事の用意もしよう」

公爵のアディナスが笑みを浮かべて私達を屋敷に泊める事を告げる。


「まぁまぁ、エリザを2度も助けって下さったのね、さぁ、中へお入りなさい、娘の命の恩人なのだから、礼儀など気しなくても良いですからね」

母親のユティアは身綺麗な4人の女性の冒険者に興味を示し、屋敷に招き入れる。


「え~と、私はチーム・レミリのリーダーのリソナと申します。メンバーのミーヤとレティとエリカとシュリで御座います。偶然通りかかったので冒険者の義務として応援させて頂きました」

リソナがリーダーとしてチームの公爵夫妻に自己紹介をする。


 私達の自己紹介を終えると公爵夫妻によって屋敷の中へ招き入れられると、エリザ様は一旦メイド達を引き連れて自室へ行かれて、私達はダイニングルームへと案内された。


その時に公爵夫人であるユティア様が私の頭の上に乗っているピンキーに気付き、私にそれは何かと質問して来た。


「あの、レティさんですわよね、頭の上に乗っているのは蜘蛛の魔物のですか、ピンク色で可愛らしいのですけど」


「あっ、はい、私の従魔でピンキーと申します。可愛いと褒めて頂き、嬉しいです。とてもいい子なのですよ」


「まさかと思いますが、貴方達の来ている服はスパイダーシルクの生地なの、何か光沢があって気品を感じるのですけど」

公爵夫人のユティアはピンキーに興味津々となり目が輝く。


「はい、そうですけど、もしよろしければ後程シルクの生地を贈呈させて頂きますが」

装備服はリキとメイの精製した生地だけど下着類はピンキーなので、リキとメイの事は明かさない方が良いと思い、スパイダーシルクの生地だと誤魔化す。


「えっ、いいの、ぜひ頂きたいわ、もし宜しければ謝礼もお支払いするわよ」

公爵夫人のユティアは期待通りスパイダーシルクの生地が頂けると思うと興奮を抑えるのが大変だった。


 私達は公爵夫妻と共に広いダイニングルームへ案内されて中へ入ると、上座に公爵のアディナスが座り、直ぐ左側の席に夫人のユティアが座り、一つ置いて嫡男のユティスが座って待っていた。


「あっ、初めまして嫡男のユティスです。エリザお姉さまを助けて頂き感謝致します」

弟のユティスはリソナ達を見ながら姉を助けてくれた事への感謝を意を伝えた。


「いいえ、私達は偶々通りかかり、冒険者の義務としてお助けしただけですで、はい」

リソナが弟のユティスの感謝の意を聞いて義務ですのでと伝えた。


「うっん、ところで君達はランクはどの程度なのかな」


「はい、レティはBランクなのですが、後は皆Cランクです。チームのランクはCランクです。最近結成したばかりですが良いチームになったと自負しております」

リソナがチームのランクについて公爵様に説明する。


「ほぉ、馬車をけん引してたのはドラゴンホースだよね、あれはレティさんが従魔にしているのかい」


「はい、そうです。森で毒にやられて倒れているのを救い従魔に致しました。それと頭の上のピンキーも従魔です」


「ピンク色とは珍しいね、変異種なのかい」


「いいえ、はじめは10リード程の強暴な巨大蜘蛛でしたけど、生地代を浮かせるために強引に氷つげにして封じ込み、私の好きな色にして無理矢理ティムしました」


「えっ、そんな事が出来るのかい・・・・・・」


「あっ、あの公爵様、レティはその特殊スキルを持ってまして、私達でも理解できないので考えるのは・・その諦めた方が良いと思いますよ、あっはは・・」

リソナが慌ててレティをフォローするも、あまりフォローになっていない気がしていた。


 それからも公爵夫婦から色々と質問されて答えているうちに漸くエリザが着替え終えてリビングルームへ入室して来て、自分の席に座るとメイド達によって晩餐の料理が運ばれて来た。


「まぁ、中々興味深い話を聞かせて貰ったが、エリザが無事に帰って来て面白うそうな冒険者に巡り会えたことに乾杯」


「「「「乾杯」」」」


私達は何とか公爵夫妻の質問攻めから解放されて、漸く晩御飯にありつけたので、美味しい料理に舌鼓を打ちながら料理を味わっていると、エリザ様が私達の武勇伝を自慢気に公爵夫妻に話して聞かせていた。

お読み頂きありがとうございます。

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