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風通るブランコ

作者: Soraきた

静かな公園のブランコ

つい、何分かまえに

偶然に出会った

さっきまで誰かを思い、歩いていた僕は

その誰かとばったり会うなんて


まだ夏がなつかしく始まる頃のこと


お互い、何も言わないでいるから

何の後押しもないまま

自分で漕ぐブランコ

僕も合わせて漕いでゆく


ふたりのあいだに巻き起こる、どこかの風は

これからのふたりを暗示しているのかな

迷い風すべて・・


余計に言葉をつないでも

すべてが届かないね

こんなに近い距離なのに


さっき、偶然に

コンビニのガラス越しに君を見つけた

君が買ってくれたアイス

いっしょに食べよう、と言ってくれた

僕がアイスを好きなこと

知っていてくれたのかな


お互いが緊張していたせいか

溶けかけたアイスを

ふたり、

苦笑いしながら食べた

笑い声は遠慮をしないで

静かな公園に響く

ここは、ふたりだけの世界

そう思ったら

僕の思いは、少しだけ自信へと変わっていった


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