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いざダンジョンへ

昼休みが終わってずっとダンジョンのことを考えてたらあっという間に放課後になっていた。


こうなったら急いで帰るしか!そう思い急いで校門に向かったのにまるで逃がさないとでも言いたげにあいつらは待ち構えていた。


「よォ、よく逃げずに来れたなぁ!」


馴れ馴れしく肩に腕を回すな。ちッこいつぜってぇ逃がす気なかったくせによ。


「へぇ〜クソオタ陰キャコミュ障の癖にビビらずに来れたんだぁ!キャハ!そこだけは褒めたげるぅ」


別に褒めんでいいわ気持ち悪いっ!てかコミュ障関係ないだろ!


はぁ、もう既に帰りたいけど俺が来る前からメンバーが揃っていたので早速ダンジョンに向かうことになった。




◇◆◇




ダンジョンへの恐怖心を紛らわすために、万が一のときの為にこのメンバーの能力やこれから行くダンジョンなどのことを考えよう。


まずはこのメンバーのことだ。


このメンバーのリーダー的存在である佐久間 勇人。こいつが所持する職業は『双剣士Lv.2』。この双剣士という職業はちょっと珍しい職業だ。


次にこのメンバーの盛り上げ役である兵藤 健二。職業は『重戦士Lv.2』。まぁ割と一般的な職業だ。


次は小うるさいギャルの胡桃沢 有栖。職業は『魔法使いLv.2(火・風)』こちらも一般的な職業であるが二種類の属性持ち(ダブル)は少し珍しいな。


最後に見た目だけは聖母な神咲 瑠花。職業は『回復師』だ。見た目にあった職業だな。


そしてこれから向かうダンジョンは新しく出現したダンジョンらしい。ダンジョンは見た目の大きさである程度難易度を測ることができる。俺たちが向かうダンジョンは小さいらしく、Eランク程度だと予想されたので新人であるこいつらが依頼を受注できたのだろう。


ちなみに、ダンジョン探索者やダンジョンにはランクがあり、どちらもE〜SSまで存在する。SSランクのダンジョンはまだ2つしか無くてどちらも攻略されていない。

またランク制度に似たシステム、Lvが職業にも存在し、最大Lvは10だと思われる。というのも未だ誰もLv.10に到達した者はおらず、歴代最高Lvは8だ。


そして、可視化はできないがダンジョン探索者の多くは身体能力などが上昇する傾向が見られる。しかもランクが高いダンジョンに潜る探索者ほど。つまり、職業だけでなく、体自身にもなにかLvのようなものがあるのではと専門家は疑っているらしい。


おっと…もうダンジョンに着いたのか…はぁ。ここから生きて帰って来れるだろうか…。


あいつらは人殺しととられてもおかしくないことをしていることに気づいているのだろうか…。


いや、気づいているはずがない。職業持ちは持たざる者の気持ちが分かるわけがないのだから。

どうせ自分たちがいるから大丈夫とか、最低ランクのダンジョンなんて余裕とか思っているんだろうな。

最悪、新人類なのに職業持ちじゃない出来損ないは死んでもよくね?なんて考えているのかも…。


ネガティブな考えばかり浮かんでしまう。


はぁ…憂鬱だ。




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