9話 ギルド
「フリーの方ですか?」
「ああ。」
俺は今、ギルドで別に所属していなくても受けることができる、いわゆるフリークエストを受けに来ていた。
最初は受ける気がなかった、というかギルドに行く予定すらなかったが、これにはちょっとした理由があった。
これは約数十分前の出来事。
「...腹へったな。」
俺は偶然見つけた飯屋を見て、思い出したかのように急に腹が空きだしていた。
「よく考えたら朝からなんも食ってなかったしな。
まあ今日の昼はここかな。」
という考えはメニューを見て、一瞬で崩れ去った。
高くね?
今の所持金で少しは買えるが、何か、こうがっつり食いたかった。
所持金的にちょっとしたおつまみくらいしか買えない。やはりここは土地がいいから物価が高いんだろうか?知らんけど。
これはまずいと思い少し考えていると、あることを思い出した。
「あ。ギルド。」
あそこならそれなりには稼げそうだ。
ということがあった。
そこで俺は、受れるクエストの書いてある木のボードを見て選んでいるが、思った通りあまりいい報酬のクエストがない。
いいクエストは、皆先にとってしまうから、残りものの街の掃除とか害虫駆除とかしかない。
まあ基本的に誰でも受けれる訳だし、報酬もショボいしでしかたがないか...。
それにあまり危険なクエストもな...。
「ん?」
色々とクエストをみていると、あるクエストに目に入った、
何々?「森の奥地にある秘薬用の薬草を採ってくる」か。
なるほど、報酬がそこそこいい分結構危険なクエスト、恐らくギルドに所属している冒険者からしたら報酬が安過ぎ、フリーの奴らからしたら危険で誰も受けに来ないんだろう。
丁度いい、他にいいクエストもないしこれにするか。
「決まったぞ。」
「これですか、必要な薬草はこのリストに書いてありますので、お気をつけて。」
そうして俺は、リストを貰い、ギルドを後にした。




