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愛の世界  作者: いとい・ひだまり


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14/20

夜 / 風とわたし達

【夜】




夜になると

何故だかあなたがとても近くなって


包まれているみたいに感じるから

わたしはあなたを

愛しく思う心が止まらなくなって


同じように

夜の空気を包みたくなる


深く、深く

愛しているよと



手を伸ばしても

とん、と

触れることはないけれど


気持ちだけでも触れさせて

見つめさせて


静かで優しいあなたのことを

そっと想わせてほしい




      *




【風とわたし達】




「空がきれいだね」

 ってあなたが言って

「そうだね」

 ってわたしが返す


 それだけの

 ちいさなやりとり


 つながった手の

 やわらかい温もりを

 感じとって


 あおい草の中

「すこしだけ涼しいね」

 って


 首にさげた

 小さな木のたて笛を

 ぴぃー

 と吹くと


 草原に

 さぁと風が吹いて

 小さな声が伝えられる


 いっしょに

 生きてるね


 ちっちゃな

 わたし達と風の

 ことば

 かわして


 おっきな風が

 ふわっとわたし達を包みこんで

 ぎゅっと

 はぐを返せば


 世界がぐっと

 近くなる

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