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011話 国境の辺境都市クリジアの領

この作品を選んで、お読みで頂きありがとうございます。

この物語はフェイクションです。

物語中の世界観は独自の世界観で書いておりますので、法律、慣習、習慣、常識等に異質な部分が多々ありますが、其れ含めて楽しんで読んで頂きたいと思います。

 私達はモランドの街を出発して6日目の朝を迎えて旅はそこそこ順調に進んでいるけど、先日ですが森の中の通る街道を走っている時にブラットウルフが23頭もいた群に襲われてた。


今の私達ならフラットウルフの群くらいなら難なく討伐できるので気にするほどでもなく、今朝はルキリアス王国の国境の辺境都市クリジア領で食料を購入する予定で立ち寄る。


 でも流石にドラゴンホークですね魔馬だったら2週間くらい掛かりそうなのを僅か5日で通過するのですから、私の想像以上にドラゴンホースのモモカは優秀です。


朝の早い時間で出発して、次のクリジア領には昼過ぎには到着しそうな勢いで街道を駆け抜けてくれてます。


『お嬢、その先を右に行ってくれ、森の方で若い女が倒れている。助けてやってくれ』


『そうなの、分かったわ』


「モモカ、その先を右に曲がって」


「グゥオー」

モモカはレティの指示通に右の細い街道へ曲がって行く。


 街道を右に曲がると細い街道は直ぐに森の中へと入って行き、街道と言うよりも獣道に近い感じの道をさらに進んでいくとウルフの群13頭に囲まれて女の人が今まさに食べられようとしていた。


「リソナ、ミーヤ、女の人がウルフの群に襲われているから助けるわよ」


「えっ、分かった。馬車が停まったら直ぐに助けに行く」


「分かったわ、何時でも出れるわよ」


「モモカ、停まって」


「グゥオー」

モモカは少し進んだ所で停まる。


「行くわよ」

私は御者席から飛び降りてウルフの群に突撃する。


 私の後からミーヤが追い付いて来て、私同時にウルフの群に突っ込んで脳天を突き、首筋を斬り付けて倒していく。


リソナが他のウルフに向けて魔矢を2本3本と複数の魔矢を放ちウルフの命中させて次々とウルフを討伐して行く。


 ウルフを13頭を倒して、私は倒れた女の人の所に駆け寄り容態を確認するがかなり衰弱していて4ヶ所ほどに噛まれてえぐれている出血が凄かった。


「私は直ぐに回復ポーションで抉れた傷を癒して止血した」


『お嬢、馬車の鏡の中の部屋へ寝かせてくれるか我が治癒するからな、この女の記憶一部消去するぞ』


『えっ、それってまさか記憶を消さなきゃならい程辛い過去があるって事なの、分かったわ』


 リソナとミーヤは倒したウルフをマジックバッグに収納してから、レティの所へ行き、倒れている女の人の様子をレティに聞く。


「どうなの、容態は」


「うん、かなり危険な状態だけどリリスが治癒するって、ミーヤ、身体強化してこの子を馬車の鏡の部屋の私のベッドに寝かせてくれる」


「うん、分かったわ、運ぶわね」

ミーヤが身体強化してから女の人を馬車の中に運び左側の奥の鏡の中の部屋へ連れて行きレティのベッドに寝かせる。


 私はミーヤの後を付いて行き、ミーヤが女の人を私のベッドに寝かせるを見てからリリスに念話でこれからの事を確認する。


『リリス、寝かせたけど、私達は何かする事はある』


『いいや、馬車を進めてくれるか、方向転換できなければ一旦異次元空間に仕舞ってから方向を変えればいいぞ』


『うん、分かった。その方が早そうね』


「リソナ、ミーヤ、方向転換するから一旦異次元空間に入れるから宜しくね」


「ああ、分かったけど別に大丈夫よね」


「多分大丈夫じゃない、ほんの一瞬だから」

私は馬車から降りて、モモカと馬車を異次元空間に収納してから向きを逆の方へ向けてモモカと馬車を出して方向転換をする。


「さてと、出発進行ね」

私は御者席に飛び乗り、直ぐに馬車を発進させる。


 私は馬車を元の街道に出ると国境の辺境都市グリジア領に向けて飛ばして走りらせると、予定よりも少しだけ遅れて東門に到着すると検問の列に並ぶためにモモカを減速させて前に並ぶ馬車の後方に停める。


流石にドラゴンホースは珍しいのか周囲から注目されるけど、私の他にもう1台の馬車もドラゴンホースがけん引している馬車があり、意外にも魔馬以外に魔牛がけん引している馬車も数台あった。


 門の検問には一時程で並んでようやく順番が来て、私が冒険者証を衛兵に見せると衛兵は馬車とドラゴンホースを見て尋問される。


「Bランクの冒険者かこのドラゴンホースは貴女の従魔なのか」


「はい、そうですが、それが何かしましたか、それと後ろの席にチームのメンバーが二人乗ってますが」


「そうか、まぁ、いいだろう、この馬車はドラゴンホース様に改良したのか」


「はい、壊れた馬車を譲って貰って、私の特殊スキルで魔改装しました」


「特殊スキルな、そうか、それなら良い、冒険者の特殊スキルは聞かないのがルルだからな、それで後を見せて貰うぞ」


「はい、どうぞ」


衛兵は後方に周って後の扉から中へ入りリソナとミーヤの冒険者証を見て、手荷物の中を見てから降りて、やっと検問が終り街の中に入る事ができた。


 私はモモカを歩く速度で街の中の街路をゆっくり進み、市場の場所を住民に聞いて教えられた道順でモモカを進めて市場の手前にある馬車の停車場に馬車を停めた。


「リソナとミーヤで買物を済ませて貰える。私は留守番をしているわ」


「うん、食料だけだから直ぐに戻るわね」

リソナがレティに早めに戻ると伝える。


「あっ、下着と衣類もね、なければ生地でも良いからお願いね」


「あ~、分かったわ、それじゃ、行って来るわね」

ミーヤが察してレティに頷き返事を返す。


リソナとミーヤの二人が市場へ向かって歩いて行くのを私が見送り、それから直ぐにリリスに女の人の状態を確認する。


『リリス、どんな感じなの』


『あぁ、容態は安定したが、暫らくは私の異次元空間へ連れて行って外観を変える。どうやら濡れ衣を着せられて罪人として魔の森の中へ放逐された様だ。元々聖女だな』


『えっ、何それ、悲惨ね、何で濡れ衣を着せられたの』


『あぁ、お嬢と似た感じだな、平民の聖女だった所為か王子と婚約させられて、平民嫌いな王子が罪を偽装して婚約破棄したらしい、毒を恋人の貴族令嬢に飲ませたとして罪人に仕立てた様だ』


『まぁ、どこの国の王子ってロクな奴が居ないわね』


『まぁ、そんな事もあるから我の加護を与えて、お嬢と一緒に第2の人生を魔術師エリカとして歩んで貰う心算だ。最低でも4日間は掛かるな』


『うん、分かったわ、リリスに彼女は任せるわね』


『あぁ、回復したらメンバーに入れてやってくれるか、頼んだぞ』


『うん、魔術師も欲しいところだから丁度良いわね』


「モモカ、餌と水をやるわね」


「グォー」

頂きます。


 私は御者席から降りてモモカに餌と水を与えてからまて御者席に戻って座ってから、青い空を見ながら第2王子との婚約者時代の事を思い出す。


第2王子の婚約者時代の事を改めて思い出すと本当に腹が立つ事しか思い出さないので、下手に王子の婚約者になると不幸になるだけだと改めて痛感した。


モモカが餌を食べ終わると、私は御者席から降りて餌と水の器を直ぐに片づけて、それから御者席に座り二人が帰ってくるのを待つ。


 リソナとミーヤは1時弱くらいで戻って来て、後方座席に座ると直ぐにモモカに合図を出して出発して2時程で国境の辺境都市グリジア領を出てルキリアス王国の国境を越えた。


 ケレリニア王国の国境に入る頃にはもう日が暮れてきたで、国境の街リゾットに入るは明日にして街道から細い道に曲がり森の方へ向い、森の近くで馬車を停めた。


「ねぇ、街に入るのは明日にするわね、今からじゃ街の宿屋に泊まるハメになるからね」

私はリソナとミーヤに街に入るは明日にすると提案する。


「うん、良いじゃないの、それじゃ休みますか」

リソナはレティの提案に乗るとミーヤも頷くと、二人で左側の鏡の部屋に入る。


 私も御者席の後ろの扉を開けて御者席から中へ移動して、直ぐ右側の鏡の部屋に入ると3人が揃って鏡の部屋に入ったので、モモカと馬車は異次元空間に瞬間移動してそこから消える。

お読み頂きありがとうございます。

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