婚約破棄された悪役令嬢の『完全な勝利』って?
能力者バトル風味でギャグテイストのざまぁです。若干、特殊性癖を思わせる表現がありますので苦手な方はご注意ください。
扉がゆっくりと開いていく。
その奥の薄暗い空間から、女の声が響いてくる。
――魔道具の三日月堂へようこそ。私は店主のクロエです。
当店は絶大な力を持った魔道具を数多く取り揃えています。
あらゆる奇跡を起こすことから、私のことを『三日月の魔女』クロエ・アナと呼ぶ方もいらっしゃるそうで。
例えばどんな商品があるのかって?
それでは、こちらの魔道具をご覧ください。
……人の歴史とは、争いの歴史。
双方の主張が食い違った時に、争いは起こります。
ですが、自分の主張を必ず通すことのできる魔法の道具があったとしたら、あなたならどうしますか?
参考までに、あるエピソードをご紹介しましょう……。
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「ご来店、ありがとうございました」
クロエがそう言って男性客を見送ると、そのわずか数分後、再び店のドアが開いた。
店に入ってきたのは光り輝くようなブロンドの髪をなびかせた背の高い女性。
「……いらっしゃいませ」
1日に2人もの客がクロエの店を訪れることは滅多にない。
クロエの店は魔道具の力により、どれだけ探しても見つからない者には見つからないようになっている。長い時には半月ほど来客がないことも珍しくない。
窺うようなクロエの視線を感じてか、女性客は自ら切り出した。
「さっきの客は私の婚約者。私は彼を尾行してきたのよ」
婚約者を尾行するなど穏やかではない。
それでもクロエは興味なさそうに「へえ、婚約者。そうですか」とだけつぶやく。
「今は、ね。今夜から、そうではなくなる予定だけど」
女性客はそう言うと、長机を挟んでクロエの向かいの席に座った。
「私は、悪役令嬢なのよ」
「……悪役令嬢? 悪女ではなく?」
「ええ。この国は、私の前世の記憶にあった恋愛ゲームの舞台なのよ。私はその物語の中で悪役令嬢として婚約破棄される侯爵令嬢エミリア・ブラッドフォード。そして、さっきの彼はこの国の第一王子ヒューゴ・アルバート・ルイス。彼はこれから開かれる夜会で、私に婚約破棄をつきつけることになるわ」
美しい金髪をかき上げて悪役令嬢エミリアがそう言うと、クロエは「なるほど、そういうことでしたか」と言って背後の棚に手を伸ばす。
「つまり、今夜行われる婚約破棄を回避したいということですね。でしたら絶好の魔道具がありますよ。たとえばこちらは、打ち据えた相手を完全に自分の奴隷にできる鞭、スレイブウィップ。これで一発かましてやれば王子様でさえあなたの思うがまま。ああ、でもそういえばさっきの王子様、ヒューゴさんでしたっけ、彼も当店で魔道具を買っていきましたのでその対抗策として……」
「いらないわ」
「……スレイブウィップ、いりませんか?」
「ええ。その鞭もいらないし、彼が購入した魔道具に関する情報もいらないわ」
クロエは「ですが」と言いかけるが、エミリアは雪のように白い頬に長いまつげの影を落として首をふる。
「私は、私の力だけで彼をねじ伏せたいのよ。私が求めるものは、本当の意味での悪役令嬢の勝利よ」
「本当の意味での、悪役令嬢の勝利……?」
「ええ。婚約破棄されて地位を失ったけど自由を得たとか、婚約者にはフラれたけど新たに現れた男性に見初められて幸福を掴んだとか、そんな結果論や他力本願ではダメ。私自身の工夫とアイデアで彼を屈伏させ、周囲を黙らせ、地位と権力を手に入れる完全無欠の勝利が必要なのよ。でなければ、悪役令嬢が勝ったとは言えないわ」
クロエが「そういうものですかね……」と首をひねると、エミリアは「まあ、とにかく」と言って悪魔的な微笑みを浮かべる。
「彼の考えていることは、すべてお見通し。勝利に必要な魔道具も目星がついているわ。だからあなたには、私が今から伝える機能をもった魔道具を用意して欲しいの。その機能というのはね……」
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「侯爵令嬢エミリア・ブラッドフォード! 僕はお前との婚約を破棄する!」
優雅な音楽が流れ、着飾った貴族の子女が集まる夜会で、第一王子ヒューゴ・アルバート・ルイスはそう言い放った。
「お前がこれまでに行ってきた悪行の数々、この僕が知らないとでも思っていたか! 特に、ここにいる子爵令嬢アリス・コナーに対する嫌がらせは目に余るものがある!」
そう言ってヒューゴは、小柄で可憐な令嬢アリスを抱きかかえる。
すると、その場を取り囲む子女たちの中から、3人の男たちが歩み出る。
「すべてはヒューゴ様の仰せの通り。アリス嬢に対する彼女の所業は我らも目にしていると、今ここに証言しましょう」
その3人はそれぞれ、広大な領地を持つ辺境伯の息子、近衛騎士団長の息子、魔法研究所所長の息子。彼らは3人とも、エミリアの前世の記憶にあった恋愛ゲームにおいて、アリス嬢に心酔し悪役令嬢エミリアを糾弾する役割のキャラクターだ。ちなみに、彼らの言う『エミリアの悪行』を捏造したのも彼ら自身だ。
ヒューゴはエミリアに人差し指をつきつけ、さらに畳みかける。
「お前のような悪逆非道な女は、僕の婚約者にはふさわしくないッ! 僕はお前との婚約を破棄し、アリスを新たな婚約者とする! 僕は真実の愛を見つけたんだ!」
エミリアは真っ赤な口紅を塗った唇を歪ませ、薄く笑っている。
身じろぎひとつしないエミリアに業を煮やした様子で、ヒューゴは口角泡を飛ばして声を張り上げる。
「どうした、エミリア! あまりのショックに言葉も出ないか!」
エミリアは「ふふふ……」とこみ上げる笑いを押し殺していたが、とうとうこらえきれずに「あはは、あーっはっはっはっはっ!」と高笑いする。
「な、何がおかしいッ!」
「何が……? 何もかもよ。バカバカしいにもほどがあるわ。あなたは私との婚約を破棄なんかできないわ。あなたは永久に私の手のひらの上なのよ、ヒューゴ」
「き、貴様……! 第一王子であるこの僕に向かって何という口の利き方だ!」
エミリアは小馬鹿にするように両手を広げて肩をすくめる。
「どんな言葉遣いをしたところで、私はどうせ悪役令嬢。だったら、あなたみたいな浮気野郎を敬う必要なんかどこにもないじゃない」
「……なんだと」
「それに、あなたみたいな頭の悪い子は私が敬うには値しないわ。家同士が決めた婚約を、いくら第一王子とはいえあなたの一存で破棄なんかできるわけがない。そんな簡単なこともわからないようなバカな子はね」
それを聞いて、ヒューゴは「そうでもないさ……」と勝ち誇ったような笑みを見せる。
「ここにお集まりの諸君! 僕のエミリアに対する婚約破棄に賛同する者は、盛大な拍手をもってその意思を表していただきたい!」
ヒューゴの呼びかけに応えて、会場は割れんばかりの拍手に包まれる。
それを全身で浴びるように、ヒューゴは両手を広げてニヤリと笑う。
その胸元では、赤い宝玉のペンダントが怪しく輝いている。
エミリアの視線がそれを捉えたことを察知して、ヒューゴは口元だけ動かしてささやく。
「これは独裁者のペンダント。装着者の発言に誰もが賛同するようになる魔道具だ。今回の婚約破棄にこれだけの賛同者がいれば、いくら父王といえども無視はできまい」
しかしエミリアは妖艶な微笑みをたたえたまま、音楽隊の方に視線を向ける。
音楽隊は軽やかで優美な旋律のサロン音楽を演奏し続けている。
エミリアは、うっとりとそれに聴き入っているように見える。
「ふん、音楽など聴いて誤魔化そうとしても無駄だ」
「違うわ。そろそろなのよ……」
「……何のことだ」
怪訝な顔をしたヒューゴだったが、突然グラリとめまいを感じてよろめく。
胸の鼓動が早鐘を打つように高鳴り始める。
「な、なんだこれは……」
「ふふ……先ほどから聴こえているのは、愛欲のフルート。聴く者の恋愛感情を増幅させる魔道具よ。ワインの酔いがまわるように、恋心や性欲がゆっくりと脳を支配するわ。すっかり効いてしまえば、理性なんかなくなってしまうのよ」
「く……だが、そんなものが何だというのだ……」
「まだわからないの? 恋は盲目っていうでしょう。ここにいる全員、自分の目当ての相手しか見えなくなって、あなたの婚約破棄宣言なんかすっかり忘れているわよ」
ヒューゴがまわりを見渡せば、誰もが朦朧とした表情を浮かべている。
それぞれのパートナーと2人きりの世界に入っているカップルもいれば、会場の誰かを一心不乱に見つめている壁の花たちもいる。
「くそ……ッ! 早く、音楽を止めさせろ、お前たち……!」
ヒューゴは3人の取り巻きたちに、顎で指示をする。
しかし3人の男たちは、ヒューゴが脇に抱える小柄な女性――子爵令嬢アリスに目を奪われている。
「3人とも、それでいいのかしら……? ヒューゴの言いなりになったところで、愛しのアリス嬢はヒューゴのもの。男子たるもの、愛のために立ち上がらなければいけない時もあるのではなくて?」
エミリアにそう言われて、3人の男たちは大きく目を見開く。
アリス嬢に向けられていたとろけるような視線は、ヒューゴに向けた燃えるような視線に変わり始める。
「な……! お前たち……!」
「ヒューゴ様……! 無礼は承知ですが、私は騎士の誇りをかけて貴殿に決闘を申し込みます……!」
「いや、俺だ……! ヒューゴ様は俺と戦うんだ……!」
「僕だって一歩も引くわけにはいかない……! アリス嬢のことはずっと想い続けていたんだから……!」
「や、やめろッ! やめろ――――ッ!」
3人の男たちが我先にとヒューゴに襲いかかる。
子爵令嬢アリスは、巻き添えにならないよう後ずさりしてその場を離れる。
が、ドレスの裾に足を取られてアリスはよろめく。
エミリアが素早くそれを受け止める。
「大丈夫……?」
「エ、エミリア様……!」
「……なあに?」
エミリアのしなやかな腕に抱かれたまま、アリスはエミリアの瞳を見つめる。
感情の見えない瑠璃色の瞳は、どこまでも透き通っている。
「どうしてエミリア様は、このフルートの音色を聴きながらそんなに冷静でいられるのですか……?」
捨てられた子犬のように震えるアリスの頬に、エミリアは細い指を添える。
「さあ……悪役令嬢の私にとって、恋は溺れるものではなく、利用するものだからじゃないかしら」
「そんな……そんなのって……」
「それとも、あなたが彼らにそうしたように、この私のことも魅了してみる……?」
「い、いえ……ッ! 私は、何もそんなつもりじゃ……!」
「ふふ、冗談よ……」
エミリアはそう言ったが、前世での恋愛ゲームでは、アリスは無自覚な魅了体質のギフト持ちという設定になっていることをエミリアは知っている。
――確かにこうして彼女を腕の中に抱いてみると、女の自分でさえも庇護欲をそそられてしまうわね。
エミリアがそんなことを考えていたその時、
「うぉおおおおォ~~~~ッ!」
ヒューゴが雄叫びを上げて3人の男たちを吹き飛ばした。
愛欲のフルートに聴き入っていた会場の者たちも、それには驚いて再びざわめき始めた。
「ははははは! 残念だったな、エミリア! こんな程度で僕はやられないぞッ!」
ヒューゴの上半身は、先ほどまでの倍近いサイズに筋肉で膨れ上がっている。
その手首には、不思議なデザインの腕輪が嵌められている。
「僕が買った魔道具は1つだけじゃないッ! これは破壊神の腕輪! 単純に筋力を何倍にも上げてくれる魔道具だッ!」
エミリアはアリスを背後に隠すと「それで?」と不敵に笑う。
「強がるなよ、エミリアッ! 結局のところ、女は男の暴力には勝てやしないんだからなァ~~~~ッ!」
ヒューゴはエミリアに向かって突進し、強烈なボディブローを放つ。
エミリアの華奢な体に、肥大したヒューゴの拳が叩き込まれる。
「お前のような女は、死んでしまえェ~~~~ッ!」
ヒューゴの拳を腹部に受けながらも、エミリアは微笑みを浮かべ続けている。
「魔道具を2つ買ったのは、あなただけじゃあないわ」
「――な、なんだってッ!?」
エミリアの体はヒューゴのパンチを羽のように受け流し、そのかわりにヒューゴの脇腹がメキメキメキ……と音を立てて陥没していく。
「私が着ているのは、リフレクトドレス。あらゆる攻撃や魔法効果を反射する魔道具よ。あなたから私への殴打は、そのままあなたに返っていくわ」
「そ、そんな……そんな……ッ!」
「そして、あなたは吹っ飛んでいく……!」
エミリアが言い終わると同時にヒューゴの腹部でボゴォッ!と衝撃が爆発し、ヒューゴは血ヘドを吐きながら後方へ弾き飛ばされていく。
壁に叩きつけられた拍子に、ヒューゴの腕から破壊神の腕輪が外れ、ヒューゴの体はもとのサイズにしぼんでいく。
「本当にバカな男ね……。そもそも最初の婚約破棄宣言の時、独裁者のペンダントの効果がなかったことで気付けなかったのかしら。愛欲のフルートで気付きかけたあなたの方がよっぽど賢いわ、アリス」
そうつぶやいたエミリアを、アリスは黙って見つめている。
エミリアはアリスに微笑みかける。
「アリス……あなた、私のことずっとそうやって見つめていたわよね」
「え? えっと……それは……」
「聴こえるでしょう? 愛欲のフルートの音色。自分の気持ちにウソはつけないわよ」
アリスの心臓が胸の中で跳ね上がる。
高鳴る鼓動を感じながら、アリスはゆっくりとエミリアに近づいていく。
「私……子爵家ですが、貴族と言えないほど貧しくて」
「知ってるわ」
「それに、家ではいつも継母や義姉にいじめられていて……」
「それも知ってるわ」
「だから、私はいつもオドオドしていて、自分の本音なんか誰にも言えなくて……」
「そうでしょうね」
「だから、だから私……」
アリスはエミリアの目の前で歩みを止め、自分より頭ひとつ背の高いエミリアの顔を見上げる。
その目は決意の色で染まっている。
「私、本当はずっと、エミリア様みたいになりたかったんです……! こんな、男の人たちの求めに応じて甘えて生きるズルい自分なんかやめて、エミリア様のような強くて自立した女性に……ッ! このままじゃ私、男の人たちのペットと何も変わらないわッ!」
エミリアはアリスの髪にそっと手を添える。
「あなたの気持ちは、よくわかったわ」
「あ、ありがとうございます……」
「それなら、侯爵家で養子縁組をして、あなたを私の義妹にするという選択肢もあるけど、どうする?」
アリスが目を大きく見開くと、そこからポロポロと涙がこぼれ落ちた。
それを拭いもせず、アリスはエミリアの胸に顔を埋める。
「……お姉様ッ!」
「ふふ、気が早いわね……」
エミリアがアリスの頭を撫でると、足元からうめき声が聞こえてきた。
「ど、どういうことだ……! アリスは、アリスは僕の真実の愛の……!」
ヒューゴが口から血を流して床に這いつくばっていた。
恨めしそうな目でエミリアを見上げている。
「あら、アンタまだいたの」
「な、なんだ、その言い草は……仮にも僕は第一王子……」
「ほらアリス、何か言ってやりなさい」
エミリアに背中を押されると、アリスは大きく息を吸ってからヒューゴに言い放つ。
「私、ヒューゴ様のこと嫌いでした! 真実の愛だとか勝手に盛り上がって、ずっと迷惑だったんですから!」
顔面蒼白になったヒューゴの方は見向きもせず、エミリアはアリスに「えらいわね」と言ってまた頭を撫でる。
「さて」
そう言ってエミリアは床のヒューゴを見下ろす。
「あなたに付き従う取り巻きもみんな伸びてしまって、一方的に真実の愛なんて言い張っていた相手も失って、あなたの味方はもうどこにも残っていないわね」
「ぐ……ぐうッ……!」
「これでもまだ、私との婚約を破棄するというの? ただ一人ぼっちになるだけよ?」
ヒューゴは顔を伏せて震えたまま、何も答えない。
エミリアはその後頭部を、靴の裏で踏みつける。
「ほら、何とか言ってみなさいよ。婚約破棄するの? しないの? どっちなの?」
エミリアに頭をグリグリと踏みにじられて、ヒューゴは「う、うううぅうぅぅぅ」と情けない声を漏らす。
エミリアの足を押しのけて、ヒューゴは顔を上げる。
その顔は涙に濡れ、頬は真っ赤に染まっている。
「こ、婚約破棄は撤回しますぅうぅぅぅ……。どうかこの僕と結婚、いえ、どうかこの僕をエミリア様の下僕にしてくださぁあぁぁぁい……ッ!」
エミリアは「げッ」と声を上げて足を引っ込める。
アリスも青ざめた顔で「下僕って……」とつぶやく。
「や、やめないで……、もっと、もっと踏んでくださいィ~~~~……、女王様ァ~~~~……ッ!」
エミリアとアリスは「気持ち悪いッ!」と声を揃えて後ずさりする。
会場には優雅なサロン音楽が流れ続けている。
(し、しまったわ……! 愛欲のフルート……! 危険な世界の扉を開かせてしまったようね……ッ!)
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数年後、王国には女王が即位することになった。
その新聞記事を見て、クロエは独り言をつぶやく。
「難儀な性格ですね、エミリアさんも。地位とか権力なんて、邪魔なだけだと思いますが……」
しばらく来客がない店の中で、クロエは大きくあくびをした。
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クロエ・アナが、薄暗い店内で佇んでいる。
――今回ご紹介した魔道具は、いかがでしたでしょうか。
争いには、勝ち負けがあるもの。
ですが、勝ったからすべてを得られるとも、負けたからすべてを失うとも限りません。
時には、勝っても負けても損をするだけの不毛な争いも。
もしかしたら、争いそのものが不毛なのかもしれません。
そんな日々に身を投じるよりは、女王様に鞭で打たれていた方がよっぽど幸せかもしれませんね……。
当店では、他にも様々な魔道具をご用意しています。
ですが、あいにく本日はそろそろ閉店のお時間。この他の商品のご紹介は、もし次の機会があればということで。
それでは、またのご来店を心よりお待ちしています……。
読んで頂きありがとうございます。
ジャンルをまたいで、いくつか短編を投稿しています。
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