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愛の世界  作者: いとい・ひだまり


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16/20

母なる――

牙を剥いて

一瞬でわたし達を滅ぼすことも出来るのに

彼女はそれをしない


時には堪えて

誰かを傷付けないようにと頑張ってくれる


わたし達を愛してくれる

等しく


彼女に大切にされている

愛されている


その自覚が、わたしにあっただろうか



雨粒が一つ

わたしの指に落ちた時


小さないのちが

わたしに語りかけてきたような気がした


それはとても小さいけれど

確かにあった

声で


その瞬間

わたしは無性に何かを

抱きしめたくなった


星がきらりと瞬いた時

わたしの瞳に希望を映してくれた


風が吹いた時

それはわたしの涙を拭ってくれた



どの瞬間にも

彼女はいつも存在していた


わたしは生きている

彼女のおかげで生きていることを

忘れていた


これからはずっと覚えていたい

忘れないでいたい


わたしを、わたし達を愛してくれる

とても大きな彼女のことを

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