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異世界転生1日目、恋人ができました。人生懸けて幸せにします 一章:完  作者: 成田楽


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43話──救出会議3

「気にするな。では、セイジという稀人が犯人ではないと仮定して話を進めよう」


「まだ協力者を募ってアリス様を襲ったって可能性はありますけどね」


 リドリー様の言葉に対して反論を示すイアさん。


 怖くないのか!?って思ったけど、今思えばさっきの自分も相当やばいことしてたと気付き、なんとも言えなくなった。


「そこも含めて一度関わってないと仮定する。ゼット君にはすまないが、全ての疑いが晴れたわけではない。仮定で許してほしい」


「はい、大丈夫です」


 貴族に謝られると逆に不安になる。


「ジェルデミア」


「りょーかいです。つまりはここからは私の出番ってわけですね」


「よろしく頼む」


「では、とりあえずこの資料を配りますんで読んでください」


 全員の手元に三枚ずつ紙が渡された。


 それを見てみると、さっきの話に出た情報や、セイジに関する情報。稀人に関する情報。それから、神領星に関する情報などがあった。


 神領星……?


 聞き覚えの無い言葉だった。


「私が一部の確実に信頼できる部下と共に追ってる存在がありまして、これに関してはリドリー様すら初耳のことかと」


「そうだな。勝手にそんなことやってるとは」


「あとでお叱りを受けるつもりはありませんので、怒りがあれば胸にしまっておいてください。それで、一枚目は先ほど共有された情報のまとめなので飛ばしてください。二枚目中腹辺りに目を移してもらって、神領星ってとこですね」


「神領星ってなんだよ」


「やっぱりギルドマスターも知らないことなんですね。簡単に説明するなら狂った宗教団体ですよ。神を降臨させるために人生を捧げる狂人の集まり」


「それが今回のこととどういう関係性があんだよ」


「確信は無いですけど、八割?九割?まぁくらいの確率で、その神領星が今回の事件をしでかした組織なんじゃないかなと」


「ッ!?」


 事件の真核に迫る内容を、こんなにあっさりした感じで開示するのか!?


「神領星って名前が合ってるかは微妙ですけどね」


 見れば、表情豊かなギルマスはあんぐりと口を開けてるし、ビリーブさんも目を見開いていた。


 リドリー様はあまり変わっていない様子だったけど、初めて腕を机の上にあげると、肘を付き両手を組むと口元に当てた。


「色々質問したいことあると思いますが、とりあえず資料見ましょか。説明しますので」


「あぁ」


 リドリー様の声は少し震えていた。


 動揺しているのか?


「まずビリーブさんと対峙した黒ローブの人間たち。神領星の末端員じゃないかと睨んでます。神領星の特徴として、衣服のどこかに星のマークが刻まれているんですよ。それが全員に漏れなくありました」


「その黒ローブって言うのは……?」


 わからないから聞いてみる。


「おっとすみません。ゼット君以外には事前に共有されていたことだったんでつい忘れてました。ちょっと一枚目に戻りましてー、左下に注目。ビリーブに説明してもらってもいいんですけど面倒なんで私が言っちゃいますね。ビリーブがアリス様の追跡用に付与していた魔力が突然途絶え、その途絶えた地点に向かうとその黒ローブがわんさかと居たと。そこに二人の姿は無く、ビリーブが駆け付ける前にアリス様とセイジ君は連れ去られていたと思われる。それから黒ローブに襲われたため、戦闘を開始。その場にいた黒ローブを全員殺した。というわけで、その死体を色々見させていただきまして、先ほどの疑念に戻ります。ここまで理解できました?」


「……一応?」


「ま、大体でいいですよ。それで神領星の目的なのですが、本命はセイジ君かと」


「アリスではなくか……」


「私的には、貴族であるアリス様はついで、もしくは元々狙うつもりがあったからせっかくだし一緒に連れ去ってやろうという考えなんじゃないかなって思ってますね。神領星にとって、セイジ君は貴族以上に価値があるってことですよ。さて、セイジ君の他人と違う特別な点は?」


「……稀人」


「その通りですよゼット君。彼らにとっては稀人は最も神に近い存在らしいです。……こんなこと、今解説しても仕方ないですね。とにかく彼らがやろうとしていることは神を降臨させる儀式……」


「「「「……」」」」


 全員が固唾を飲んで、イアさんの次の言葉を待つ。


「「「「……」」」」


「ん?もう終わりですよ」


「終わりだ!?」


 代表してギルマスが突っ込んだ。


「これ以上はわかりません。稀人を使ってどんな儀式をしようとしているのか、貴族をなにに使うのか、まだまだわからないことだらけなんですよ」


「……そうか」


 肩を落とすリドリー様。


 それもそうだ。娘に辿り着けると思った矢先、その情報が中途半端に途切れたのだから。


 俺も同じ気分だし……


「あーでも安心してください。アジトの場所の大体の目星は付いてますから」


「それは本当か!!」


「本当ですか!?」


 組んだ腕を崩し、バンッ、と机を叩いて立ち上がるリドリー様。俺もつい大声を上げてしまった。


「本当ですって。こんなところで嘘つきませんよ。……ここから北東。シガの森を抜けた先の山岳地帯、というところまでは確信を持って伝えられます。ここからは私の推測になるのですが、そこには雨水の流れで形成された洞窟がいくつもありまして、そのどこかに潜んでいるのではないかと」


「……ならば人海戦術を」


「それは避けるべきだろ」


「何故だダンプ」


「大事な娘がいなくなって焦る気持ちはわかるけどな、もう少し冷静になれよリドリー。奴らの目的がセイジだとして、だったらどう考えても貴族であるアリスは人質として使われるだろ。大勢けしかければ、奴らはその大勢を無力化しようと考える。人質を使ってな」


 ギルマスは手でリドリー様に座るよう促す。それからリドリー様が座ったのを見てから続けた。


「俺だったら、言葉だけじゃハッタリだと思われるかもしれないと考える。だから見せしめのために一回見えるところで指の一本や二本は切り落とすな。……奴らが臆病な性格なら、切り落とした部位をここまで送ってきて脅すかもな」


「……そんなこと考えたくも無い」


「俺もだ。だからこそ隠密行動が求められる。奴らに気付かれて、アリスを使おうと考えられるよりも早く、救い出す。それしか方法は無い。ただし」


「……あの」


「あ?どうしたゼット」


「セイジのことも、助けてくれますか……?」


「あ?なにいってんだよゼット」

思い付いたばかりでまだ構成練ってる最中なので更新は遅いですが、評価ブクマ感想で速度バフが付くので良ければお願いします!




ちょっとでも続きが気になれば!是非!!

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