プロローグ
処女作なので悪しからず…。
「ナンバー032。中国とアメリカの機密情報を調べるように。」
そう言われ私は闇に消える。
スパイと育てられた私は、忠実にその任務をこなす。
捨て子だった私は国に拾われた。
そこでいろいろな暗殺技術などを習い、今では一流のスパイになった。自分が何歳になったのかも思い出せないくらい国の犬として任務をこなしていたある日…
「ナンバー032。お前は用済みだ。」
そう言われボスに銃口を向けられた。
私が一体何をしたと言うのだろうか。
任務を忠実に、忠実に遂行した。他の同族が殺されようと国のためにと死ぬ気で戦ってきた。
殺されかけたことだってあった。
重症をおったことだってあった。
そんな私への仕打ちがこれか…。
ボスが銃口に指をかける。
「今までご苦労だった。」
そして引き金を引いた。
頬に何かがつたった気がしたが、脳への激痛が走り私は絶命した。
ーーー
「おぎゃぁぁぁあ!!」
「ブローディア様、産まれました!元気な女の子です!」
「ああ、よかった。」
ここはどこ。
視界がぼやけて何も見えない。
泣きたくもないのに涙が流れる。
「産まれたか!ブローディア!!」
「えぇ、あなた元気な女の子よ」
「なんて可愛いんだ。この子の名前はアフロディーナだ。アフロディーナ・ベクトリアだ。」
「アフロディーナ…。いい名前ね。」
そんな話し声が聞こえてくる。
アフロディーナ?誰?
国の主要な人物の名前は覚えてるはずなのに聞いたことがないわ。
ヨーロッパ方面の話なはずなんだけど…。
そんなこと考えていると急激に眠気が襲ってくる。
なっ!睡眠薬でも投与されたか!?
一生の不覚…。
睡魔には抗えず、私は目を閉じた。