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第四惑星  作者: ブルーベリージャム
サイドストーリー
139/142

SS 2話の後 パメラ、脱出艇の中

2話「大気圏突入」の時の話です。


パメラ=クルーガー、少尉です。


ジャンプゲートに向かっていたはずのカッシーニ81に緊急警報が発令されて、総員退艦準備になりました。

第三勤務で個人ポッド内で休眠中だった私には強制覚醒措置がなされて、状況を確認している間に個人ポッドは脱出艇に格納されました。


何が起こったのでしょう?

個人ポッド内のモニターを操作して、中央司令室からの通達を確認します。


「ジャンプゲートで爆発?異常重力波検知!?」

そこで気絶しました。


よほどショックだったのでしょう。

再び覚醒して、目が覚めました。


一度頭を振って、意識をモニターに戻します。

文字で示された状況ですが、緊急事態が起きていることは理解できます。

中央司令室には第二司令部がいます。


彼ら、ホーク中尉ならば、適切な退避行動を取っていることでしょう。


ビービービー

モニターから警告音が流れ、画面に警告メッセージが流れます。

『本艦は現在、惑星引力圏内にあり。15分後に大気圏に突入します。』


えっ?どういう事?

カッシーニ81はジャンプゲート通過の為に恒星系外縁部にいました。

その近傍宙域には岩石サイズの小惑星はあっても、惑星なんてないです。


落ち着こう。

中央管理コンピューターの情報は正確です。

ならば、カッシーニ81の現在位置は惑星軌道上にあります。

という事は、恒星系外縁部からどこかの惑星軌道上まで移動したという事です。


私は気絶していました。

もしかして、かなりの長時間だったのかしら?

時間を確認しましたが、1124です。

カッシーニ81のジャンプゲート通過予定時刻は1130です。


えっ?どういう事?


ビービービー

モニターから警告音が流れ、画面に警告メッセージが流れます。

『本艦は現在、惑星引力圏内にあり。10分後に大気圏に突入します。』


えっ?もう5分経ったの?

でも、まだ安全高度まで遷移できていないの?


ビービービー

モニターから警告音が流れ、画面に警告メッセージが流れます。

『脱出艇離艦まで5秒。』


えっ?離艦するの?


鈍い音が伝わってきて、脱出艇は離艦しました。

その後に艦長からの連絡が入り、脱出艇は月面基地へ向かう事が知らされました。


到着までは8時間以上かかります。


もう一度、今度はゆっくりと状況を確認しましょう。

でも月面基地に向かうって事は、ここは第四惑星なの?

2日前に出発したのに?

という事は、今はいつなの?


司令部脱出艇も離艦したようです。

えっ?搭乗人数ひとり?マーカス副艦長だけってどういう事よ!

ホーク中尉はカッシーニ81に残ったの?


『マーカス副艦長、カン大尉たちは?』

あら?マクレガー艦長の通信が聞こえてきたけど、これって先刻の私達への状況説明の時の設定そのままで通信しているのね。

『マーカスです。カン大尉以下3名はカッシーニ81に残りました。』

『なんだと。』

『退艦指示をだしたのですが、彼らは従いませんでしたので、私だけが脱出しました。』

『そうか。わかった。』


なんですって!

あんた、ホーク中尉を見捨ててきたの!


ピ、ピ、ピ、

あら、個人通話だわ。

「はい、パメラ=クルーガー少尉です。」

『パメラ!カッシーニ81とは通信できないの??』

「クリス大尉。脱出艇から外部に通信をするためには脱出艇の通信機にアクセスすればできます。モニターの操作パネルから個人ポッドへの周辺機器登録メニューを開いていただいて、」

『私では時間が掛かる。パメラ、至急カッシーニ81に繋げて。』

「了解。」


そうね。カッシーニ81に通信してみればホーク中尉の、いえ通信にでるのはリサね。


あら?

通信できない。


そうか、カッシーニ81は大気圏突入前だったから、すでに突入しているのか。

という事は、しばらく無理ね。


「クリス大尉。」

『パメラ、つながったか?』

「いえ、つながりませんでした。カッシーニ81は現在大気圏突入中と思われます。通信可能になるまでしばらく時間が必要です。」

『では、無事かどうかは、それまで分からないのだな。』

「そうですね。」

『わかった。』


そうね。

今は何もわからない。

ジャンプゲートの状況も、この個人ポッドのモニターでは警告メッセージ以上の情報は無い。


月面基地までは8時間。

カッシーニ81が地表に着陸するまでは3時間ぐらいかな。


"仲間を失う事はある。"

そう、教えられた。

でも、私は今回が初めてだ。

いや、まだだ。

きっと大丈夫。

私は、まだ仲間を失っていない。


私は眠りについた。

そうすれば、余計な心配をしながら過ごす時間がなくなるから。


どうか、ご無事で。


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