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言葉のないことば
目を開ける
世界がある
どんな時も
わたしが目を開けると
世界はそこにあった
ぽこぽこ
時折水泡が上がってくる音が聞こえる
小川に寝転がる
水はどんどんと流れていく
わたしは目を閉じた
あぁ、でもやっぱり目を閉じても
すぐ側にある
水の冷たさと
時々やってくる涼しい風を
より感じる
身体があるから
水の流れを感じられる
風が肌に触れるのが分かる
水を飲めて
食べ物を食べられる
惑星も自然も、ただそこにいる
言葉を話しはしない
けれど
伝わってくる
共に生きているんだと
家族なんだと
彼らのくれる
純粋な愛が




