↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愛の世界  作者: いとい・ひだまり


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
27/27

夏 / 母を感じて

【夏】




涼しい部屋から少し離れた

開いた小窓の近くに座っていた


本のページをめくっていると


ふわり


熱気が頬を撫でていった

入ってこないと思っていたのに


触れられた頬に少し柔らかい感覚が残って

わたしはなんだか胸がときめいて

立ち上がって外を見つめた


夏がいた

夏はわたしを見つめて

「気付いてくれた?」とでも言いたげに

光っている


もう、ずるいひと


立ち去るのが惜しいから

わたしは夏を見つめて


しばらくそのまま

その温もりを感じていた




      *




【母を感じて】




霞がかった空は白く

向こうに見える水平線も色は薄く

境界がないみたい


向かってくる潮風は

わたしの体を過ぎて陸へ

涼を運んでいく


緑の山は薄く

陸に行けば徐々に青く

形を見せて


砂浜のわたしは小さく

向かう海はどこまでも広く

まるでこのまま世界に飲み込まれそう


太陽の熱さが肌を焼いて

それでも


絵本、異世界、夢の中……

目に映るのは溶けそうな世界で


ただただ、美しい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。